日常生活の中の小さな発見

キッチンの衣替え。季節を感じる手作り暖簾を楽しむ

公開日:2021.06.27

更新日:2021.06.24

私にとって台所の暖簾(間仕切り)をくぐれば、そこは楽しい空間。キッチンの入り口には特別な思い入れがあり、四季を通して、台所の暖簾は洋服のように着替えを楽しんでいます。

キッチンの衣替え。季節を感じる手作り暖簾を楽しむ
左:梅雨時は麻の蚊帳地を青アジサイ色に染めたもの 右:冬は風の通りにくい中厚の木綿地を使って染めたもの

我が家のキッチン

緊急事態宣言の中、いい機会だと思い、普段あまり意識を向けずに、長年住んできた我が家の中を見回すことにしました。

まず、キッチンに目がいきました。一日の中でも、結構な時間を過ごすところですから、動きやすく居心地良く、清潔で安全な空間でなくてはなりません。22年使ってもまだ10年持つかと思えましたが、私の年齢を考えて先延ばしするよりも今だと決断し、4年前に改装をしました。

我が家のキッチン

以前、調理台がステンレスだったのを人造大理石に、タイルだった壁は掃除がしやすい表面が滑らかな化粧板にしました。調理台が広いので、目の離せない調理中は立ったままで、読書したり、ちょっとした家庭事務を片付けたりと、私にとっては机代わりにもなってくれるので、結構気に入っています。

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

私にとって台所の暖簾(間仕切り)をくぐれば、楽しい空間が待っています。水屋の中では好きな器が待っていますし、いろんな食材が待機しています。ですから、キッチンの入り口には、特別な思い入れがあります。

四季を通して、台所の暖簾は洋服のように着替えをします。この6月の梅雨時は麻の蚊帳地を青アジサイ色に染めたものを吊るしています。他にも夏用として、薄い麻布に夾纈(きょうけち)染したもの、透けて見える蚊帳地を柿渋染めにしたものなど好んで吊るします。

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

秋、冬には風の通りにくい中厚の木綿地を使って染めます。季節ごとにどれも自作のものですが、まあ部屋の雰囲気に合っているので、気に入って使っています。

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

楽しい空間を演出するキッチンの暖簾

友人たちが興味を持ってくれるので、プレゼントしたり、注文されたりで、ちょっとした話題として会話を賑わせてくれています。

便利なものを少し取り入れてみる

最近日本でも見かけるようになりました、オート食器用洗剤ディスペンサー。手を触れなくても、液体洗剤が適量出てくる便利なものです。

便利なものを少し取り入れてみる

10年前息子が電池式自動洗剤器(アメリカ製)をプレゼントしてくれたものを今も使っています。なかなか便利で使い勝手も満足しています。私は原液を2倍に薄めて、器具の中に入れます。実際に使うときは桶の中でもう2倍に薄くなるようにして使っています。油汚れの皿はウエス(雑巾)で拭き取った後洗うので、洗剤は薄くても大丈夫です。

もう一つ我が家には大昔と言っても、30年前に中国を旅した時に気に入ってわざわざ持ち帰った代物があります。

便利なものを少し取り入れてみる

直径31cm、厚さ4cm、重さ3.2kgの円盤型です。材木の名は分かりませんが、材質は実にきめ細かくて、とにかく固い! 水切りが早く、食材の臭いが付かない、雑菌が繁殖しない、包丁の跡が残らない! しかし、難点が一つあります。なにぶん材質が固いので、包丁が普通よりも早くすり減り、包丁研ぎの回数が多いことです。中華街などで同じような円形のまな板を見かけますが、どれもさほど材質が硬くありませんでした。

 

■もっと知りたい■

いしだて まさこ

京都府舞鶴市生まれ。’75年、趣味で染織を始める。’02年よりカルチャーセンターの染織講師になり個展は10回開催。趣味はクラッシック音楽を聴く、読書、墨彩画、パステル画、トレッキング、グランドゴルフ。計画~乗り物・宿の手配まで自分で手がける個人旅行も得意。

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