和のスーパーフード「小豆」をもっと手軽に!#4

簡単!「かたゆで小豆&あんこ」の栄養満点レシピ6

公開日:2023.01.03

更新日:2024.01.03

寒い冬、あったかいお汁粉がおいしいですよね。あんことは別に、おかずにもなる「かたゆで小豆」も常備しているという、料理研究家の本田明子さん。「小豆」は、食物繊維やポリフェノールが豊富な和のスーパーフード! おかず&お菓子レシピを紹介します。

おいしくて栄養満点!小豆はスーパーフード

「おいしい」だけじゃない!栄養満点の小豆

お祝いやお正月などに食べるイメージのある小豆。実は納豆や麹などと並ぶ、栄養が含まれている日本生まれのスーパーフードなのです。

特に小豆の栄養で注目すべきは、食物繊維とポリフェノール。小豆が有する食物繊維の量は、野菜の中で最も食物繊維が多いゴボウの約4倍!ポリフェノールは、赤ワインの約2倍も含まれているといいます。

栄養価が高いのはわかっても、毎日、おかずやお菓子に取り入れるのはちょっと大変……。と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで、料理研究家の本田明子(ほんだ・あきこ)さんに、前回は常備しておくと便利な「かたゆで小豆」と「あんこ」の作り方と保存方法について教えてもらいました。

今回は「かたゆで小豆」と「あんこ」を実際に使った、おかずレシピとお菓子レシピを教えてもらいます。

かたゆで小豆の簡単おかず3選

基本になる「かたゆで小豆」の作り方

【材料】(作りやすい分量)
小豆……250g
水……500mL

1.小豆をゆでる
小豆を洗い、鍋に小豆とたっぷりの水(分量外)を入れて強火にかけ、沸騰したらそのまま2~3分ゆでる。
2.ゆでこぼす
ザルに上げて、緑色のあくが出たゆで汁を捨てる。
3.再び水を入れ、約30分ゆでる
鍋に2の小豆と分量の水を入れて弱火にかけてふたをし、40分前後ゆでる。
4.出来上がり
煮汁はほぼなくなる。食べてみて、歯でつぶせる程度の硬さになっていればOK。

※詳しくは「常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ」で紹介しています。

ほんのり甘くやさしい味に「小豆入り煮物」

ほんのり甘くやさしい味に「小豆入り煮物」

【材料】(2人分)
かたゆで小豆……1/2カップ
ゴボウ……50g
レンコン……100g
ニンジン……100g
大根……150g
鶏モモ肉……150g
厚揚げ……1/2枚
ゴマ油……小さじ2
〈煮汁〉
だし汁……1/2カップ
酒……大さじ1
みりん……大さじ2
薄口しょうゆ……大さじ1

【作り方】
1.ゴボウは皮をこそぎ、幅または厚さ1cmの斜め切りにする。レンコンとニンジンはひと口大の乱切り、大根は1cm厚さのいちょう切り、厚揚げは食べやすい大きさに切る。鶏肉は脂を除き、ひと口大に切る。
2.鍋にゴボウとレンコン、大根とたっぷりの水(分量外)を入れて火にかける。沸騰したら、ニンジンを加えて5~10分ふたをしてゆでる。最後に厚揚げを加えてさっとゆで、ザルに上げる。
3.鍋にゴマ油を熱して鶏肉と具材を炒め、煮汁の材料とかたゆで小豆を加え10分煮る。ふたをし、強めの中火で汁気がなくなるまで煮る。

トマト味が小豆のうま味を引き出す「ミネストローネ」

トマト味が小豆のうま味を引き出す「ミネストローネ」

【材料】(2人分)
かたゆで小豆……1/2カップ
ベーコン……2枚
〈A〉
タマネギ……1/4個
セロリ……10cm
ニンジン……5cm
カブ……1~2個(150g)
ジャガイモ……1~2個(150g)
オリーブ油……大さじ1
水……3カップ
塩……適量
ミニトマト……100g

【作り方】
1.ベーコンは1cm幅に、〈A〉の野菜類は1cm角に切る。ミニトマトはヘタを取り、半分に切る。
2.鍋にオリーブ油、〈A〉の野菜とベーコンを入れ中火で炒める。
3.水と塩を加え、フツフツしてきたらかたゆで小豆を入れ、ふたをして弱めの中火で10分煮る。
4.スープに野菜のうま味が十分移ったらトマトを加えて味を見て、好みで味を調えて(塩や顆粒スープの素)、火を止める。

