繰り返し作りたい!小林カツ代流レシピおすすめ9選
2023.05.022023年08月24日
時代を超えて支持される小林カツ代の賢いレシピ#1
「おいしく賢く!」小林カツ代流・家庭料理の魅力
2014年に亡くなられてなお「家庭料理のカリスマ」として、圧倒的に支持されている小林カツ代さん。一番弟子で家庭料理家の本田明子さんに、カツ代さんのレシピの魅力などを伺いました。「カツ代流」を今に伝える4冊の本も必見です!
徹底した読者目線のレシピ「料理はおいしくなければいけない」
※インタビューは2020年4月に行いました。
師匠が亡くなったのが2014年。にもかかわらず、そのレシピの人気は衰えず、世代を超えて多くの人が作り続けています。どうしてだろう?と、私もときどき考えるんです。
師匠のレシピの一番基本にあるのは「料理はおいしくなければいけない」ということです。
小林カツ代というと、手抜き料理や時短料理の旗手のように言われることもありますが、師匠は手を抜いたことも、時短を目的にしたことも一度もなく、ただおいしいものを手早く作ろうとしていました。
「子どもにおいしいものを早く食べさせたい!」が原点
子育てしながら仕事をしていた師匠自身の“おなかをすかせた子どもたちに、おいしいものを早く食べさせなくちゃ”という気持ちが原点なんですね。肉じゃが、オムライス、ショウガ焼きといった定番料理のレシピがたくさんあって、どれも簡単で本当においしいんです。
そして、調理法もおいしさも、答えは一つではない。いくつもある。懐の深さというのでしょうか。
今、本屋さんに行けばたくさんの料理本がありますが、シンプルでおいしいものが食べたいとなったとき、カツ代レシピが重宝されるのかなと思います。
あるものをおいしく食べる知恵がつまったレシピ
レシピが徹底して読者目線なのは、師匠が常に普通に生きていたからです。サラリーマンの奥さん時代は少ない財源で食費をやりくりし、料理家として人気になっても、増えた収入は動物の保護活動にほとんど使っていました。
だからどのレシピにも、あるものをおいしく食べる知恵が詰まっているんです。その知恵は今も多くの人を支えているのではないでしょうか。
「カツ代流」を今に伝える4冊の本
■『小林カツ代 COOK BOOK 300――毎日おいしいクイックごはん』
カツ代さんが遺した1万点以上のレシピの中から、本田さんが厳選した約300品を紹介。ムダなくわかりやすい“読むだけ”レシピ集です。
■『一生食べたいカツ代流レシピ』
80歳になってもおいしく食べられるレシピを考え続けていたカツ代さん。その遺志を継いだ本田さんが、どの年代にも愛されるレシピを紹介。
■『料理の基礎の基礎 コツのコツ』
「米を美味しく炊くコツは?」「タマネギは水にさらすべき?」など、料理の基本ワザ200個をカツ代流の語り口で伝授するお料理エッセーです。
■『小林カツ代伝』
カツ代さんが没して3年後に刊行された評伝。天性の舌はどのように培われたのか。波乱万丈の生涯を、伝説のレシピとともに描き出します。
小林カツ代(こばやし・かつよ)さん
1937(昭和12)年、大阪府生まれ。家庭料理家・エッセイスト。昭和を代表する家庭料理の第一人者として、テレビ、雑誌、書籍などで大活躍するが、2005年にくも膜下出血で倒れ、14年に逝去。著者は230冊以上にのぼる。
簡単&おいしいレシピを発表し続けた小林カツ代さん。次回は、数あるレシピの中から、本田さんが特にみなさんに伝えたい9つのレシピを紹介します。
話を聞いたのは本田明子(ほんだ・あきこ)さん
1962(昭和37)年東京都生まれ。20歳のときに大ファンだった小林カツ代さんのもとに押しかけ、スタッフに。一番弟子としてカツ代さんの多くの料理本に携わる。2007年に独立、現在は「本田明子キッチンオフィス」を主宰。テレビや雑誌で活躍中。著書に『娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう』(講談社刊)、『いつも家にある調味料で食べ飽きないおかず』(NHK出版刊)など。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=安部まゆみ
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年6月号を再編集し、掲載しています。
※商品の情報は2023年8月時点のものです。
■時代を超えて支持される小林カツ代の賢いレシピ■
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>>小林カツ代さんのレシピや献立を紹介するサイト KATSUYOレシピ