- ハルメク365トップ
- 美と健康
- 健康
- 「卵」で内臓脂肪を減らす!“ちょい足し”で代謝UP
内臓脂肪を減らして、ぽっこりお腹をスッキリさせる方法を各専門家に教えてもらう企画。今回は「食」で内臓脂肪を減らす方法についてです。良質なタンパク質が豊富な「卵」を徹底活用します!
教えてくれた2人の専門家
医師:栗原毅(くりはら・たけし)さん
1951(昭和26)年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。東京女子医科大学教授、慶應義塾大学特任教授などを経て、現在は栗原クリニック東京・日本橋院長。『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』(日本文芸社刊)など著書多数。
料理研究家:牧野直子(まきの・なおこ)さん
管理栄養士、料理研究家。「スタジオ食(くう)」代表。女子栄養大学卒業。雑誌やテレビなどさまざまなメディアでおいしくて簡単なレシピを提案。
「1日2個の卵」で代謝をアップ!
内臓脂肪に詳しい医師・栗原毅(くりはら・たけし)さんによると、動物性タンパク質は肉100gに約20g、卵2個に約10g含むのを目安に、1日に体重と同じグラム数、例えば50kgの人なら1日50gとるのが理想。
中でも積極的にとりたいのが卵のタンパク質。必須アミノ酸の含有バランスがよく、肉や魚より効率よく吸収されます。特に卵白に含まれるタンパク質は、体内吸収率が高く、内臓脂肪の蓄積を抑える作用もあります。
一方、気になるコレステロールは、食事からの摂取量は影響が少ないことが明らかに。高コレステロール血症でなければ1日2個食べても問題ありません。
管理栄養士の牧野直子(まきの・なおこ)さんはこう言います。「調理も簡単な卵は、タンパク質補給の格好の食材。ぜひ生卵、固ゆで卵、半熟ゆで卵を常備し、朝食に“ちょい足し”から試してください。代謝が上がるのを実感できます」
固ゆで、半熟の印を殻に書いておくと便利
固ゆで卵は約1週間、半熟卵は約3日間冷蔵保存できます。「固」「半」などとマジックで殻に書いておくと、使うときに間違えません。
基本のアイデア1:生卵でちょい足し!
内臓脂肪の原因となる糖質が多い白米やうどん。生卵を加えると、卵のタンパク質や脂質が白米やうどんの糖質をコーティングし、血糖値の上昇を緩やかにします。
また、みそ汁に生卵を落とせば、植物性・動物性タンパク質を同時にとれる一品に。筋肉量アップ効果が高まります。
基本のアイデア2:固ゆで卵でちょい足し!
卵に記された日付は、生で食べられる“賞味期限”。期限を過ぎても完全に火を通せばおいしく食べられます。
固ゆで卵の作り方は、沸騰した湯に冷蔵庫から出した卵を穴じゃくしなどで静かに入れ、再沸騰後9〜11分ゆでれば出来上がり。
基本のアイデア3:半熟卵でちょい足し!
半熟卵を緑黄色野菜に絡めると、卵の脂質によって野菜のβカロテンの体内での吸収率がアップ。固ゆでと同様にゆで、再沸騰してから6〜8分で完成。
基本のアイデア4:目玉焼きでちょい足し!
調理法によって姿が変わるのも卵の特徴。焼きそばやナポリタンなどには目玉焼きでタンパク質アップを。ふたをせずに焼くときれいに仕上がります。
応用アイディア1:だし塩に漬けこんでちょい足し!
だし汁のうま味を含んだ上品な味わいが楽しめる味付け卵。半熟ゆで卵で作っても美味。
だし塩漬け卵の作り方
【材料】 (作りやすい分量)
ゆで卵(好みの固さ)……5~6個
漬け汁(だし汁……大さじ5、酒……大さじ2、塩……小さじ1/2)
【作り方】
1.だし汁、酒を煮立て、塩を溶かして冷まし、保存袋(ポリ袋)に入れる。
2.[1]にゆで卵を入れ、漬け汁を行き渡らせるようにして冷蔵庫で1~2日置く。
応用アイディア2:温泉卵でちょい足し!
黄身も白身もとろりとやさしい口当たりの温泉卵。電子レンジを使うと失敗せずに上手に作れます。
失敗しない温泉卵の作り方
1.卵を割り、水を入れる
直径7〜8cm、深さ約5cmの耐熱皿に卵を割り入れ、卵が完全にかぶるくらいの水を入れる。
2.卵黄に穴を開ける
卵黄の中央に爪楊枝を刺して穴を1か所開ける。
3.電子レンジで加熱
ラップをかけず600Wで約50秒、1個ずつ加熱。加熱が足りないときは10秒ずつ長く加熱を。※加熱中は目を離さないでください。
4.水気を切る
温泉卵を穴じゃくしにあけて水気を切る。
どのアイディアレシピも簡単なので、すぐに献立に組み込めそうなものばかり。ぜひ今日の献立のプラス1品から始めてみてください。次回は、さらに内臓脂肪の燃焼効率をアップさせるプラス食材を使用した9つのレシピを牧野さんに教えてもらいます。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
取材・文=大門恵子(ハルメク編集部) 撮影=小林キユウ スタイリング=カナヤマヒロミ
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年6月号を再編集し、掲載しています。
【特集】内臓脂肪を落として、ぽっこりお腹スッキリ
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
人生で1度は訪れたい場所
熊本・宮崎・鹿児島の3県には温泉、グルメ、絶景など、心もからだも癒やされる魅力が盛りだくさん!人生で1度は訪れたい名所がいっぱいです! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
スマホで医師に健康相談
24時間365日OK!30秒以内に医師・看護師・薬剤師などの医療チームがあなたの「健康相談」に応答してくれる♪ -
最高のワイナリーツアー♥
東京から2時間!家族・友だちと行きたい富士山を一望できる絶景ワイナリーでワインのテイスティングはいかが?お得なクーポンも! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
体験談:50代やって正解
銀行は断然「紙の通帳」派!そんな「デジタル嫌い」の私が 銀行アプリを使ってみたら想像よりもはるかに便利すぎて… -
年金生活…まさかの大出費
年金に頼った生活は、突然の出費によって耐えられなくなる恐れが。退職後も、老後資金を確保する3つの方法とは? -
認知症リスクに40%も差
最近、驚きの研究結果が…!「犬を飼っている人」は「飼っていない人」に比べて認知症リスクが… -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!