AGEフード・コーディネーターが教えます!

美と健康への道(3)AGEを溜めない外食選び

公開日:2018.10.09

AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質。認知症・がん・更年期障害やお肌のシワなどの原因になることも。そこでAGEフード・コーディネーターが、AGEを減らしたり体に溜め込まない食品・調理方法を紹介。今回は外食版です。

外食時に気をつけたい食べ物、食べ方

前回のおさらいです。

~老化や病気の原因になると言われているAGE(終末糖化産物)を増やさない、調理法の順番~

『生→蒸す・茹でる→煮る→炒める→焼く→揚げる』

右へ行く程AGEが増えていきます。もう覚えて頂けましたでしょうか。

さて今回は、外食には何を食べれば良いかのお話です。上記の順でいくと、美味しいトンカツやフライドポテトはAGEの素ですね。でも、食べてはいけないのではなく、時々なら大丈夫です。また、ラーメンと炒飯等のセットものは、一見お徳のようですが、糖質過剰になりますので、やはりAGEが溜まってしまいます。できるだけ避けましょう。

カレーライスは、小麦粉が含まれているルウに、じゃがいもや人参などの糖質の多い具材、それをご飯にかけますので、炭水化物の塊のような食べ物です。美味しいですが、控えめにしましょう。

ご飯の量や、白米か雑穀米かを選べるお店の場合は、間違っても大盛りではなく、できれば少な目の雑穀米を注文しましょう。デザートは別腹というのが一時流行りましたが、これもAGE生成への近道です。

外食でよく食べるメニューでの注意点

★和食
一番望ましいのは和定食です。刺身定食、煮魚定食、焼き魚定食等を選びましょう。お寿司はお腹いっぱい食べても、血糖値は上がらないという報告もあります。

 

★麺類
お昼に麺類をという方は、消化が早く血糖値を上げるうどんよりお蕎麦です。シンプルなラーメンは、具が少ないので血糖値を上げてしまいます。野菜の多いタンメンにしましょう。かた焼きそばは、油で麺を揚げた上に炒めるので、揚げた麺でなく、焼いた麺を選びましょう。その際、レモンや酢をかけて食べるとAGEの値を下げる効果があります。

★洋食
牛肉を食べる場合は、焼き肉やバーベキューではなく、たたきやしゃぶしゃぶで、ステーキは赤身を調理時間の短いレアで食べるのが良いでしょう。ハンバーグやエビフライはAGEが心配ですが、ファミレスで食べる場合は、サラダバーを利用し、たっぷり野菜を食べるなら大丈夫です。ドリンクバーでは炭酸の含まれている甘い飲み物はさけましょう。

★中華
酢豚や肉団子も揚げた肉を更に調理しますから、同様に注意が必要です。焼き餃子よりも水餃子、春巻きより小籠包、炒め物なら食物繊維の多い野菜炒めや、レバニラ炒めにしましょう。

★居酒屋
ビールによく合う唐揚げやコロッケ、フライドポテトはなるべくやめて、揚げ物でしたら調理時間の短い野菜天麩羅が良いでしょう。酢の物、冷奴、納豆、枝豆、きのこ類は、ぜひ食べましょう。

次回はAGEを溜めない食材選びです。お楽しみに。

参考文献
「AGEを溜めないレシピ」(パンローリング株式会社)タカコナカムラ・山岸昌一
「ゆほびか」(マキノ出版)松宮詩衣
「医者が教える食事術」(ダイヤモンド社)牧田善二
「老けない人はこれを食べている」(新星出版社)牧田善二

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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