揺らぎの時期に。50代読書主婦が惚れた”前向きな心を取り戻せる本”3選
揺らぎの時期に。50代読書主婦が惚れた”前向きな心を取り戻せる本”3選
更新日:2025年09月22日
公開日:2025年09月18日
50代、思い描いていた大人の女性になれている?
50代は落ち着いた大人の女性になっているはず、そう思っていました。キャリアや家庭の迷いから解放され、穏やかな毎日を過ごしている──そんな理想を描いていたのです。
けれど現実は少し違いました。
母親、娘などの役割を終えた後の喪失感や、同世代の女性たちがますます輝いて見えることへの焦り。「まだいける」と欲張る気持ちと、「もうほどほどでいい」という気持ち。
その間で揺れながら、ちょうどいい落としどころが見つからない。むしろ迷いは増えているようにも感じます。
喪失感、焦り、迷走する気持ち――50代の心の揺らぎのなかで出会ったこの3冊が次のようなヒントをくれました。
- 人生に変化を起こすアイデア
- 心身の整え方
- 自分の居場所の見つけ方
そして少しずつ「自分らしい豊かさ」のイメージをつかめるようになっていったのです。今回は、そんな人生後半の女性を励まし、前へ進む力をくれる3冊をご紹介します。
75歳の自分から逆算しよう『「自分が主役」で生きたらいいじゃん』高尾美穂

75歳の自分をイメージしたら、今やるべきことは何?
「50代からは自分が主役!自分を大切に。」──そう言われても逆に「お疲れさま」と告知されたようで、素直に受け取れませんでした。そんなときに出合ったのがこの本。
「75歳の自分をイメージして50代からの自分を大切にする」という言葉、目指すゴールがはっきりした途端、スッとやる気スイッチが入りました。
著者は女性産婦人科医。女性の体と心を理解したうえで、80のアドバイスを届けてくれます。一生歩けるように「スクワットはマストです」という一行にドキッ。ラクして元気にではなく、行動しようね、とはっきり提言あり。
帯に書かれた「楽しい毎日は向こうからはやってこない 自分から動けばいいのです」。この言葉にハッとした方、一緒にスクワットから始めませんか?
『自分が主役で生きたらいいじゃん 頑張ってきたあなたに贈る80の言葉』 高尾美穂 著(扶桑社刊)
子育ての苦労に思わず共感!『不機嫌ばかりな私たち』 渡辺満里奈

自分の機嫌の取り方を知る
「お母さんの笑顔が家庭を明るくする」──この言葉に弱音を吐けず、なんとか笑顔で家庭を回そうとしてきたのは、私だけではないはず。でも更年期で本当にしんどいとき、不機嫌だっていいじゃない? そんなタイトルに思わずこの本を手にレジに向かいました。
冒頭の「午後2時に夕飯のことを考えプチ憂鬱に襲われながら、一心不乱に編み物をする」シーン。ああ、わかる!自分の機嫌の取り方は知っている。だから気持ちを整えるための時間を敢えてとってる工夫。
素敵だな。子どもの反抗期、夫の鬱。どの家庭にもいろんなことがあるんですね。
満里奈さんが娘さんの反抗期を乗り越えたときに読んだという本は、私もすぐに図書館でリクエスト。子育てのゴールが見えるような良書でした!そして何より、満里奈さんのとびっきりの笑顔は健在。かわいいです。ページをめくるだけで元気をもらえる1冊です。
自分の居場所を再発見!『大人のゆる友活』潮凪洋介

サードプレイス的な“ゆる友”のススメ
友達と会っても会話の中身は家族のことばかり。そんな自分に少し落ち込んでいました。「自分」がないことに自信がなかった50代。思い切ってSNSを始めると、自分の「好き」を発信している人がたくさんいて驚きました。
プチプラファッション、絵本、お菓子作り。私にも好きなものがあった!そこからリアルな友人関係に広がり、一緒に買い物やお料理を楽しむように。新しいお友達が出来ました。「趣味でつながる人間関係」は、サードプレイス的な自分の居場所になります。
あなたの居場所はどこだと感じていますか?
もやもやした気持ちは誰にでもあるもの。ですが、それを整えながら自分らしい豊かさを探るのは、これからの人生をもっと楽しむ鍵になるかもしれません。
この3冊がその第一歩になればうれしいです。
選書してくれたのは、まいこさん

4人の子を育てる専業主婦から、実母の介護と看取りを経て、資格取得など迷走しながら50代からSNSに挑戦。Instagram(@maiko_books)で「50代読書主婦の惚れる言葉に出会える本紹介&選書」をテーマに、がんばる女性を応援する本や書店の売れ本情報を紹介している。
どうやって今の活躍の場を得られたのか、インタビューは「わたしリスタート特集」で読めます!




