常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ

2023年01月09日

和のスーパーフード「小豆」をもっと手軽に!#3

常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ

50代以上に特にうれしい栄養がたくさん入っている小豆。今回は、そんな小豆が365日、毎日食卓に登場するという料理研究家の本田明子さんに、おかずとして使える「かたゆで小豆」と、おやつの素になる「あんこ」のレシピと保存方法を教えてもらいます。

本田明子(ほんだ・あきこ)さんプロフィール

本田明子(ほんだ・あきこ)さんプロフィール

家庭料理研究家。1962(昭和37)年生まれ。料理研究家の故・小林カツ代さんの一番弟子として多くの料理本に携わった後、2007年に独立。「本田明子キッチンオフィス」を主宰し、テレビや雑誌等で活躍中。

あんこと固ゆで小豆。それぞれを使い分け

あんこと固ゆで小豆。それぞれを使い分け

小豆に含まれる栄養や、特に50代以降にうれしい成分や効能について、小豆研究の第一人者・加藤 淳(かとう・じゅん)さんに詳しく教えてもらってきましたが、小豆を毎日の食卓に取り入れるのは難しい……と感じている方も多いのではないでしょうか?

毎朝必ず汁粉を食べる父と夫のために、週に1度は小豆を炊くという料理研究家の本田明子(ほんだ・あきこ)さんじは、汁粉用の手作りあんこの他に、料理に使うための甘くないかたゆで小豆を常備していると言います。

「『小豆は甘いもの』という思い込みを取り除けば、小豆はどんな料理にも使える豆、万能食材です。ご飯はもちろん、煮物や汁物に入れても、炒め物に混ぜてもおいしい。味付けも和風だけでなく、コンソメやトマトを効かせた洋風の味にもよく合います」と本田さん。

豆を炊くというと、面倒なイメージがありますが、小豆は他の豆に比べて扱いやすく、手間もかからないと言います。

「事前に浸水させず、ゆで時間も気にし過ぎないで大丈夫。小豆は、産地や保管状態、鮮度によってゆで加減が変わるので、途中、豆を食べて確認を。料理用は、歯でつぶせる程度のかたさがおすすめです。

もしゆで過ぎたら、そのままあんこ用に変更してしまいましょう。こんなふうに大らかに扱えるのも小豆ならではです」と本田さんは言います。

一方、あんこをおいしく仕上げるコツとなるのが砂糖の加え方。「ゆでた小豆は、砂糖を入れるとぎゅっと締まるため、一度に入れると芯がかたく残ってしまいます。砂糖は何回かに分けて入れ、その都度しっかり練るのがコツです」と本田さん。

種ゆえに、古くなっても腐ることはない小豆。「古い小豆はスープにぜひ。一粒一粒の命を大切に味わってください」と本田さんは言います。

おかずの素になる「かたゆで小豆」を作る

【材料】(作りやすい分量)
小豆……250g
水……500mL

1.小豆をゆでる

1.小豆をゆでる

小豆を洗い、鍋に小豆とたっぷりの水(分量外)を入れて強火にかけ、沸騰したらそのまま2~3分ゆでる。

2.ゆでこぼす

2.ゆでこぼす

ザルに上げて、緑色のあくが出たゆで汁を捨てる。

3.再び水を入れ、約30分ゆでる

3.再び水を入れ、約30分ゆでる


鍋に2の小豆と分量の水を入れて弱火にかけてふたをし、40分前後ゆでる。

4.出来上がり

4.出来上がり

煮汁はほぼなくなる。食べてみて、歯でつぶせる程度の硬さになっていればOK。

保存は冷蔵で約1週間

保存は冷蔵で約1週間

ホーローやステンレス容器に移し替え、冷蔵庫のチルド室で冬なら約1週間、夏なら4~5日保存可能。「かたゆで小豆」は冷凍すると味が落ちるので、冷蔵保存で早めに食べ切るのがおすすめ。

「かたゆで小豆」は煮物やおこわなどにアレンジ可能です。詳しくは「かたゆでおかずレシピ」もご覧ください。

おやつの素になる「あんこ」を作る

【材料】(作りやすい分量)
小豆……250g
水……900mL
砂糖……250g

1.小豆をやわらかくゆでる

1.小豆をやわらかくゆでる

かたゆで小豆を作る要領で小豆をゆで、さらに水2カップ加え約30〜60分長くゆでて、指の腹で簡単につぶせるやわらかさにする。

2.砂糖を加える

2.砂糖を加える

水分がほとんどなくなったら1に、分量の砂糖を1/3入れて混ぜ、弱火で10分煮る。

3.しっかり練る

3.しっかり練る

残りの砂糖を数回に分けて入れて練る。小豆の色は、空気に触れることで、紫色からおいしそうなあんの色に変わる。

4.出来上がり

4.出来上がり

ヘラを傾けると、ポタッと下に落ちるくらいのやわらかさになればOK。

保存は冷凍で1~2か月

保存は冷凍で1~2か月

ラップにぴっちり包んで、冷凍保存用バッグに入れて冷凍庫へ。おいしく食べられる1か月くらいで食べ切るのがベスト。

次回は、今回紹介した「かたゆで小豆」と「あんこ」を実際に使った、おかずレシピ3品と、おやつレシピ3品をそれぞれ教えてもらいます。

取材・文=大門恵子(ハルメク編集部) 撮影=公文美和 スタイリング=本郷由紀子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年2月号を再編集し、掲載しています。

■もっと知りたい■

■和のスーパーフード「小豆」をもっと手軽に!■

  1. 知っ得!50代からにありがたい小豆の栄養とパワー
  2. レシピ付き|体の中から元気に!小豆のすごいトコロ7
  3. 常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ
  4. 簡単!「かたゆで小豆&あんこ」の栄養満点レシピ6
雑誌「ハルメク」
雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

みんなの コメント
【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話

子どもに残すべきはお金?不動産?どちらがお得?

子に遺すべき資産は?

「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは

2024.12.12
【PR】「渋滞の文字で……」トイレ事情あるある

突然の我慢できない尿意

実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って?

2024.12.10
【PR】個人情報の上手な管理・整理術とは

個人情報管理できてる?

銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が…

2024.12.09
【PR】三井住友銀行アプリにシンプルモードが登場

お金の管理が簡単に!

三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です!

2024.11.29
認知症セルフチェック

認知症セルフチェック

「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません…

2024.11.22
思わず笑顔になるコミュニケーションロボット「ニコボ」

健気な姿がかわいい!

「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました!

2024.11.22
デジタル資産の遺し方

生前親に●●聞き忘れると

老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは…

2024.10.11
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20
【PR】たった60日で英語が話せる!3つのコツ

60日で英語が話せる!

英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは?

2024.08.29
認知症のリスクを確認してみませんか?

今なら無料でお試し!

将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!

2024.08.08
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
50代から1日1分!脳トレクイズで楽しく脳を活性化

50代から1日1分脳トレ

認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?

2024.12.04