顔たるみ、老け手、脚の血管…… 簡単ケアで改善#3
手指の変形、痛み「へバーデン結節」をやわらげる5つの簡単セルフケア
手指の変形、痛み「へバーデン結節」をやわらげる5つの簡単セルフケア
公開日:2026年05月17日
教えてくれたのは、 富永喜代(とみなが・きよ)さん
富永ペインクリニック 院長、麻酔科専門医。愛媛県松山市にクリニック開業。へバーデン結節外来を開設。著書に『へバーデン結節 手指の痛み・しびれを自分で治す』(永岡書店刊)など。
手指の変形、痛み、こわばり「へバーデン結節」
加齢による手指の変化にはさまざまなタイプがありますが、全国に300万人以上の患者がいるといわれているのが「へバーデン結節」です。
富永さんは「手指の第1関節に痛み、しびれ、変形などの症状が現れる病気」と解説します。「患者さんは女性が9割で、家事や手仕事で手指を酷使している人に目立ちます。悪化させないためには早めのセルフケアを!」
当てはまるものがあれば、まずはセルフケア
- 特に朝、手がこわばる
- 指の第1関節がぷくっと腫れて痛む
- 関節の変形が気になる
手指の症状を自力で改善する「10秒神経マッサージ」

「へバーデン結節は、最初は指の第1関節に腫れや違和感を覚える程度ですが、そのまま放っておくと、痛みや変形が進んでしまいます」と富永さん。
そこで早い段階で始めたいのが、次の「10秒神経マッサージ」。朝晩の1日2回、習慣づけることで、指先の血流や神経の流れが改善され、症状がやわらいでいくといいます。
1.指の神経ポイントを確認

刺激したい指の神経ポイントは、人さし指、中指、薬指、小指の第1関節の左右両わきです。
2.それぞれの指を左右10秒ずつ刺激
<ルール>
- 親指の爪を立てて「イタ気持ちいい」強さで刺激する
- 1か所のマッサージ時間は10秒を厳守

第1関節のわきに親指の爪を立て、爪先を小刻みに揺らしながら10秒間グリグリと強めに刺激します。

反対側のわきに親指の爪を立て、同様に刺激します。指の右側も、左側も、必ず「片側ずつ」刺激して、両側から刺激を与えないように! 人さし指から小指まで行います。
習慣を見直して、手指に負担をかけない!
「もう一つ、大切なのは手指に負担をかけない日常のひと工夫。小さな工夫の積み重ねが、手指を守ります」
重い掃除機を使う➡軽量型に替える
重い掃除機を引っ張るのは手指に負担をかけます。軽量型のコードレス掃除機やローラー式の粘着クリーナー、またお掃除ロボットなどを活用しましょう。
手で米をとぐ➡泡立て器を使う
冬場に冷たい水で米をとぐ作業は、手指の血流を悪化させます。そこで「泡立て器」を使ってシャカシャカとぐと手指がラクに。無洗米を選ぶのも手です。
硬い野菜を切る➡カット野菜やレンジを活用
カット野菜や冷凍野菜を活用すれば、包丁で切ることによる手指への負担を減らせます。硬い野菜はレンジで軟らかくしてから切りましょう。
包丁を長時間使う➡ピーラーやキッチンばさみを活用

長年、料理をしてきたハルメク世代は、使い慣れた包丁で何でも始末しようとしがち。ピーラーやキッチンばさみに切り替えを。
夏は半袖のパジャマから長袖にする
暑い夏の夜、クーラーをつけて半袖で寝ると、朝方、手指のこわばりやむくみが起こることも。夏の夜も油断せずに、手首やひじはカバーして就寝を。
手指の痛みやこわばりが続いたら、早めに受診を

指の第1関節に症状が出る「へバーデン結節」と、第2関節に症状が出る「ブシャール結節」は合併して生じることが少なくありません。
「場所が違うだけで、どちらも症状や対策は同じ」と富永さん。痛みやこわばりなどの症状が続いたら、手を専門にしている整形外科やペインクリニックを受診しましょう。
手の痛みを我慢していたら、指先の変形や激しい痛みへと症状が進みます。まずはセルフケアから始めましょう。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
取材・文=井口桂介、五十嵐香奈(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=わたなべさちこ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年10月号を再編集しています。




