AGEフード・コーディネーターが教えます!

美と健康への道(2)AGEを溜めないオススメ調理法

公開日:2018.08.08

更新日:2018.08.22

AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質。認知症・がん・更年期障害やお肌のシワなどの原因になることも。そこでAGEフード・コーディネーターが、AGEを減らしたり体に溜め込まない食品・調理方法をご紹介。

AGEを溜めないオススメ調理法
        ※イメージ

まずはおさらい。AGEを溜めない食べ方のコツ

前回ご紹介しました、老化原因物質のひとつ『AGEを溜めない食べ方のコツ』を振り返ってみましょう。
Ⅰ.食物繊維の多い食品から食べましょう
Ⅱ.ファーストフードはなるべくさけましょう
Ⅲ.人工甘味料の入った清涼飲料水はなるべくやめましょう
Ⅳ.ゆっくり食べましょう
以上の4点はもう実践されましたか?

AGEはいわゆる老年病(歯周病・更年期障害・白内障・関節炎・心筋梗塞・アルツハイマー病・がん・骨粗鬆症等)の原因となり、体に溜め込むことで、 これらのような病気にかかりやすくなります。また、顔のしわやたるみ、薄毛と言った、外見上の老化現象にも深く関わっていることが、明らかになっています(とある研究では、老け顔は寿命が短いという結果も)。

避けたい調理法とオススメ調理法

AGEを溜め込まないようにするには食事に気をつけることが大切ですので、今回はオススメの調理方法をご紹介します。

高温で時間をかけて調理するほどAGEは増えますし、短時間でも電子レンジの場合は、マイクロ波で食品の分子を振動させ高温状態にするので、焼き色がつかなくても、AGE化が進みます。「えっ、電子レンジ使っては駄目なの?」って、私も最初思いました。レンジは忙しい人の味方ですから、これが使えないとなると家事の負担が増えて大変です。しかしあくまでも絶対禁止ではなく、なるべく避けることが望ましいので、使用回数を減らすことから始めてみましょう。

避けたい調理法
① 電子レンジでの調理(特に10分以上の加熱。電子レンジで調理した食品の再加熱)
② 揚げ物を炒める料理(酢豚などの中華料理)
③ 二度揚げ(フレンチフライなど)
④ 肉や魚、炭水化物をこげつかせる
⑤ 長時間高温で加熱したレトルト食品を多用すること
⑥ オーブンや圧力鍋での調理

生で食べられるものは生で食べるのが一番ですが、そればかりでは身体が冷えてしまう等の、別の面が気になります。そこでポイントは水を使った調理法。沸騰しても調理温度は100度までですので、高温で長時間調理せずにすみます。
ズバリ『蒸したり 茹でたり』。これがAGEを増やさない理想の調理法で、
オススメは 
『生→蒸す・茹でる→煮る→炒める→焼く→揚げる』
の順になります。
右へ行くほどAGEが増えます。

蒸すのがおすすめ
※イメージ

 

1~2週間単位で考えて、バランスを

だからと言って「揚げ物は食べてはいけない」というわけではありません。天麩羅を食べた翌日は、煮物にするとか、バランスをとる工夫をしてみましょう。またお付き合いで食べなければならない時は、我慢せずに楽しんで食べましょう。その後、1~2週間単位で考えて調節し、老化のスピードをゆるやかにすることが大切です。


次回は、外食は何を選べば良いかのご紹介をします。

参考文献

「exAGEハンドブック」(一般社団法人AGE研究協会)監修 医学博士 山岸昌一
「AGEためないレシピ」(パンローリング)タカコナカムラ・山岸昌一

AGEを溜めない料理記事一覧

美と健康への道~AGEを溜めない食事のススメ~

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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