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- あらためて気づいた体の使い方のくせ(その1)
大人になってから競泳を初めて30年以上経ちました。どうしたらより速く泳げるかを追及していると、普段の体の使い方にも興味がわいてきました。
体幹を使って動くって?
30年前から大人の水泳大会(年齢別水泳大会)に出場するようになった私は、少しでも速く泳げるようになりたいと泳ぎのフォームを勉強して、日々練習しています。
20年前くらいに「手と足を使って泳ぐのではなくて、体幹を使って泳ぐことが大事」と教えてもらいました。ちょうどその頃は、どんなスポーツ競技も「体幹を使う」ということが注目された時期でもありました。
手や足の末端の小さな筋肉は大きな力が出し難く、体幹の大きな筋肉を使うことで持久力もパワーも引き出せるというものです。
「体幹の筋肉」とは、大まかにいうと腹筋や背筋のこと。キック(足)やストローク(手)の動作も、力を出すにはそこを使うことが大事だというのです。
確かにトップスイマーといわれている人の動きは、体幹がしっかり使えています。腕や足の末端の筋肉がそんなについていなくても、速く泳げる選手が多いと気づきました。
その点でいろいろなスポーツ競技の選手の動きを見ていると、高いパフォーマンスには体幹をいかにうまく使うかが大事だということがよくわかりました。
強くて美しい動きは体幹から!
トップスイマーの泳ぎは「手や足を大きく動かしていて、楽そうに見えるのに速い!」 一方、私の泳ぎはというと「手も足も一生懸命動かしているわりには進みが悪い」というものです。
筋肉の付き方も、速い選手は手足は細いけれど、胴体はしっかり筋肉がついて厚みがあります。一方私は、ふくらはぎや腕は太いけれど体は扁平……アスリートとしてはとても残念な体型です。
自分の普段の動き(立つ、歩く、走る、物を持つ)といった動きもよくよく注目してみると、体幹を使わないで手と足だけの力で動作をしているなと気づきました。
若いころは手足の筋肉だけで動いていても日常の動作に不自由はないし、手足を速く動かせば泳ぐのも走るのもそこそこイケた? のですが、年齢を重ねて筋力が落ちて反射神経が衰えてくると、パフォーマンスの低下はもちろん、けがや故障の原因にもなるとわかりました。
体質改善ならぬ体幹改善!?
普段の動作の初動も根元から動かす(例えば、歩くときも足を動かす意識ではなく、脚の付け根やお尻から動かす。物を持ち上げるときは、腕だけでなくて腰を落として腹筋背筋を使う)ように気を付けることにしました。
ピラティスやスタビライゼーション(ダンベルやマシーンを使わず、体幹と筋肉を鍛えるエクササイズ)といった、体幹を意識するトレーニングも取り入れてみました。
体幹トレーニングを始め、日常の動きを意識してもう20年くらい経ちますが、実はいまだに「小手先で動く」くせは抜けきれていません。
それでも自分の動きのくせに気づき、目指す動きが年々わかってくることはおもしろいことだし、これから年を重ねるとますます大事なことになりそうです。
老化と動作改善効果のスピードとの争いになってきましたが(汗)、生涯の課題として姿勢や動きを見つめていきたいと思っています。
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