半年間の集大成

タペストリーが織り上がった!

公開日:2021.10.25

草案から原画作成、糸染、経糸(たていと)、織りという手順で半年が経ちました。コロナ禍の中で、時間を持てあますことなく、急ぐこともなく、他の仕事と並行して終了できたことは良かったと思います。

やっと完成したタペストリー

順調に織り進んでいたのですが、3分の2進んだあたりで色糸が足りなくなりました。再度追加で染めるのですが、まったく同じ色に染めるのに、大変苦労をしました。

制作中に色糸が不足するということは、私にとっては致命傷です。なぜなら、色糸は買わずに、自分の描いた原画の色に合わせて糸を染めるので。計算しておいたはずなのに……。

やっと完成したタペストリー
左:タペストリーの原画
右:実寸画(縦糸の下にセットして織り進む)がボロボロになりました
やっと完成したタペストリー
ついに完成しました

来年の個展用に準備したものなので、最後の仕上げはゆっくり行おうと思っています。

額絵

タペストリーと同時に中型の機にセットして、織り進めていました。コンテンポラリーなデザインにしてみました。少し冒険がしてみたくなって試みました。色のバランスが一番気がかりな作品でしたが、私は気に入っています。

次の作品の準備段階

今は原画の構想ができたところで、彩色もまだ決定的ではありません。縦糸の準備は済ませました。あとは織りの技法と、色彩のバランスを決めれば、スタートできるでしょう。

次の作品の準備段階
次の作品用に経糸を張って準備
次の作品の準備段階
左側:織物の原寸大にするための下絵
  右側:スケッチした原画

日々の生活に邪魔にならないよう、時間の配分には心掛けていますが、夢中になると食事のことはすっかり忘れてしまうこともあります。

 

■もっと知りたい■

いしだて まさこ

京都府舞鶴市生まれ。’75年、趣味で染織を始める。’02年よりカルチャーセンターの染織講師になり個展は10回開催。趣味はクラッシック音楽を聴く、読書、墨彩画、パステル画、トレッキング、グランドゴルフ。計画~乗り物・宿の手配まで自分で手がける個人旅行も得意。

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