時代を超えて支持される小林カツ代の賢いレシピ#2

繰り返し作りたい!小林カツ代流レシピおすすめ9選

公開日:2022.08.24

更新日:2023.05.02

おいしく賢く、簡単に作れる家庭料理のレシピを研究し続けた小林カツ代(こばやし・かつよ)さん。

カツ代さんが遺してくれたレシピを今も大切に伝える、カツ代さんの一番弟子で家庭料理家の本田明子(ほんだ・あきこ)さんに、カツ代さんが残した、たくさんのレシピの中から、「繰り返し作りたい!」と思うレシピを厳選して9つ紹介してもらいます。

カツ代流レシピ1:さっぱりと仕上がる「オムライス」

さっぱりと仕上がる「オムライス」

「ポイントは、具だけを炒めてケチャップをコテッとからめてから、熱々ご飯を混ぜて作るチキンライス。パパッとできて、ご飯がベトつかず、冷めてもおいしいんです」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
卵 …… 2~3個
鶏ささみ …… 2本(50g)
玉ネギ …… 1/2個(100g)
ピーマン …… 1個(40g)
オリーブ油 …… 小さじ3
塩・コショウ …… 各少々
ケチャップ …… 大さじ4
温かいご飯 …… 2人分(米1合分)

●作り方
1.玉ネギとピーマンは1cm角に、鶏肉はコロコロと小さく切る。

2.フライパンを熱し、オリーブ油小さじ1で、玉ネギ、鶏肉、ピーマンの順に加えて炒める。塩・コショウをふり、ケチャップを加える。木べらで混ぜながらフツフツしてきたら、火を止め、ご飯を混ぜてチキンライスを作る。

【ポイント!】

さっぱりと仕上がる「オムライス」

具にケチャップを加えたら、全体がフツフツするまでしっかり火を入れます。

3.卵を溶きほぐし、塩ひとつまみ加える。フライパンをきれいにして十分温め、オリーブ油小さじ1をなじませ、卵液半量(1人分)を流し入れる。
ひと混ぜし、表面がまだ生っぽうちに、(2)のチキンライス半量をそっとのせ、包む。器に盛り付け、ケチャップをかける。もう一つ、同じように作る。

カツ代流レシピ2:ギュッと詰め込むだけ「白菜の鮭缶鍋」

ギュッと詰め込むだけ「白菜の鮭缶鍋」

「昔は鮭缶がとっても安く、何もないとき、この鍋に助けられたという人がたくさんいました。白菜の軸は、繊維に沿って細切りに。煮汁がすっきりしておいしくなります」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
白菜 …… 1/4株(500g)
鮭缶 …… 小1缶(90g)
酒 …… 大さじ1
醤油 …… 適量

●作り方
1.白菜は軸と葉に切り分け、葉の部分はざく切りに。軸は繊維に沿って幅1cmの細切りにして、長さは半分に切る。

2.鍋の中を水でさっとぬらし、白菜の軸からびっしり敷き詰め、葉も重ね入れる。ギューギュー詰めで構わない。
真ん中を強引にちょいと空けて、鮭を缶汁ごとドカッと置く。鮭めがけて、酒をふりかける。

【ポイント!】

ギュッと詰め込むだけ「白菜の鮭缶鍋」

白菜の中央に置いた鮭めがけて酒をふりかけます。味つけはシンプルにこれだけ!

3.ふたをして中火にかけ、フツフツしたら火を弱め、10分煮る。途中で決して混ぜない。熱々を取り分け、醤油をかけて食べる。

カツ代流レシピ3:一気に仕上げる「エビの簡単チリソース」

一気に仕上げる「エビの簡単チリソース」

「あらかじめ調味料を合わせ、エビもキュウリも切っておき、火をつけたら一気に仕上げるのがコツ。エビは殻なしでいいですが、殻ごと炒めるとより香ばしいおいしさを味わえます」(本田さん)

材料 ※分量は2人分
エビ …… 10~12尾(200g)
キュウリ …… 1本
ゴマ油 …… 小さじ3
合わせ調味料(A)
酒、醤油…… 各大さじ1
ケチャップ、砂糖、豆板醤、ゴマ油 …… 各大さじ1/2
薬味(B)
長ネギ(みじん切り)…… 5cm
ショウガ・ニンニク(みじん切り) …… 各1/2片

