蛭子能収さん・認知症がもたらした生活と夫婦の変化
2024.06.142022年06月05日
穏やかで冗談好きな父はどこへいった?
認知症による父の変化5つ。怒りっぽく短気に…
認知症になると、人が変わったように、性格まで変わってしまうことがあります。私の父も「本当に同一人物?」と家族が疑うぐらい、人格が変わりました。以前は物静かで、ときに冗談を言うような人だったのですが、短気で怒りっぽい性格になりました。
その1:怒りっぽく、短気になった父
病院の会計で手間取ったり診察時間が長引いたりして、少しでも時間がかかると、怒るようになりました。
病院の窓口で次の診察日を決めるときも、母がもたもたしていたら「さっさと決めろ!」と文句を言うように。
家の中でも、ちょっとしたことで、母と口論することが多くなりました。
その2:意欲の低下
定年退職してからは、パソコン教室やエレクトーン教室に行くなど、習い事に活動的だった父。
それが、認知症になってからは、何を勧めても反応はいまいち。
亡き兄が弾いていたギターがまだ家にあったので、「ギター教室に行ってみたら?」とか、「パソコン教室に、また行ってみない?」と誘っても、嫌がります。
毎日、熱心に取り組んでいた「脳トレ」関連の本も、やらなくなってしまいました。
まるで、やる気がなくなってしまったようでした。
その3:本が読めなくなった
若い頃から、夜寝る前に本を読む習慣があった父。本棚にはたくさん本が置いてあり、読書家でもありました。
そんな父が、認知症になってから本が読めなくなりました。細かい字を読むのが苦痛になったのかな、と思い、それならばと替わりに勧めたマンガも手に取ってはくれませんでした。
気晴らしに、ブックオフに連れて行って、読みたい本を買っても、手つかずのまま。
今は、一日中テレビを見ています。
その4:髪型が気になる
父のポケットには、いつも長櫛が入っています。
鏡を見ると、それが買い物中でも関係なく、ポケットから櫛を出して髪の毛を整えるようになりました。
髪型を気にするなら、自分の(紙おむつの)ニオイを気にしてくれ~と、思うのですが(笑)。
その5:家に引きこもってしまった
休みの日には、一人で山登りに行くなど、体を動かすことが好きだった父。
認知症になってから、外出は朝晩の散歩に行く時だけ。あとは、ずっとテレビを見ているか、うたた寝しているか。コロナの影響もあって、家に引きこもりがちになりました。
認知症になる前は、習い事に意欲的でしたし、外で人としゃべることが好きだった父。引きこもってしまった原因が分かれば、デイサービスに行くようになるかも知れないな〜と、この頃、よく思います。
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