AGEフード・コーディネーターが教えます!

美と健康への道(5)AGEを溜めないお茶のススメ

公開日:2018.12.17

AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質。がん・更年期障害や肌のシワ等の原因になることも。AGEフード・コーディネーターがAGEを減らしたり体に溜め込まない食品・調理方法を紹介。今回はコーヒーや緑茶など飲み物について。

お茶もAGEの生成を抑える!?

前回はAGEを溜めない食材選びでしたが、今回はお茶のお話です。

以前、食後にお茶を飲む習慣がない地方もあると聞きました。お茶を飲むのは、ティータイムのみだそうですが、AGEの生成を抑えることが明らかになっていますので、ぜひ飲んでいただきたいと思います。

緑茶、紅茶

【緑茶】

緑茶にはポリフェノールの一種であるカテキンが、たっぷり含まれています。カテキンは殺菌作用があり、悪玉コレステロールを減らし、がんを抑制する効果があります。また、AGEができるのを、90%以上抑える効果も明らかになっています。抗酸化作用を持つビタミンA,C,Eも含まれています。茶葉にお湯を注いで淹れるより、粉末をそのまま飲む方がたくさん摂取できて良いと思います。

 

【紅茶】

緑茶と同じ茶葉からできている紅茶も、紅茶ポリフェノールがたっぷりあり、コラーゲンの糖化を防ぎますのでおすすめです。

コーヒー、ココア

【コーヒー】

長時間焙煎している珈琲豆は、AGEが多いように思いますが、豆自体に含まれる抗酸化物質がAGEの生成を抑制する働きがあります。糖尿病を抑える効果もありますし、動脈硬化を防ぐアンチエイジング効果の報告もされています。

ただし、これは挽きたての本格コーヒーを、ブラックで飲む場合に限られます。ミルクを入れるとAGEの量は約4倍、砂糖を入れてしまうと約5倍、インスタントコーヒーは手軽ですが、淹れたてのブラックと比べると、約3倍増えます。コーヒーメーカー等でドリップして、保温して1時間放置すると、8倍になってしまいます。作り置きは止めましょう。

お店で飲む時は、注文してから淹れてくれるお店が良いですね。ファミレスのドリンクバーも、1杯ずつ淹れるマシンがあるお店なら安心です。

 

【ココア】

健康に良いと評判になり、以前スーパーの棚から無くなったココアですが、コーヒーの100倍のAGEが含まれていました。ただし、ポリフェノールや食物繊維、鉄分やミネラルなどの大切な栄養が含まれていますので、ココア好きの方は、これはこれで飲んで、また別のAGE対策をしましょう。

健康茶(どくだみ茶・甜茶・ルイボスティー)、ハーブティー

【健康茶(どくだみ茶・甜茶・ルイボスティー)】

抗酸化作用のあるどくだみ茶や、甜茶、特に抗酸化作用が高いルイボスティーにも注目しましょう。どれもカフェインが含まれませんので、夜飲むのに適しています。

 

【ハーブティー】

カモミールにはポリフェノールの一種であるカマメロサイドが含まれていて、AGEの生成を抑える働きがあります。ローズマリーや生のミント、ディル等にもAGE対策が期待できます。生のハーブ類にお湯を注ぐフレッシュハーブティーが一番ですので、お庭やベランダでハーブを栽培されている方は嬉しいですね。

次回は、簡単なのに美味しい驚異の調理法のご紹介です。

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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