50代からの転職(10)

物件ビフォー・アフター。猫ハウスを作りました!

公開日:2021.07.05

更新日:2021.07.02

2017年に、業界未経験で不動産屋を始めたまつしたあやこです。今回は完成したばかりの「猫のための賃貸住宅」物件ビフォー・アフターと、手がけてくれたリフォーム屋の女性社長について書かせていただきます。

物件ビフォー・アフター。猫ハウスを作りました!
猫と暮らす家。猫ステップも付いています

ようやく完成した猫ハウス

まずはこの美しい完成写真をご覧ください。こちらは「猫のための賃貸住宅」です。

ようやく完成した猫ハウス
猫の足あとはリフォーム屋さんからのサプライズでした!

地域によって違いはあるかと思いますが、私の取扱いエリアでは、猫飼育可の賃貸物件は見つけるのがとても難しいんです。ましてや多頭飼いなど、もってのほかという現状です。

残念なことに日本は先進国の中でも動物殺処分がワーストレベルです。そして統計によれば猫は年間、犬の4倍も殺処分されているのです。

猫を飼いたくても、飼える家がない。

「ならば私が作りましょう!」と、がんばりました~! まずは画像で一挙にご紹介します。

ようやく完成した猫ハウス
撮影のために買った猫のぬいぐるみを猫ステップに。壁紙は猫の足跡柄
ようやく完成した猫ハウス
リビングのシャンデリアは私のこだわり
ようやく完成した猫ハウス
水まわりはシンプルに。清潔感重視
ようやく完成した猫ハウス
梁を活かしてモダンな洋室に
ようやく完成した猫ハウス
東西に風通しのいい2階。床にガラスを入れました。1階から猫(肉球も)が見えます
ようやく完成した猫ハウス
2階の壁には猫の絵を飾りました。もちろん私の作品です

「猫のための賃貸住宅」としてのこだわりポイントはたくさんあります。

  • 猫ステップをつけて、家の中でも昇り降り運動ができる
  • 飼い主は2階からステップにいる猫の様子が見える
  • 運良く猫が2階のガラスの上に乗ってくれたら、下から猫の肉球を愛でられる
  • 2階の梁はかなり頑丈な作りになっているので、猫のハンモックを吊るすことができる
  • 台所はガラス戸を入れていて、猫に食べ物を荒らされないように仕切りが可能

元はどうしようもない廃屋でした!

ビフォーの写真はこの通り。

元はどうしようもない廃屋でした!
あまりにもひどいビフォーは写真少なめで

屋根は崩れて雨漏りがひどく、トイレは今どき水洗ではなく、下水道も通っていない。さらにはシロアリに食われまくって土台はボロボロ。借り受けるとは言ったものの、あまりのひどさに絶句でした。

この家は「借家の持ち主が亡くなって、相続放棄されて困っている」と、土地の所有者さんから相談を受けました。

建物は連棟と呼ばれる、隣り合う二軒で壁と柱を共有しているため、片方だけ解体するのも困難な物件。それなら私が借り受けましょうという流れで、今回生まれ変わることができました。

「がんばりました!」と言っても、私は完成まで指一本動かしたわけでなく、出したのは口とお金だけです。出来上がるまで現地にも行かず、すべておまかせ状態でした。なのでこれはリフォーム屋さんのがんばりというべきですね。

不動産屋にとって、いいリフォーム業者は不可欠な存在

リフォームや不動産という、日常茶飯事に取扱わないものは、一般消費者にとって、価格一つとっても比較が難しく、不透明な部分が多いと思います。

不動産屋はなにかとリフォーム屋に依頼することが多いのですが、私は開業してからというもの、リフォーム屋運がとても悪く……。知識がないことも災いして、言いくるめられたり、女だからとなめられたり、ずさんな工事でお客さんに迷惑をかけたりと、散々ひどいめにあってきました。

去年の夏、ある物件をリフォームするのに、どこに頼めばいいのかと、考えあぐねていたところ、ネットでたまたま見つけたのが、若桜りふぉーむの女性社長との出会いでした。

不動産屋にとって、いいリフォーム業者は不可欠な存在

不動産業界もですが、リフォーム業界もまだまだ男性社会。若桜りふぉーむの社長の宇都さんも、開業当時は職人さんが口を聞いてくれないなど、いろいろとつらい経験をされたそうです。

仕事に責任とプライドを持って黙々と取り組む姿は、まだ経営者として経験の浅い私にとって、学ばせていただくことが多いです。そして業種は違えど、男性社会で生きる女性ならではの悩みを理解してくれる同性経営者の存在は、励みになります。

ようやく信用できるリフォーム屋さんに巡り会えて、私も仕事がしやすくなりました。

そして女性目線のリフォームはやはり女心をよく分かってくれているので、この猫ハウスもきっとすぐにひとめぼれしてもらえると思います。どんな猫と人が住んでくれるのか、楽しみです!

次回は、開業5年目に突入の私のこれからについて書かせていただきたいと思います。

 

■もっと知りたい■

まつしたあやこ

まつしたあやこ不動産合同会社代表。53歳のときに契約社員の化粧品販売員から、まったくの未経験で不動産屋を開業。そして56歳で社会福祉士国家資格を目指して大学に編入と、50代からの挑戦ストーリー。「すべての女性をハッピーに」をモットーに、私なりに考え発信していきたいと思います!

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