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- 日々の生活に潤いと安らぎを与えるカーペットと壁掛け
コロナ禍の今、大好きな美術館や博物館への訪問を控えている方も多いのではないでしょうか。今回は、以前私が旅行の際に見つけた、美しいカーペットや壁掛けをご紹介します。
海外の美術館で見たカーペット、壁掛け
2019年秋、シアトルのベルビューにある美術館で見たカーペットの柄がとてもきれいで、色合いもしっかり残っていました。実際に使われていましたから、部分的に擦れがあり、歴史を感じます。
日本の緞通(だんつう)
日本には三大緞通(だんつう)と言われる緞通(厚手の織物類で床敷用、装飾用など)があります。赤穂緞通(兵庫県)、堺緞通(大阪府)、鍋島緞通(九州)です。
ゴブラン織りのタペストリーの技法は平面織で表現しますが、緞通はペルシャ織の技法を使います。他にトルコ織りの技法もあります。
つまり立体的に織り、毛足が極めて短く、表面はなめらかにカットされています。特に赤穂段通は実になめらかでビロードのような手触りです。これらの緞通は、時間も手間もかかり、一畳サイズの物で織り期間は半年を要します。値段も高値です。
斬新なデザインの装飾品
これもベルビューの美術館で見た、デザインがとても斬新な装飾品です。また、見た目がメタリックなこの壁掛けは、布を染織した後、表面を凹凸に熱加工して、立体感を出しています。知的な洋間に掛けてみたいです。
シアトル、ベルビューの図書館の外壁
私の記憶では、昔からシアトルは芸術が盛んでした。市内はもちろん、周辺の地域にも大小さまざまな美術館が点在していて、コンテンポラリーな作品も楽しく見て回れます。
たまたま立ち寄った図書館の外壁の装飾画が目に留まりました。デザインも色合いも、大好きです。館内には、日本の漫画コーナーが設置されていて、ずらずらと驚くほどたくさんの漫画本が並んでいましたよ。
今はコロナ禍の中、国内でも、美術館や博物館の訪問は用心しなくてはなりません。ネットで我慢しています。
今手がけているタペストリーはやっと25cm織り進みました。1段ごとに毛足を5mmにカットする作業では、握りハサミ(そりばさみ)が手に食い込みます。緞通と同じ技法を用いていますので、あと数か月かかることでしょう。
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