AGEフード・コーディネーターが教えます!

美と健康への道~AGEを溜めない食事のススメ~

公開日:2018.07.03

AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質。認知症・がん・更年期障害やお肌のシワなどの原因になることも。そこでAGEフード・コーディネーターが、AGEを減らしたり体に溜め込まない食品・調理方法をご紹介。

AGEを溜めない食事のススメ
AGEを溜めない食事のススメ

知識が覆されてAGEフード・コーディネーターへ

20代の頃はとても疲れやすく、体力がなくて悩んでおりました。ある日新聞に「健康講座」の告知があり、受講してみました。31歳の頃でした。【身体は食べた物で出来ているので、食事は大切です】という話に納得、以来セミナーに参加したり、本を読んだり、健康番組を見ては、良いと思う事を実行致しました。お陰で疲れなくなり、更年期障害もなく、老眼も白髪とも無縁で、今日に至っています。

ところが最近、学んだ事がテレビで覆され、どうして? と思いました。やはり最新の情報を知らないとダメだと思い、牧田善二さんの「医者が教える食事術」を読んでみました。その本の中に「AGE」という言葉がありました。これは何かしらと思い、検索すると『AGEフード・コーディネーター講座』が出てきました。この際、きちんと勉強してみたいと考え、受講し資格を取得、ホールフード協会本会員になりました。

学んでみて、私はAGEを溜めない食事を、長い間意識せずに続けてきたことが分かりました。よく元気の秘訣は? と聞かれますが、この食生活のお蔭だったと思います。

GEフード・コーディネーターの資格を取得。
GEフード・コーディネーターの資格を取得。

お肌のシワ、がんや関節痛もAGEが原因!?

AGEとは、フランスの化学者メラード博士が1912年に発見した物質です。タンパク質と糖が加熱されることにより、この二つが結びつき、終末糖化産物となります。
タンパク質+糖質+熱=糖化(終末糖化産物)
これが老化を促進させるのです。

AGEが身体に及ぼす影響は、お肌のしわやたるみ、髪の毛など見た目の老化にもあらわれますし、歯周病・腎臓病・アルツハイマー・がん・更年期障害・骨粗鬆症はもとより、膝や関節が痛くなるのもAGEの仕業です。

お肌のシワ、がんや関節痛もAGEが原因!?

実践! AGEを溜めない食べ方

では、AGEを溜めない食べ方のコツをご紹介しましょう。

Ⅰ.食物繊維の多い食品から先に食べましょう
急速に血糖値を上げないためです。食物繊維には食べ物の消化と吸収をゆるやかにして、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
下記の順で食べまると、AGEの生成を防ぐ効果が期待できます。

① 野菜・海藻類・食物繊維の豊富なもの

② 肉・魚・大豆などのタンパク質

③ ご飯・麺などの炭水化物

Ⅱ.ファーストフードはなるべくさけましょう
ハンバーガー・フライドポテト・清涼飲料水は、AGEを制限したい方にとっては、避けたい組み合わせです。どうしても食べたい時は、野菜サラダを一緒に注文し、サラダを先に食べましよう。

Ⅲ.人工甘味料の入った清涼飲料水はなるべくやめましょう
ジュースや炭酸飲料などに使われている異性化糖はブドウ糖の10倍の速さでAGEを作るそうです。とり過ぎないようにしましょう。

Ⅳ.ゆっくり食べましょう
早食いすると血糖値が跳ね上がります。血糖値を急激に上げる食べ方は、体内でAGE化が促進されます。ゆっくり時間をかけて、よく噛んで食べましょう。

以上の4点を、まずは1か月行ってみましょう。

同じ食材でも調理の仕方でAGEは大きく変わります。


次回は調理方法のお話を致します。では、またお目にかかりましょう。

参考文献

「AGEためないレシピ」(パンローリング)タカコナカムラ・山岸昌一

AGEを溜めない料理記事一覧

美と健康への道(2)AGEを溜めないオススメ調理法

美と健康への道(3)AGEを溜めない外食選び

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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