アートのある日常

日常生活、身近なものの美意識

公開日:2021.03.31

私たちが日常使っているお皿などもれっきとした美術品です。手描きのものも、量産された印刷物も、眺めてみると、実に素敵です。身近なものも、あらためて意識して眺めてみると、新たに気付くことがあります。

日常生活での発見

私たちが日常使っているご飯茶わんや塗りの汁椀、大皿など、れっきとした美術品です。一つ一つ手描きのものも、量産された印刷物も、眺めてみると、実に素敵です。

普段は用の品として、無意識に使っていて、あまり見向きもしていませんでした。何年も同じ絵を壁に掛けたまま、過ごしてきて、ほとんど意識していなかったことにも気付きました。確か掛けた絵が無意識に目の端に映っていたように思います。一度意識して眺めてみると、以前には気が付かなかったホット感がありました。試してみてください。きっとそれぞれが、新しい息吹を与えてくれると思います。

日常生活での発見

大皿

ご飯茶わんや塗りの汁椀

大皿

ドイツの小さなアートスクールで

ドイツの旅の途中、小さな町に立ち寄ったとき、遠目にも鮮やかな大きな樹が目に入りました。アートスクールの前庭の大樹が、着古したセーターを着こんでいました。とても楽しそうに。こんなアイデアを思いつくなんてすごい!

好奇心に駆られて学校の許可を得て、教室の中を見せていただきました。そこにはまたまた、面白い光景が待っていました。前庭の作品同様、セーターを使っての作品が楽し気に、今にも踊りだしそうにして、吊り下がっていました。

ドイツの小さなアートスクールで

ドイツの小さなアートスクールで

教室の中の作品は、ユニークでかわいいものでした。

教室の中の作品たち

ドイツの小さなアートスクールで

制作中の織物

仕事の進行は実にゆっくりです。タペストリーはまだ3cmほどで、額絵の方はほぼ3/5ほどまで進んでいます。もろもろの家事をこなしながらの作業です。

制作中の織物

タペストリー

タペストリーの方の作業は、一度ペルシャ結びをした後、右端に置いているそりの付いたハサミで5mmまで切りそろえてゆきます。これ一枚を仕上げる頃には、手がかなり疲労してこわばってしまいます。

次回はヨーロッパ旅行で出会ったゴブラン織りのタペストリーを紹介したいと思います。国内でも綴れ織りで素晴らしい作品を織る作家の作品も見ていただきましょう。お楽しみに。

 

■もっと知りたい■

いしだて まさこ

京都府舞鶴市生まれ。’75年、趣味で染織を始める。’02年よりカルチャーセンターの染織講師になり個展は10回開催。趣味はクラッシック音楽を聴く、読書、墨彩画、パステル画、トレッキング、グランドゴルフ。計画~乗り物・宿の手配まで自分で手がける個人旅行も得意。

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