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会話に深みが増す!知って得する「心理学ことば」5つ

公開日:2022.05.16

更新日:2023.07.16

気になる言葉や出来事について解説するシリーズ。今回は、心理学用語に注目しました。「アダルトチルドレン」ってどんな人?「カクテルパーティー効果」「ハロー効果」ってどんな効果?日常会話に使えば深みが増す言葉を厳選しました。

【会話に使える心理学用語1】ハロー効果

「ハロー効果」とは、ある人が一つの面で優れていると、他の面でも優れているように見えてしまうこと。「ハロー」は光の輪が現れる現象のことを指し、日本語では「後光」と訳されることが多い言葉です。目立つ特徴があると引きずられやすく、良い印象も悪い印象も歪められやすくなる現象のことをいいます。

  • 使い方例

「あのセレブが着ていると、プチプラの服もなんだか高級品に見えてくる…これってハロー効果ね!」

 

【会話に使える心理学用語2】カクテルパーティー効果

「カクテルパーティー効果」とは、大人数が雑談をしているパーティーの中でも、自分にとって必要な声だけはしっかりと聞き取れる現象のこと。

ざわざわした場所でも、自分の相手の声は無意識に聞き取れています。繁華街や雑踏の中でも自分の名前や興味のある話題が耳に飛び込んでくることはありませんか?

  • 使い方例

「向こうで私の噂話をしているのが聞こえたような……。きっとカクテルパーティー効果かな」

 

【会話に使える心理学用語3】アダルトチルドレン

「アダルトチルドレン」とは、幼少期に親との関係で何らかのトラブルがあり、トラウマを抱えている人のこと。過干渉や虐待、家族の不仲などが挙げられます。健全に育つための環境が不足したまま大人になってしまったことで、他人との距離感や自分自身の感情コントロールがうまくいかないことが多いと言われています。

「大人っぽい子ども」と勘違いしやすいので、注意しましょう。

  • 使い方例

「あの人がときどき情緒不安定になるのは、アダルトチルドレンの傾向があるからかもしれない」

 

【会話に使える心理学用語4】パブロフの犬

犬にエサを与えるとき、音を鳴らしてから与えることを繰り返していると、その音を鳴らすだけで犬がよだれを垂らすようになりました。旧ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフによる有名な実験で、「条件反射」を意味しています。

  • 使い方例

「なんて辛そうな料理!見ているだけで汗が出てくるわ。まさにパブロフの犬みたいね!」

 

【会話に使える心理学用語5】リスキーシフト

「リスキーシフト」とは、ふだん一人のときなら節度ある行動をとれる人が、集団になると危険でリスクの高い決断をしてしまうこと。いわゆる「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の心理状態です。

最近では、ネット上での炎上なども、このリスキーシフトが影響しているといわれています。反対に、より慎重で安全な意思決定になることを「コーシャスシフト」といいます。

  • 使い方例

「SNSで周りに流されて批判的なコメントをしないよう、リスキーシフトに気を付けなきゃいけないわね」

 

語彙力が増えると日常会話に深みが出てくるもの。なんとなく意味があいまいなままになっていた言葉があれば、ぜひこの機会に覚えて、使いながら自分のものにしていきたいですね。


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古田綾子

出版社、IT企業勤務を経て、2015年よりフリーランスの編集・ライターとして独立。 雑誌やwebメディアの ディレクション 、取材・執筆など、興味の赴くままに健康・美容・暮らし・教育・住まいなどのジャンルで活動中。三重生まれ、神奈川在住。2男児の母。現在、お金の勉強中。  

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