ユニークな材料と調理法、しかも簡単!
間違いなくおいしい!小林カツ代さんの傑作レシピ8
間違いなくおいしい!小林カツ代さんの傑作レシピ8
公開日:2020年06月03日
傑作レシピ1「厚揚げチャポン」
焼いて汁につけるだけ。果たして料理と言えるのか……というこのレシピは、堂々と「きょうの料理」で放映。薬味を上手に使ったこの食べ方、案外あるようでない料理じゃありません?

材料(作りやすい分量)
- 厚揚げ …… 2枚
- 焼きのり(八つ切り)……適量
【薬味】
- ミョウガ …… 2個
- 細ネギ …… 刻んで3/4カップくらい
- おろしショウガ…… 小さじ1
- 大根おろし……3/4カップくらい
【つけ汁】
- しょうゆ……大さじ2
- みりん……大さじ1
作り方
- 厚揚げはオーブントースター等で中まで熱々に焼く。
- 焼いている間に薬味を用意する。ミョウガは縦半分に切り、斜め千切りに。細ネギは小口に切る。大根おろしはザルにのせ、軽く水気を切っておく。
- つけ汁を大きめの皿かバットに合わせ、焼きたての厚揚げをつけて絡める。スプーンで大きめのひと口大にちぎり、味をしみ込ませる。

- 薬味をのせてサッと合わせ、大根おろしとともに器に盛り付ける。のりを巻いて、パクリと食べる。
傑作レシピ2「トマトのスイートジンジャーサラダ」
浪速のカツ代の母の味。いつもより甘めのドレッシングで、トマトがいっそう甘くなります。暑い日に甘くて冷たいトマトをひと口食べると、ふーっと息を吹き返す感じです。

材料(2人分)
- トマト …… 2個(350g)
- ショウガ …… ひとかけ
- (5〜10g)
- 玉ネギ …… ¼個(50g)
【A】
- 米酢 …… 小さじ2~3
- 砂糖 …… 小さじ2
- 塩 …… ひとつまみ
作り方
- トマトの皮が気になる人は湯むきして、気にならなければそのまま冷蔵庫で冷やしておく。
- ショウガは千切り、玉ネギは薄切りにして、Aを合わせたドレッシングにつけて冷蔵庫で冷やす。
- トマトは横に7~8mmの輪切りにして器に盛る。2のショウガと玉ネギをトマトの上にのせ、ドレッシングをかける。
傑作レシピ3「楽々栗ごはん」
ふとコンビニで「甘栗むいちゃいました」というおやつと目が合った日、きっと、おいしく炊ける、とひらめきました。イガイガの部屋に入った本物の栗で炊ければ幸せだけど、これでも十分おいしいんです。

材料(2人分)
- 米 ……3/4合
- もち米 ……1/4合
- 甘栗(むいたもの)……150g※ここでは「甘栗むいちゃいました」(クラシエ)を使用
【A】
- 塩 ……小さじ1/2
- みりん …… 小さじ1と1/2
- 水 ……180mL
- 昆布 ……5cm
- 酒 ……大さじ1
- 黒ゴマ ……少々
作り方
- 米ともち米は洗って、ザルにあけて水気を切ってから、釜に入れて水300mLを加え、30分以上浸水する。
- 甘栗は粗めに刻んで、Aを絡めて30分以上置く。

- 釜に酒と昆布、2の甘栗を調味料ごと加えて、炊飯器のスイッチをオン。
- 炊けたら十分蒸らし、全体に混ぜる。器に盛り、黒ゴマを振る。
傑作レシピ4「鶏南蛮そば」
もちろん鴨肉ならうれしいけれど、いつもあるとは限らない。鶏肉で“鴨南風”に作るには、最初に鶏肉をコテッと濃いめの味で煮て、風味豊かなだしを注ぎます。焼きネギも必須。

材料(2人分)
- ゆでそば…… 2人分
- 鶏モモ肉……1/2枚(150g)
- 長ネギ……1/2本
【A】
- 酒、みりん、しょうゆ……各大さじ2
- だし汁……3と1/2カップ
- ミツバ ……適宜
作り方
- 鶏肉はひと口大に、長ネギは4cm幅に切る。
- フライパンに長ネギを入れて中火にかけ、ときどき転がしながら全体に焼き目をつける。
- 鍋にAと鶏肉を入れて強めの中火で5分ほど煮て、鶏肉がコテッとしたら、だし汁を加え、ひと煮立ちさせる。
- 味をみて足りなければ塩・砂糖各少々(分量外)で調え、2の長ネギを入れ、ひと煮立ちさせて火を止める。
- 温めたそばを丼に入れ、4の具をのせ、熱々のだし汁をかける。薬味にミツバと、好みで粉山椒や七味唐辛子をふる。
傑作レシピ5「玉ねぎチャーハン&卵スープ」
「玉ネギだけ? それっておいしいの?」と不安がよぎるでしょうが、作ってみれば「これだけだからおいしいのだ!」と納得すること間違いなし。

材料(2人分)
- 玉ネギ …… 小1個(150g)
- ニンニク …… 1かけ
- しょうゆ …… 大さじ1
- ゴマ油 …… 小さじ1
- ご飯 …… 2人分(400g)
作り方
- 玉ネギは粗めのみじん切り、ニンニクもみじん切りにする。
- 小さいボウルにしょうゆと玉ネギを入れてさっと混ぜておく。
- 中華鍋かフライパンを中火にかけ、十分に温める。火を少し強め、サラダ油大さじ1をなじませて、ご飯とニンニクを加えて焼き付けるように炒める。

