ハンモック筋を鍛えて尿漏れ・ぽっこりお腹解消!#2
【実践編】1回3分!尿漏れ対策の準備体操、座ってできる股関節エクササイズ
【実践編】1回3分!尿漏れ対策の準備体操、座ってできる股関節エクササイズ
公開日:2026年01月16日
教えてくれるのは、半田 瞳(はんだ・ひとみ)さん
理学療法士、保健医療学博士。骨盤底筋を専門に、尿漏れや便秘、骨盤まわりなどの悩みに対し、臨床と研究の両面からアプローチ。「きゅきゅっと体操(R)」の有効性を科学的に示し、筋膜調整サロン「TRIGGER」の取締役として多くの女性をサポートしている。著書に『ハンモック筋を鍛えて尿漏れ・便秘・ぽっこりお腹を解消! きゅきゅっと体操』(飛鳥新社刊/監修者 奥仲哲弥)
股関節が硬い人は要注意!ハンモック筋との深い関係

前回は、尿漏れと関係するハンモック筋の役割 を解説しました。今回は、ハンモック筋の働きを支える股関節との関係に注目します。
ハンモック筋は、骨盤の底にある筋肉の総称で、名前の通りハンモックのような形をしています。ハンモック筋は、インナーマッスルだけでなく、股関節の動きとも密接なつながりがあります。
例えば、歩いたり立ち上がったりするときに自然と使っている股関節。骨盤の底を支えるハンモック筋がしっかり働いていなければ、股関節には余計な負担がかかります。逆にいえば、ハンモック筋が安定していると、股関節の動きもスムーズになるのです。
近年の研究では、ハンモック筋と股関節まわりの筋肉が協調して活動する可能性が示唆されています。特に、内閉鎖筋(ないへいさきん)といった股関節を安定させる筋肉との同時活動が、骨盤の安定や尿漏れ予防に役立つのではないかと考えられています。
これは、女性にとって特に重要です。妊娠や出産、加齢によりハンモック筋が弱まると、内閉鎖筋が過剰に働くようになり、股関節の動きがぎこちなくなる可能性があります。その結果、股関節痛や腰痛の原因になってしまう可能性が高いのです。
股関節は、「寛骨臼(かんこつきゅう)」という骨盤のくぼみに、大腿骨の先端(大腿骨頭)がはまり込む構造をしています。つまり、骨盤の安定性が、そのまま股関節の安定性につながっているのです。
そして、この骨盤を下から支えているのが、まさにハンモック筋。ハンモック筋と股関節は、まるで“二人三脚”のような関係なのです。そのため、どちらかが不調になると、もう一方にも影響が出てしまいます。
東京医科歯科大学の室生暁氏と秋田恵一氏の調査によれば、ハンモック筋が弱くなると、骨盤が不安定になり、その影響で股関節の可動域が狭くなったり、姿勢が崩れたりするリスクがあるとされています。
「最近、股関節が硬くなった」「脚が上がりにくい」「なんとなく歩きづらい」と感じる人は、実はハンモック筋が弱っているサインかもしれません。
股関節が硬いと何が起こる?やわらかくするべき理由

骨盤の近くには、股関節を外側にひねる「外旋筋群(がいせんきんぐん)」という筋肉があります。例えば梨状筋(りじょうきん)や内閉鎖筋などがそれにあたります。これらの筋肉は、ハンモック筋の直接的な“仲間”ではありませんが、骨盤の安定性やハンモック筋の動きを間接的に支える重要な役割を果たします。
特に注目すべきは、「これらの筋肉が硬くなると、ハンモック筋の動きも制限されてしまう可能性がある」という点です。そのため、股関節まわりの筋肉、特に外旋筋群の柔軟性を保つことは、ハンモック筋の機能をサポートする上でも大切といえます。
ただし、内閉鎖筋を鍛えたからといってハンモック筋そのものが直接強くなるという科学的根拠は現時点では存在しません。大切なのは、股関節周囲筋の柔軟性と適度な活動性を保ち、ハンモック筋が効率よく働ける環境を整えることです。
【股関節エクササイズ1】外閉鎖筋の3分ストレッチ
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