●作り方
1.キュウリはひと口大の乱切りにする。エビは背ワタを取り、尾を残して殻をむく。(A)の調味料を合わせておく。

2.フライパンか中華鍋にゴマ油小さじ2を熱し、エビを強火で炒める。色が変わり始めたら、フタをして3分蒸し焼きにして、取り出す。

3.ゴマ油小さじ1を足し、油が熱くならないうちに(B)を炒め、いい香りがしてきたら合わせ調味料を入れる。
フツフツしてきたら、エビを戻し、キュウリを加えて、強火で一気に炒める。キュウリがきれいな緑色になり、全体が熱々になったら火を止め、器に盛り付ける。

カツ代流レシピ4:干しシイタケを戻さない「つくねのじか煮」

干しシイタケを戻さない「つくねのじか煮」

「シンガポール航空の機内食で肉と煮込んだシイタケを口にして、『ん!?コレ、干しシイタケを戻さないで煮た味よ』と師匠(カツ代さん)。帰国して作ったこのレシピ、独特の深い味わいです」(本田さん)

材料 ※分量は2人分
鶏ひき肉 …… 200g
合わせ調味料(A)
醤油 …… 小さじ1/2
酒 …… 小さじ2
おろしショウガ…… 小さじ1/4
 片栗粉 …… 小さじ2
干しシイタケ …… 小4枚
湯 …… 300mL
合わせ調味料(B)
醤油・酒・みりん…… 各大さじ1

●作り方
1.ボウルに鶏ひき肉と(A)を入れ、よく混ぜる。

2.鍋に分量の湯を沸かし、干しシイタケを入れ、ふたをして5~10分煮る。シイタケが膨らんだら、(B)の調味料を入れる。

3.中火でフツフツしているところに、(1)を団子にしながら次々と入れる。ふたをして10分煮て、最後は鍋を揺すって煮汁をからめ、照りを出して仕上げる。

カツ代流レシピ5:母直伝のやわらか「正調ショウガ焼き」

母直伝のやわらか「正調ショウガ焼き」

「数あるカツ代さんのショウガ焼きレシピの中でも、これは大阪の母の味。しょっぱくなり過ぎず、軟らかく焼けるんです。肉は脂身が中心を通る肩ロースが絶対のおすすめ」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
豚肩ロース薄切り …… 200g
サラダ油 …… 少々 
付け合わせ …… キャベツ・トマトなどお好みで
合わせ調味料(A)
醤油 …… 大さじ1
みりん …… 大さじ1/2
おろしショウガ …… 小さじ1~2
ゴマ油 …… 小さじ1/2

●作り方
1.ボウルに(A)を混ぜ合わせる。豚肉はバットに2枚合わせに広げて並べておく(重なっても構わない)。

2.フライパンを中火で熱し、サラダ油少々をひく。肉を2枚ずつ、(A)にチャッチャッと両面つけてすぐにフライパンに入れて、焼く。

【ポイント!】

母直伝のやわらか「正調ショウガ焼き」

肉を2枚合わせにし、調味料にチャッチャッとからめ、そのまま焼くのがワザ。

3.焼き色が付いたら、裏返して焼く。そのうち勝手にはがれてくれるので、両面焼いて中まで火を通す。

カツ代流レシピ6:香ばしく彩りも美しい「オクラと桜エビの炒め物」

香ばしく彩りも美しい「オクラと桜エビの炒め物」

「オクラは、売っているネットごとゴリゴリこすり洗いすると、洗いやすいので覚えておきましょう。桜エビを加えると香ばしく、味も数段アップします。桜エビを口に入れると痛いという高齢者には、指で細かくしてから使います」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
オクラ …… 1パック(80g)
桜エビ(乾) …… 大さじ2
ゴマ油 …… 小さじ2
塩 …… 小さじ1/4弱

●作り方
1.オクラはヘタを切り落とし、長さを斜め半分に切る。

2.フライパンを熱し、ゴマ油をなじませ、オクラを中火で炒め、きれいな色に変わってきたら、桜エビを入れてサッと炒める。

3.水大さじ2(分量外)をふり入れ、塩をふり、ほとんど水気がなくなるまで、桜エビを焦がさないように炒める。

カツ代流レシピ7:手早くできる「ナスのみそ炒め」

手早くできる「ナスのみそ炒め」

「カツ代さんの一番好きな野菜は、ナスでした。ナスをおいしく焼くコツは、せっせと炒めるより、じっくり焼き付けるイメージです。炒め油には、香り高いゴマ油を。このみそ炒めは、ご飯はもちろん、そうめんにもよく合います」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
ナス …… 3個(250g)
ピーマン …… 1個(50g)
塩 …… 適量
みそ・みりん …… 各小さじ2
ゴマ油 …… 大さじ1

