50才からの転職(9)

知らない誰かの言葉が私を前向きにしてくれました

公開日:2021.06.21

2017年に業界未経験で不動産屋を開業した私ですが、歩んできた道は決して平坦なものではありませんでした。60歳を前にしても失敗の連続ですが、そんな私の経験をお話することで、誰かの心を少しでも軽くできればいいなぁと思いながら書いています。

GWあたりから絶不調に突入でした

GWあたりから絶不調に突入でした
仕事もプライベートもトラブル続きで八方塞がり

人生常に明るく前向きに、とはなかなかいきません。

前回の記事「人は何歳からでも変われる。自分らしい生き方を求めて」では、「私はいざという時に頼りになる自分がいるからもう大丈夫!」と大きな口を叩きましたが、実は先月から仕事もプライベートも絶不調で、人と話すことすら煩わしくなっていました。

仕事では、売買案件が契約後にまさかの解除になってしまい、精神的にも売上面でも大打撃を食らいました。

プライベートでもバンドメンバー間のいざこざから、解散する事態に。

その上、今春から編入した大学の勉強は予想をはるかに超えて大変で、緊急事態宣言で気晴らしに出かけることもできず、ストレスは溜まる一方でした。

GWあたりから絶不調に突入でした
空を見上げてもため息ばかり

全てはなるようにしかならない

一か月以上気の滅入る日が続き、もしかして私、鬱かしらと心配になりましたが、知り合いの80代女性に「こんな時はどうしたらいいかしらねぇ」と相談したら「何事もなるようにしかならないわよ~」との深いお言葉をいただきました。「そっか!」と急に悩んでいるのが馬鹿らしくなり、諦めではなくいい意味で開き直ったことで、ようやく立ち直りました。

人生お天気のいい日ばかりではないですよね。嵐の時はとにかく身の安全を確保してじっと過ぎ去るのを待つ、今回はそう学びました。

人生の先輩の言葉は、きっと今までいくつもの「なるようにしかならない」を乗り越えてこられたのだろうなと、重みを感じずにはいられませんでした。

誰かの言葉が私を変えてくれた!

誰かの言葉が私を変えてくれた!
本は私にとって一番の親友

考えてみると、私に悩みをもたらすのは他人の言葉、救ってくれるのも他人の言葉です。

生きづらかった30代、40代に私を前向き思考に変えてくれたのは、たくさんの本から得た言葉です。生き方のモデルになるような人が身近にいなくても、本を手に取ればストンと心に響く言葉に巡り会えることがあります。

一例を挙げてみると、私は今まで自分より上手くいっている人、優れている人をみると「うらやましい、妬ましい、私と何が違うの?」などの気持ちが先にたち、素直に人の成功を喜べないところがありました。

しかしある本に「人をうらやましがるより、自分がうらやましいと思われる人間になりなさい」とあり、まさしくそのとおり! と思って、それからは人と比べることをやめて自分育てに力を入れるように努力しました。とはいえ、まだまだ修行が足りず、まったくうらやましくないとはなかなか言いきれませんが。

もう一つは、Twitterでみつけたホリエモンこと堀江貴文さんの言葉で、「失敗したらどうするかを考えていても、意味はないし、たいしたものを持っていないあなたがゼロになることを、なぜ恐れるの?」というちょっと厳しい言葉に出会ったときのこと。

そっか、先の心配よりまずやってみよう、失敗したらやり直せばいいやと、起業に踏み切ることができました。頭の中で考えるだけでは、目の前の鉛筆一本動かすことはできませんから。

そんなふうに、会ったこともない誰かの言葉がいつも背中を押してくれています。私も誰かの背中を押せるような人間になりたいなぁと思いながら、日々生きています。まだまだ修行中の身ですが。

さて、次回は不動産屋らしく、物件ビフォーアフターについて書いてみたいと思います。

 

■もっと知りたい■

まつしたあやこ

まつしたあやこ不動産合同会社代表。53歳のときに契約社員の化粧品販売員から、まったくの未経験で不動産屋を開業。そして56歳で社会福祉士国家資格を目指して大学に編入と、50代からの挑戦ストーリー。「すべての女性をハッピーに」をモットーに、私なりに考え発信していきたいと思います!

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