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- 「ジャーンボ♪ジャーンボ」も『ナニコレ珍百景』曲も
2021年末の宝くじのCMで、広瀬香美さんが「ジャーンボ♪ジャーンボ」と熱唱していた曲を覚えていますか?あの清々しく心地よいリズムの『年末ジャンボ交響曲』は、ある有名交響曲を元に作られましたが、ではクイズです、それは誰の何という曲でしょう?
どこかで聞いたような?
答えは、ベートーヴェンの『交響曲第7番』。ドラマ『のだめカンタービレ』やウインナーなどのCMでも使われていたので、聞き覚えのある方が多いかもしれませんね。今回は、皆さんの記憶に残っているかもしれない、これまでCMや番組でよく使われてきたクラシック曲を紹介いたします。
衝撃的な場面では!
衝撃的・悲劇的な場面で使われる曲といえば、これはもう、ヴェルディ作曲『レクイエム』内の『怒りの日』。ちょっとした驚きのシーンでも流されるので、もしかするとバラエティ番組で最も多用される効果音かもしれません。フレーズを聞けば皆さんも「あ~!」となると思います。
![衝撃的な場面では!](https://halmek.co.jp/media/uploads/cb35a6068ea86aafdab3dddc8475325b1648009749.6848.jpg)
恐怖が迫りくる場面では、オルフ作曲『カルミナ・ブラーナ』内の『おお、運命の女神よ』がよく使われます。映画『関ケ原』予告映像のBGMにもなっていましたね。2曲とも、大編成のオーケストラと合唱による、迫力満点のドラマチックな大曲です。
ちょっと残念なイメージ?
チャイコフスキーの『弦楽セレナード』は哀愁漂う優美で流麗な旋律の名曲ですが、人材派遣会社のCMに使われたことにより「オー人事」と結びつける人が多そうなのがちょっと残念。視聴者の印象に残るという点では大成功を収めたCMといえますが、コンサート中にあのシュールでコミカルなシーンが浮かんでくるのは困ります(笑)。
ビゼーの『カルメン』やプロコフィエフの『ロメオとジュリエット』鑑賞時も、脳裏にちらつく「製薬会社や携帯電話会社の滑稽なCMシーン」を振り払うのが大変。重厚感あるバッハの『トッカータとフーガ』も、そのパロディ版「チャラリ~鼻から牛乳♪」のインパクトが強烈すぎて、ギャップに戸惑います。
※アレンジした方の曲を先に知った人が、その後に本家本元の曲を聞いて「あ、○○(CM起業名)の曲だ!」という逆方向認識するのも、クラシックあるあるです。
うれしい使われ方♪
ドラマ『相棒』では主人公がクラシック好きという設定もあってか、毎回名曲が登場します。個人的に印象深いのは、時に主張をもって、時に抑え気味に品よく流れる、エルガーの『威風堂々』(頻出曲です)。
JR東海の「奈良キャンペーン」では例年、ボロディン作曲『イーゴリ公』内の『ダッタン人の踊り』が異国情緒たっぷりにゆったりと流れます。これらは、曲のイメージアップにつながる使われ方の好例といえるでしょう。
キエフが舞台の曲
バラエティ番組『ナニコレ珍百景』でもクラシックが複数使われており、なかでも最も出番が多いのが、珍百景候補紹介時に流れるムソルグスキー作曲『展覧会の絵』内の『キエフの大門』です。
キエフといえば、ウクライナの首都。まだ訪れたことがないので「近年中に旅してみたい世界の都市」の1つです。が、「旅行は平和の下で成り立つ行為」と思わざるを得ない昨今の情勢……(2022年3月20日現在)。「侵攻」も「コロナ」も早く収束して平和な日常が訪れてほしいと心から願うばかりです。
今回取り上げた曲以外にも、ふと耳にした旋律で何か気になるものがありましたら、まずはYouTubeなどでちょっとだけでもいいので聴いてみてくださいね。ひょっとすると、そこから新しい世界が広がるかもしれませんよ。
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