【女性の実録1・55歳ミナコ】セカンドパートナーのメリット&トラブル

公開日:2025年03月16日

プラトニックな運命の相手か?ただの不倫相手か?

【女性の実録1・55歳ミナコ】セカンドパートナーのメリット&トラブル

【女性の実録1・55歳ミナコ】セカンドパートナーのメリット&トラブル

「セカンドパートナー」の実録シリーズ第1弾。不倫とは違う純粋な心の拠り所と注目が高まりますが…実態はいかに?55歳のミナコさんは、モラハラ夫との日常を逃れ、既婚者合コンで出会った男性と関係を始めましたが、心の癒やしと苦しみが交錯する事態に。

セカンドパートナーを得た女性たちに…実態を聞いてみた

「何でも話せる男友達」がいたら、今後の人生が少し豊かになりそうだと思っている女性は多いのではないだろうか?

セカンドパートナーそれは、肉体関係を伴わないプラトニックな関係であるのが本来の定義ではあるが、そこは男女の仲。何が起こるかわからない。

そして何かが起ころうと、対処できるだけの人生経験をもっているのが半世紀以上生きてきたアラフィフ世代の幅と奥行きであると考えることもできる。

実際、セカンドパートナーを得た女性たちに、そのメリットやデメリット、トラブルなどを聞いてみた。

「モラハラ夫」に自己肯定感を下げられる日々

 beauty-box / PIXTA

「その世界に安易に突っ込んでいかない方がいいような気がしますけど」と前置きして話してくれたのは、ミナコさん(55歳・仮名=以下同)だ。

彼女が5歳年上の夫とうまくいかないと悩んでいたのは5年前。一人息子が大学進学と同時に遠方で一人暮らしを始めたため、夫婦二人きりの生活になった頃のことだ。

「夫とは社内結婚で、元上司なんですよ。そのままの関係を家庭でもひきずってしまい、夫からはモラハラが耐えなかった。本人は指導とアドバイスのつもりだったんでしょうけど、息子を一人で面倒見ながら家事もすべてこなすのは、私にとってはつらかった。でも夫は帰ってくるなり『どうしてこんなに部屋が散らかってるの?暇なんだから片付けくらいできるだろ』って。怒鳴ったりはしないんだけど、静かに、そしてどこか侮蔑の表情を浮かべながらそう言うわけです」

私はダメな人間だと思わされる日々だった。そんな夫婦をつないでいたのは息子の存在と、親として息子を思う愛情だけだった。ミナコさんは息子が高校生の頃からパートに出るようになり、周りの主婦たちも多かれ少なかれ夫に不満をもっていること、それをさまざまな方法で解消していることを知った。

パート仲間から聞いた「秘密のストレス解消法」

「仲良くしているパート仲間のマリコさんは、元カレと再会して浮気しちゃったなんていう話をけっこうあっけらかんと言っていました。しかも最近、既婚者向けのマッチングアプリで出会った人ともデートしてるんだってうれしそうで。周りは『大丈夫かしらね、あの人』なんて言いつつ、けっこう羨ましいとも思っていたみたい。私もそうでした」

ある日、マリコさんからマッチングアプリの使い方を教えてもらったミナコさん、「登録だけ」と自分に言い訳しつつ試してみた。かなりの数のアプローチがあり、「結婚生活とは別に、素敵な女友達をつくって人生を豊かに過ごしたいと思っています」という同年代の男性に返信したところから、メッセージのやりとりが始まった。

「1か月くらいかけて徐々に打ち解けてきて、今度は会って話したいねという感じになった頃、彼が『その日のうちにミナコさんを食べちゃうかも』と言ってきて……。なんだかそのひと言で急に冷めました。今までの1か月があっけなく水の泡。やっぱりちゃんと会った方がいいのかな、と対面パーティーである『既婚者合コン』に切り替えることにしました」

「既婚者合コン」で出会った…運命の彼!?

その対面パーティー、いわゆる「既婚者合コン」で出会ったのがサトシさんだ。3歳年下のサトシさんは、既婚者合コン後半でミナコさんに急接近してきた。さりげなくミナコさんの趣味を聞き出し、学生時代に映画研究会に入っていたというと顔を輝かせた。

「僕もですって。そこから映画の話に花が咲いて。彼、顔も私の好みだったし、気持ちが上がりました。でもふと気付いて『ごめんなさい、しゃべりすぎた』と言うと、『話している表情がとてもきれいです』と言ってくれて。口先だけの人かなと一瞬、警戒心がわいたけど、それ以上に話が弾んで楽しかった」

帰りは最寄り駅まで一緒に歩いた。別れ際、彼は自分のLINEのIDを渡して「もう少し話したいと思ったら連絡ください」とさらりと去って行った。

「迷ったけど次の日にLINEしてしまいました。数日後に食事に行って、それからお茶やごはんの関係が半年ほど続いた。LINEは毎日です。友達のままでいるか性的な関係をもつか、二つに一つかもしれないと思いつめた頃、彼から『このままではいられない』と告白されて。同じ気持ちだったからうれしかった」

そもそもが既婚者。元からオンリーワンは望めない…

それから半年。交際は順調なのだが、最近、ミナコさんはショックな噂を耳にした。ミナコさんの恋バナを聞いたマリコさんが、既婚者合コンに参加したところ、サトシさんらしき人がいたというのだ。

「ミナコさんから見せてもらったサトシさんの写真を覚えていたからわかった。同じ人だよ、サトシと名乗っていたしって言うんです。私と付き合いながら、他の人とも付き合おうと既婚者合コンに通っているのかもしれない。真実を知りたい、でも知りたくない。彼との関係は変わっていないから、このままでいいと思いつつ釈然としないんです」

すでに結婚相手とは別で、婚外恋愛をしているのだから、その相手が何人いようとかまわないはず、だったら自分も複数の相手をつくればいい。そう思う半面、「私はサトシさんに本気の恋愛をしているのに、サトシさんはそうではない」という事実に打ちのめされそうにもなる。

「私は何を求めていたんでしょうね。相手に全人格的な関係を望むなら、そもそも婚外恋愛なんてしてはいけないはずだし。自分の心の穴を埋めたかったのなら、今の状態で満足すべきだし」

本音を言えば、恋愛相手は1人にしてほしかった。お互いに結婚しているからファーストパートナーは配偶者だ。だがセカンドパートナーは1人であるべきだという思いが、彼女から抜けない。セカンドパートナーが2人いるのは許せないということなのだろう。

「独占欲があると婚外恋愛はできないですね。そもそもこれは恋愛ではないと気持ちを切り替えるべきだとわかってはいるんですが……」

人との関係ができれば、そこには必ず苦悩と迷いがつきまとうものなのかもしれない。

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亀山早苗
亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。

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