- ご飯全体が熱々になったら、2の玉ネギをしょうゆごと加え、さらに炒める。味をみて足りなければ塩・コショウ(分量外)で調える。
合わせて「卵スープ」もどうぞ
水2カップと固形スープの素1個を強めの中火にかけ、フツフツしてきたら味をみて塩・コショウで調える。片栗粉小さじ1と同量の水を合わせて加え、再びフツフツしてきたら溶き卵1個分を流し入れ、ふんわり浮いてきたら火を止める。器に注ぎネギを散らす。
傑作レシピ6「豚汁」
野菜は冷蔵庫にあるもので何でもよいけれど、ゴボウだけは忘れずに。冬はキャベツを白菜に、ジャガイモをサトイモに。隠し味のコショウでグッと味があか抜けます。

材料(2人分)
- 豚薄切り肉 …… 100g
- ゴボウ …… 15cm
- 白滝 …… 100g
- ニンジン …… 2cm
- 大根 …… 5cm
- ジャガイモ …… 2個
- キャベツ …… 2枚
- 木綿豆腐 …… 1/2丁
- だし汁 …… 3カップ
- みそ …… 大さじ3~4
- コショウ …… 少々
- 青ネギ(小口切り) …… 適宜
作り方
- ゴボウはささがきにしてザッと水洗いして水気を切る。白滝はよく洗って、食べやすい大きさに切る。ニンジンと大根は2~3mm幅のいちょう切り、ジャガイモとキャベツは一口大に切る。豚肉は2~3cm幅に切る。
- 鍋にサラダ油小さじ1を熱し、豚肉とゴボウを強火で炒め、肉の色が変わったら、1の他の野菜類を加えて炒める。
- 全体に熱々になったら、だし汁を加えて野菜が軟らかくなるまで煮る。
- ひと口大に切った豆腐を加え、みそを溶き入れてフツフツしたら火を止め、コショウをパラリ。青ネギを散らし、お好みで七味唐辛子を振る。
傑作レシピ7「だしいらずのごま煮しめ」
だし汁を使わずに、おいしい煮物を作るには、煮上がる直前に、すりゴマとゴマ油を加えて風味とコクをプラスするのがポイント。根菜とコンニャクはまとめて下ゆでを。

材料(2人分)
- 干しシイタケ……3枚
- ニンジン……小1本(100g)
- ゴボウ……15cm(50g)
- レンコン……小1節(150g)
- 太ちくわ……小さめ1本
- コンニャク……1/2枚(150g)
【煮汁】
- シイタケの戻し汁……1カップ
- 薄口しょうゆ……大さじ1/2
- しょうゆ、酒、みりん……各大さじ1/2
- すりゴマ……大さじ1/2
- ゴマ油……少々
作り方
- 干しシイタケは水(急ぐときはぬるま湯でOK)で軟らかく戻し、軸を落として2つに切る。戻し汁はとりおく。ゴボウは皮を洗って一口大の乱切り、ニンジンは皮をむいて1cm弱の輪切り(太ければ半月切り)、レンコンは5mm幅の半月切りにする。太ちくわはひと口大の乱切り、コンニャクはひと口大の三角に切る。
- 鍋にゴボウ、ニンジン、レンコン、コンニャクを入れ、被るくらいの水を加えて強火にかける。フツフツ煮立って5分したら火を止め、ザルにあけて水気を切る。
- 2を鍋に戻し、シイタケと太ちくわも加え、煮汁の材料を加えてふたをし、強火で5分煮る。
- 汁気がなくなったら、すりゴマ、ゴマ油を加え、味を絡めて火を止める。
傑作レシピ8「ピリ辛ねぎラーメン・キュウリ版」
炒めたキュウリがこんなにおいしいのは、先にしっかり肉に味つけ、強火でシャキッと仕上げるから。緑の皮が均一になるよう、マッチ棒の太さに切ることもコツ。

材料(1人分)
- インスタントラーメン……1袋
- ニンニク ……1/2かけ
- 豚ひき肉 ……50g
- 長ネギ ……1/2本
- キュウリ ……1本
- 塩 ……少々
- 豆板醤 ……小さじ1/2〜1
- ゴマ油 ……1~2滴
作り方
- キュウリは斜め薄切りにしてから細切りにする。長ネギは5~6cmの長さに切って縦に切れ目を入れて開き、繊維に沿って千切りに、ニンニクはみじん切りにする。

- フライパンにサラダ油大さじ1を熱してニンニクと豚ひき肉を炒め、肉の色が変わったら塩と豆板醤を加えて混ぜる。
- キュウリを加えて強火でザザッと炒め、最後に長ネギを加え、ゴマ油を落として風味をつける。
- インスタントラーメンを袋の表示通りに作って盛り付け、上に3をたっぷりのせる。

小林カツ代さん
料理研究家・エッセイスト。1937(昭和12)年、大阪生まれ。母の味をもとにした家庭料理で独自のスタイルを確立して活躍。94年の人気TV番組「料理の鉄人」では、肉じゃがを披露して勝利。2005年にクモ膜下出血で倒れ、14年に逝去。遺した著作は230冊以上に上る。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 料理=本田明子 スタイリング=本郷由紀子
撮影=大井一範
※この記事は雑誌「ハルメク」2018年7月号に掲載した記事を再編集しています。
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※ただいま発売中の「ハルメク」2020年6月号で、「小林カツ代さんのレシピと知恵」を特集しています。雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。