●作り方
1.ナスはヘタを切り落とし、縦半分に切って1cm幅の斜め切りに。海水くらいの塩水に5~10分浸して水気をきる。
ピーマンは縦半分に切って1cm幅に切る。みそとみりんは合わせておく。

2.フライパンか中華鍋でゴマ油を熱し、ナスとピーマンを強めの中火で炒める。ナスに火が通ってきたら、合わせ調味料を加えて炒め合わせる。

カツ代流レシピ8:もりもり食べられる「キャロットサラダ」

もりもり食べられる「キャロットサラダ」

「包丁よりスライサーで切った方が軟らかく味がなじみやすくなります。包丁なら、繊維を断つように薄く切ってから千切りに。レーズン、ナッツ、ゆでたレバーを加えてもおいしいです。その際はニンジンより先にドレッシングとあえます」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
ニンジン …… 1本(150g)
合わせ調味料(A)
塩 …… 小さじ1/4弱
砂糖・コショウ…… 各少々
米酢・オリーブ油…… 各小さじ2

●作り方
1.ニンジンは皮をむき、斜め薄切りにしてから千切りにする。千切りスライサーを使ってもよい。

2.ボウルで(A)を混ぜ合わせドレッシングを作り、ニンジンを2~3回に分けてあえる。

※パセリやカイワレを混ぜたり、散らしてもいい。今回はカイワレ1/2パックを最後に入れています。

カツ代流レシピ9:トースターで焼くだけ!「アスパラガスのチーズ焼き」

トースターで焼くだけ!「アスパラガスのチーズ焼き」

「えっ!?と驚くほど簡単で、すぐ食べられる野菜レシピ。チーズがこんがりおいしそうに焼けたときが、アスパラガスの焼き加減のいいときです。アスパラガスの他にもオクラやシシトウ、ネギなど、お好きな野菜で作ってみてください」(本田さん)

●材料 ※分量は2人分
アスパラガス…… 1束(150g)
ピザ用チーズ…… 大さじ山盛り2

●作り方
1.アスパラガスは根元1cmほどを切り落とし、下から1/3ほど皮をむいて長さを3等分にする。つまようじを水でぬらし、3~4個ずつ刺す。

2.オーブントースターの天板を水でぬらし、(1)を並べ、チーズをのせて5~10分焼く。つまようじを抜いて盛り付ける。

どれも簡単で、すぐにでも試したいレシピばかりです。次回は、小林カツ代さんの、少しの工夫で料理がおいしくなる11のコツを教えてもらいます。

料理研究家・エッセイスト、小林カツ代さんのプロフィール

料理研究家・エッセイスト、小林カツ代さんのプロフィール

1937(昭和12)年に大阪に生まれ、母の味をもとにした家庭料理で独自のスタイルを確立して活躍。94年の人気TV番組「料理の鉄人」では、肉じゃがを披露して勝利しました。2005年にクモ膜下出血で倒れたのち、14年に逝去されました(享年76)。遺した著作は230冊以上に上ります。簡単に手早くできて、でも決して手抜きではない独創的な料理、そしてユーモアあふれるおしゃべりは、多くの人を元気づけました。

本田明子(ほんだ・あきこ)さん

本田明子(ほんだ・あきこ)さん

1962(昭和37)年東京都生まれ。20歳のときに大ファンだった小林カツ代さんのもとに押しかけ、スタッフに。一番弟子としてカツ代さんの多くの料理本に携わる。2007年に独立、現在は「本田明子キッチンオフィス」を主宰。テレビや雑誌で活躍中。著書に『娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう』(講談社刊)、『いつも家にある調味料で食べ飽きないおかず』(NHK出版刊)など。

取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 調理=本田明子 撮影=安部まゆみ スタイリング=本郷由紀子
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年6月号を再編集し、掲載しています。

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  3. すぐできる!小林カツ代流料理がおいしくなるコツ11
  4. 小林カツ代さんの遺した言葉を生き方の指針にして

>>小林カツ代さんのレシピや献立を紹介するサイト KATSUYOレシピ

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