下ごしらえいらずで簡単!「小豆とサツマイモのおこわ」

下ごしらえいらずで簡単!「小豆とサツマイモのおこわ」

【材料】(2人分)
かたゆで小豆……1/4カップ
もち米……1合
サツマイモ……50g
水……160mL
酒……大さじ1
ゴマ塩……適量

【作り方】
1.もち米は洗って内釜に入れ、分量の水を加えて60分浸水する。
2.サツマイモは1cmのいちょう切りに、海水くらいの塩水(分量外)に10分浸けてあくを抜き、水気を切る。
3.1に酒を加えてひと混ぜする。かたゆで小豆を入れて表面を平らにし、その上にサツマイモをのせて普通に炊く。炊き上がったら底の方から混ぜ、ゴマ塩をふる。

新感覚も楽しみたい!「あんこ」の簡単おやつ3選

基本になる「あんこ」の作り方

【材料】(作りやすい分量)
小豆……250g
水……900mL
砂糖……250g

1.小豆をやわらかくゆでる
かたゆで小豆を作る要領で小豆をゆで、さらに水2カップ加え約30〜60分長くゆでて、指の腹で簡単につぶせるやわらかさにする。
2.砂糖を加える
水分がほとんどなくなったら1に、分量の砂糖を1/3入れて混ぜ、弱火で10分煮る。
3.しっかり練る
残りの砂糖を数回に分けて入れて練る。小豆の色は、空気に触れることで、紫色からおいしそうなあんの色に変わる。
4.出来上がり
ヘラを傾けると、ポタッと下に落ちるくらいのやわらかさになればOK。

※詳しくは「常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ」で紹介しています。

心癒やされるおやつの定番「汁粉」

心癒やされるおやつの定番「汁粉」

【材料】(2人分)
あんこ……150g
塩……ひとつまみ
水……3/4~1カップ
もち……2個

【作り方】
1.あんこに分量の水を加えて(好みの濃度にする)中火にかけ、フツフツしたら弱火にして塩で味を調える。5分ほどゆっくり温める。
2.もちはゆでるかこんがり焼く。椀に汁粉を入れ、もちを加える。

フルーツの酸味ともマッチヨーグルトやパンに添えても「ドライフルーツあんこアイスに添えて」

フルーツの酸味ともマッチヨーグルトやパンに添えても「ドライフルーツあんこアイスに添えて」

【材料】(作りやすい分量)
あんこ……80g
〈A〉
干しアンズ……20g
干しイチジク……20g
干しマンゴー……10g
干しブドウ……10g
ミックスナッツ……20g
バニラアイス……2人分
シナモン……少々

【作り方】
1.〈A〉をすべて刻む。
2.あんこに刻んだ〈A〉を加え、しっかり混ぜる。
3.バニラアイスに2を添え、シナモンをふる。

あんこはバターとも相性抜群!「あんバタートースト」

あんこはバターとも相性抜群!「あんバタートースト」

【材料】(1人分)
食パン……1枚  
バター(有塩)……適量
あんこ……好きなだけ

【作り方】
1.パンはトーストする。
2.薄く切ったバターをのせ、あんこを塗る。

冷蔵保存なら瓶詰めで1か月

冷蔵保存なら瓶詰めで1か月

ガラス瓶に入れ冷蔵保存か、ラップにぴっちり包んで冷凍保存用バッグに入れて冷凍庫へ。どちらもおいしく食べられるのは1か月程度。

本田明子(ほんだ・あきこ)さんプロフィール

本田明子(ほんだ・あきこ)さんプロフィール

家庭料理研究家。1962(昭和37)年生まれ。料理研究家の故・小林カツ代さんの一番弟子として多くの料理本に携わった後、2007年に独立。「本田明子キッチンオフィス」を主宰し、テレビや雑誌等で活躍中。

取材・文=大門恵子(ハルメク編集部) 撮影=公文美和 スタイリング=本郷由紀子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年2月号を再編集し、掲載しています。

■もっと知りたい■

■和のスーパーフード「小豆」をもっと手軽に!■

  1. 知っ得!50代からにありがたい小豆の栄養とパワー
  2. レシピ付き|体の中から元気に!小豆のすごいトコロ7
  3. 常備食にすると便利!かたゆで小豆とあんこのレシピ
  4. 簡単!「かたゆで小豆&あんこ」の栄養満点レシピ6

雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画