美と健康への道(2)AGEを溜めないオススメ調理法
2018.08.222018年07月03日
AGEフード・コーディネーターが教えます!
美と健康への道~AGEを溜めない食事のススメ~
AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質。認知症・がん・更年期障害やお肌のシワなどの原因になることも。そこでAGEフード・コーディネーターが、AGEを減らしたり体に溜め込まない食品・調理方法をご紹介。
知識が覆されてAGEフード・コーディネーターへ
20代の頃はとても疲れやすく、体力がなくて悩んでおりました。ある日新聞に「健康講座」の告知があり、受講してみました。31歳の頃でした。【身体は食べた物で出来ているので、食事は大切です】という話に納得、以来セミナーに参加したり、本を読んだり、健康番組を見ては、良いと思う事を実行致しました。お陰で疲れなくなり、更年期障害もなく、老眼も白髪とも無縁で、今日に至っています。
ところが最近、学んだ事がテレビで覆され、どうして? と思いました。やはり最新の情報を知らないとダメだと思い、牧田善二さんの「医者が教える食事術」を読んでみました。その本の中に「AGE」という言葉がありました。これは何かしらと思い、検索すると『AGEフード・コーディネーター講座』が出てきました。この際、きちんと勉強してみたいと考え、受講し資格を取得、ホールフード協会本会員になりました。
学んでみて、私はAGEを溜めない食事を、長い間意識せずに続けてきたことが分かりました。よく元気の秘訣は? と聞かれますが、この食生活のお蔭だったと思います。
お肌のシワ、がんや関節痛もAGEが原因!?
AGEとは、フランスの化学者メラード博士が1912年に発見した物質です。タンパク質と糖が加熱されることにより、この二つが結びつき、終末糖化産物となります。
タンパク質+糖質+熱=糖化(終末糖化産物)
これが老化を促進させるのです。
AGEが身体に及ぼす影響は、お肌のしわやたるみ、髪の毛など見た目の老化にもあらわれますし、歯周病・腎臓病・アルツハイマー・がん・更年期障害・骨粗鬆症はもとより、膝や関節が痛くなるのもAGEの仕業です。
実践! AGEを溜めない食べ方
では、AGEを溜めない食べ方のコツをご紹介しましょう。
Ⅰ.食物繊維の多い食品から先に食べましょう
急速に血糖値を上げないためです。食物繊維には食べ物の消化と吸収をゆるやかにして、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
下記の順で食べまると、AGEの生成を防ぐ効果が期待できます。
① 野菜・海藻類・食物繊維の豊富なもの
↓
② 肉・魚・大豆などのタンパク質
↓
③ ご飯・麺などの炭水化物
Ⅱ.ファーストフードはなるべくさけましょう
ハンバーガー・フライドポテト・清涼飲料水は、AGEを制限したい方にとっては、避けたい組み合わせです。どうしても食べたい時は、野菜サラダを一緒に注文し、サラダを先に食べましよう。
Ⅲ.人工甘味料の入った清涼飲料水はなるべくやめましょう
ジュースや炭酸飲料などに使われている異性化糖はブドウ糖の10倍の速さでAGEを作るそうです。とり過ぎないようにしましょう。
Ⅳ.ゆっくり食べましょう
早食いすると血糖値が跳ね上がります。血糖値を急激に上げる食べ方は、体内でAGE化が促進されます。ゆっくり時間をかけて、よく噛んで食べましょう。
以上の4点を、まずは1か月行ってみましょう。
同じ食材でも調理の仕方でAGEは大きく変わります。
次回は調理方法のお話を致します。では、またお目にかかりましょう。
参考文献
「AGEためないレシピ」(パンローリング)タカコナカムラ・山岸昌一
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