10年後に差が出る!「ずっと疲れない・痛めない体」になる習慣

10年後に差が出る!「ずっと疲れない・痛めない体」になる習慣

更新日:2025年11月30日

公開日:2025年11月22日

10年後に差が出る!「ずっと疲れない・痛めない体」になる習慣

一生自分の足で歩き続けるために、日々の生活で体を痛めないことも大事。人間の持つ本来の力を出せる体の使い方、骨の位置などを伝える専門家にすぐできるコツを伺いました。取り入れたい9つの習慣と、実践した読者の体験とあわせて3回に分けて紹介します。

教えてくれた人:木野村朱美(きのむら・あけみ)さん

株式会社Aru Quality Pro代表取締役。体の使い方を教える「アレクサンダー・テクニーク」の専門教師として、これまで1万人以上に指導。著書に『疲れないカラダの使い方図鑑』(池田書店刊)がある。

骨の位置の思い込みが体を疲れさせます!

「私たちは体や骨の位置に対して意外と思い込みや勘違いがあり、それによって歩く、立つといった普段の動作に無駄な力が入り、体を痛めてしまっています」と話すのは、骨の位置などを伝える専門家・木野村さん。

「例えば、首の骨や背骨は後ろの手が触れる場所にあると思いがちですが、それは実は、骨の突起部分。思うより体の真ん中に首の骨も背骨もあり、しっかり体を支えています。それを知ると無駄な力を抜くことができ、もっとラクに体を動かせ、歩き続ける体を維持できますよ」

こう思い込んでいませんか?

骨の位置の思い込みが体を疲れさせます!

× 背骨は背中側にある
◯ 思っているより体の中心に、背骨がある!

骨の位置の思い込みが体を疲れさせます!

× 首の骨は首の後ろにある
◯ 食べ物を飲み込むすぐ後ろに首の骨がある!

次からは、ずっと疲れない・痛めない体になるための9つの習慣を紹介します。

習慣1:ラクな歩き方は足を前に送るイメージで

習慣1:ラクな歩き方は足を前に送るイメージで

× お皿がひざだと思っている
→お皿はひざを守っているだけ

習慣1:ラクな歩き方は足を前に送るイメージで

◯ ひざは、思っているより大きい!
→体を支えるひざ関節は、両手でつくった輪っかくらいの大きさ

ひざはお皿の部分ではなく、実はその下の大きな関節部分。これまで、お皿の方だけで体重を支えていませんでしたか? ひざ全体で体重を支えられると痛めにくいです。無駄な力を入れず、頭をふんわり前に運び、足は前に送るイメージで歩きます。

<歩き方のポイント>
・頭は体の中心線上に
・後ろ足でけり出す

習慣2:ラクな立ち方は体の中心で支えるイメージで

習慣2:ラクな立ち方は体の中心で支えるイメージで

まず、上のように背骨は思っているより体の中心にあるので、体の中心で支えるイメージを持ちましょう。あごと首の距離を離し、自然と前を向き、肩・腕はふんわり軽いイメージで立ちます。

<立ち方のポイント>

  • 必要以上に腰は反らせない
  • ひざを固めない

習慣3:ラクな座り姿勢はお尻ではなく股にある坐骨で座る

習慣3:ラクな座り姿勢はお尻ではなく股にある坐骨で座る

猫背の姿勢で座ると骨盤が後ろに倒れ、腰や太もも、肩や背中の筋肉に負担がかかります。しかし骨盤を立て、坐骨を土台にして座れば疲れません。

坐骨はお尻にあると思い込みがちですが、股にあります。背骨を坐骨の上に真っすぐ立て、頭をふんわりとのせるイメージです。坐骨から耳までを、体の中心で一直線にしましょう。

<座るときのポイント>

  • 背骨の上に頭をのせる
  • 坐骨で座る

立つとき座るときはお尻を後ろに突き出す

習慣3:ラクな座り姿勢はお尻ではなく股にある坐骨で座る

立ち上がるときは、まずお尻を曲げて前方に体重を移し、その流れで体を持ち上げます。これにより、ももや腰の筋肉を無駄に使わず立ち上がれます。座るときはその逆の動作で、お尻を突き出しながら腰を下ろします。

<立つとき・座るときのポイント>

  • 腰は真っすぐ。お尻の下側の筋肉を折り曲げる
  • 前に向かって立つ
  • 後ろに向かって座る

次回は階段を降りる、顔を洗うなどの日常生活に加え、掃除や洗濯などの家事の際に気を付けたい習慣 をお伝えします。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

取材・文=野田有香、井口桂介(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=中村知史

※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年4月号を再編集しています

HALMEK up編集部
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