続けるほど体が変わる!「すごい野菜スープ」#1

82歳・現役女医に学ぶ最強の健康習慣!更年期の不調は“食べて整える”

82歳・現役女医に学ぶ最強の健康習慣!更年期の不調は“食べて整える”

更新日:2025年11月14日

公開日:2025年11月13日

82歳・現役女医に学ぶ最強の健康習慣!更年期の不調は“食べて整える”

82歳現役女医・天野さんは、熾烈な更年期障害を体験。その後、75歳から始めた“野菜スープ”で血圧や血糖値が改善したと言います。作り方は手近な野菜を煮るだけ。体を温め代謝を高める健康習慣4つとともに、「食べて整う」秘訣を紹介します。

教えてくれるのは、天野惠子(あまの・けいこ)さん

教えてくれるのは、天野惠子(あまの・けいこ)さん

医学博士・内科医。女性の健康問題に対応する「女性外来」を全国に広めた性差医療・女性医療研究・実践の第一人者として、現在も診療の現場で患者と向き合い続けている。著書に『82歳 、現役女医が教えるすごい野菜スープ』(飛鳥新社刊)など多数。

※本記事は、書籍『82歳 、現役女医が教えるすごい野菜スープ』より一部抜粋して構成しています。年齢は2025年11月13日現在

薬が1個減る!? 良薬は口に甘い「野菜スープ健康法」とは

薬が1個減る!? 良薬は口に甘い「野菜スープ健康法」とは

女性外来の専門医として診療にあたっている私の元には、さまざまな不調を抱える女性が数多く訪れます。

代表は更年期症状ですが、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が激減することで動脈硬化、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症といったリスクも問題に。女性は誰しも大きな体の変化と向き合うことを余儀なくされます。

私自身も50代で熾烈な更年期障害を体験し、82歳の今は加齢に伴う体の変化を感じることが増えてきました。けれど、健康寿命を延ばすのは自分次第。体を整える習慣をどれだけ持てるかで、体調は大きく変わります。

紹介する野菜スープは、私が75歳から続けている食生活習慣の一つです。高めの血圧と血糖値を下げたくて始めたことですが、味付けもせず、野菜を水からコトコト煮るだけの簡単スープで、見事に血圧が正常値になり、血糖値も改善しました。

同じような症状に悩む患者さんにもすすめると、みなさん「薬が1個減った」と大喜び。飲むだけでてきめんに効果が表れて副作用もない野菜スープは、もはや薬以上に頼れる養生食です。

しかもおいしい! 野菜のうまみや甘みが味わえるから、無理なく自然に続けられます。 

更年期以降の健康管理は、医師に頼るだけでなく、自分で自分の体を立て直す知識と行動が大切。野菜スープをきっかけに、身も心もラクになり、健やかな日々が過ごせることを心より願っています。

更年期女性に冷えは万病のもと!天野さん流「体を温める習慣」

更年期女性に冷えは万病のもと!天野さん流「体を温める習慣」
kai / PIXTA

野菜スープのほかにも、健康維持のために積極的に取り入れていることがいくつかあります。

第一は、体を冷やさないこと。女性は筋肉量が少なく、更年期以降、自律神経の変調によっても冷えが生じやすくなります。冷えは万病のもとですから、朝は白湯を飲み、お風呂は1日2回入り、なるべく温かいものを食べるようにしています。

動脈硬化やサルコペニア対策のため、75歳からはパーソナルトレーナーについて定期的な運動を始めました。関節の可動域を広げて柔軟性を出す動きをするので、血行促進されて気分がリフレッシュ。今さらながらに運動の重要性を実感しました。

高齢期に向けて体力をつけるためにも、体を動かす習慣は若いうちから身に付けておきたいものです。

今すぐマネしたい!体を整える「健康習慣」5つ

■習慣(1)朝の散歩と白湯生活は毎日 

今すぐマネしたい!体を整える「健康習慣」5つ

起床は4時半。カーテンをあけて日差しを浴びてから白湯をゆっくり飲み、2匹の猫にリードをつけて散歩に出掛けます。体にスイッチが入って、朝食がおいしく食べられます。

■習慣(2)通勤はなるべく歩く!

今すぐマネしたい!体を整える「健康習慣」5つ

 週2回の診療に出掛けるときは、ウォーキング感覚でできるだけ歩きます。ジムやストレッチばかりでなく、歩くことも立派な運動。できれば1日6000歩を目指したいですね。

■習慣(3)1日2回の入浴で体を冷やさない

15分程度、湯舟でしっかり体を温める温活は欠かせません。特に朝の入浴はこわばった体がほぐされ、関節の動きがとてもよくなります。平熱が1度上がると、免疫は5~6倍も高まるともいわれており、温めることが健康増進につながっています。

■習慣(4)筋肉のもとになるたんぱく質はしっかり摂る

​    ​  今すぐマネしたい!体を整える「健康習慣」5つ

魚が多めですが、肉はもちろん、大豆、卵、牛乳などいろいろな食材からたんぱく質を摂るように心がけています。やわらかいものばかり食べていると飲み込む力が弱ってしまうので、肉など適度に硬いものを食べることも老齢期では大切です。

■習慣(5)適度な運動とジム通いで筋肉をキープ

週2回のジムでは、90分のマンツーマントレーニング。パーソナルトレーナーが体の状態を見ながら指導してくれるので、安心して取り組めます。ジム通いを始めてから、体調もよくなりました。

次回の記事では、天野さんの体を変えた「高血圧・高血糖に“塩分ゼロ野菜スープ”の力」を紹介していきます。

※本記事は、書籍『82歳 、現役女医が教えるすごい野菜スープ』より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。

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■「続けるほど体が変わる!すごい野菜スープ」をもっと読む■

#1:更年期の不調は「食べて整える」健康習慣の秘訣
#2:高血圧・高血糖に“塩分ゼロ野菜スープ”の力
#3:「塩分ゼロ野菜スープ」の4大効能と続け方のコツ

もっと詳しく知りたい人は、天野さんの書籍をチェック!

もっと詳しく知りたい人は、天野さんの書籍をチェック!
『82歳 、現役女医が教えるすごい野菜スープ』(飛鳥新社刊)

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HALMEK up編集部
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