東京の高円寺にあるユニークなカフェに行ってみた

締め切りに追われていない人は入店できないカフェ?

公開日:2022.06.21

東京の中央線高円寺駅近くに「原稿を書き終わるまで退店できない」というユニークなルールのカフェがあります。店名はズバリ「原稿執筆カフェ」。クイズ番組でその存在を知ってからずっと気になっていたので、席を予約して訪ねてみました(2022年6月)。

締め切りに追われていない人は入店できないカフェ?
このカウンター席で原稿を執筆

目標は、2時間で2400字

店の入口には「原稿執筆する人しか入店できないカフェです」という看板が立っています。それゆえ入店時には、原稿をどれくらい仕上げるかという目標を受付票に記入しなければいけません。私は、「2時間で2400字のレポートを書き上げる」という目標を設定。

ちなみにこちらのお店は、企画書作成や画像加工といった執筆関連の作業目的があれば、作家やライターに限らず一般の方も利用が可能です。かつて文豪がホテルに缶詰にされた気分をちょっと味わいたいという人にもいいかもしれません。

目標は、2時間で2400字

書き終わらないと居残り?

利用は時間制なので、もし時間内に目標達成できなかった場合は居残り(?)延長ということになり、追加料金が発生します。

とはいっても30分で150円なので、大した金額ではありません。問題なのは、営業時間内に完了しなかった場合で、追加料金はなんと1時間3000円!(料金は2022年6月現在のもの)  これなら否が応でも必死にならざるを得ませんね。

書き終わらないと居残り?

ただし、7月に料金改定が予定されているとのことなので、最新情報は公式ホームページにてご確認ください。また、こちらのお店、通常はライブ配信&撮影スタジオとして使われており、執筆カフェとしての営業は毎日ではありませんので、ご利用の際には事前の確認をお勧めします。

「原稿執筆カフェ」公式ホームページ

予約席に大満足

席は、窓際カウンター席と店内中央カウンター席、テーブル席の3種類があり、私は中央のカウンター席を予約。バーカウンターのようで素敵です。着席後は他の利用者が視界に入ることもありません。

店内には飲み放題のドリンクがありますし、外で好きな飲食物を買って持ち込むこともできます。

名称は「カフェ」ですが、「主目的は原稿を書く」ためのコワーキングスタジオですので、皆さんやはり、ドリンクよりも作業の方に集中していますね。

予約席に大満足
ブラックアウトされたパーティションにより隣席の様子は視界に入らず

各席には電源コンセントやUSB高速充電ポートなどが装備されており、初めての利用者にはそうした設備や前述のドリンクなどの説明をしてくれます。私が訪れた日はお店のプロデューサーがいらして、大変好感の持てる対応をしてくださいました。

進捗状況の確認タイム

1時間経過するとスタッフが、「進捗状況はいかがですか?」と書かれたボードのようなものを持って進み具合の確認をしに来ました。「順調です」と伝えると、「お疲れ様です。お好きなお菓子をどうぞ」と数種類のお菓子が目の前に! 私はチョコクッキーを選択。何だかほっこりします。

進捗状況の確認といっても、実際に現物を見せるわけではなく、自己申告でいいのでした。

進捗状況の確認タイム
作業目標と進捗状況確認ボード

はかどります

利用者全員が黙々と原稿を執筆していますので、自分だけさぼるわけにはいかず、適度な緊張感もあって、作業は予想以上にはかどりました。

自宅だと、家族の声や突然の来客で中断されたり、睡魔に負けたり、やる気が出なかったりでなかなか進まないのですが、ここは邪魔するものが少ないので集中できます(モチベーションだけはどこに行っても自分次第ですが)。

はかどります
店だとこうなる可能性は低い

良き環境のおかげで予定通り2時間で書き上げ、居残りすることなく退店の運びとなりました。 

お会計時にはレシートにかわいいイラストの「たいへんよくできました」スタンプを押され、思わず笑みがこぼれます。最初から最後までさりげない心配りが感じられるお店なのでした。感謝。

 

■もっと知りたい■

伊東

子育て終了後の40代後半から会社勤めを再開。趣味は海外旅行、クラシック音楽。50代でクイズ番組に出たことでクイズにも目覚め、最近はオンラインにて仲間とクイズを堪能しています。ハルトモ倶楽部を通じて、クイズなどの楽しさを広めていけたらと思います。

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