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- 即実践!毎日続けられる、冬のボディ保湿ケア
冬のボディケアについて、菅沼薫さんに教えてもらいました。冬は脚に粉をふいたように乾燥してしまう、そんなお悩みのある方は参考にしてください。
入浴剤を入れるだけで、肌の乾燥を防げる⁉
入浴剤には炭酸が血行を促進する、疲労を回復するなどさまざまな効果があります。第16回「肌のくすみ対策にも!年齢肌の簡単保湿ケア」で血行を促進させる炭酸コスメを紹介しましたが、炭酸入りの入用剤を使うことで、体の皮膚全体にも同じような効果が期待できます。
血行がよくなると、毛細血管で行われる酸素や栄養素の吸収、余分な水分や老廃物の排出がスムーズになり、肌の新陳代謝が活発化します。
また、入浴剤には肌のうるおい成分が出ていくのを防ぎ、肌が乾燥するのを防ぐ効果もあるので、冬の年齢肌には効果的。好みがあるので絶対ではありませんが、香りのリラックス効果も期待できるので、入浴剤にはあまり興味がなかったという人は、ぜひ試してみてください。
特に乾燥を感じる場合は、ボディソープも洗顔料と同様に、肌を乾燥させないタイプの物を選んでください。また、体は顔より皮膚が厚いとはいえ、ゴシゴシ洗いすぎるのは控えましょう。顔ほどでないにしても、やさしい洗浄を心がけてくださいね。
入浴後はオイルやクリームで早めに保湿!
入浴後のふやけた肌は、水分が出ていきやすいので、早めにオイルやローション、クリームなどの保湿剤をつけましょう。
入浴後すぐの肌のうるおいは、30分程度で元に戻ってしまいます。そのため、入浴後30分以内、できるだけ早めの保湿ケアが効果的です。最近は、濡れた手で濡れた体につけられる、お風呂で使えるタイプの保湿剤も発売されていますので、体を拭いた後にクリームを……というのが面倒な人は、試してみるといいでしょう。
保湿剤の選び方
保湿剤にはオイル、ローション、ミルク、クリームなどがありますが、つける部位と範囲によって使い分けるのが理想的です。脚全体など、面積が広い場合は伸びがよく広げやすいものを。ひじやひざなどの関節、かかとなどの角質層が硬くなった箇所に部分的につけるなら、油分多めでその部位にしっかりつけられるクリームがよいでしょう。特に体重がかかるかかとは、角質が厚く固くなりやすいので、角質層を柔らかくするはたらきのある尿素配合のクリームがオススメです。
尿素のほか、ボディ用の保湿剤に多く配合されている保湿成分に、グリセリンがあります。グリセリンは保湿効果が非常に高く、安定した基剤で肌に悪さをしません。もともと体内に中性脂肪として存在する物質で、化粧品だけでなく医薬品や食品添加物などでも使われています。
尿素、グリセリンのほか、第16回「肌のくすみ対策にも!年齢肌の簡単保湿ケア」でお話ししたセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分は、ボディの皮膚にも効果的。商品選びの参考にしてください。
乾燥肌対策のオイルは、ローションより先に!
オイルとローションなどを併用して体につけるときに、乾燥がひどく皮膚表面が乾いている場合はオイルを先に塗ってください。皮膚は親油性が高いので、まずはオイルをなじませます。そのあとにローションなどの水分を加えることで、油と水が皮膚を柔らかくしてくれます。
このとき思い出してほしいのが、「(3)化粧品、ぎゅっと力を入れてつけていませんか?」でお話しした化粧品のつけ方。体だからといって、こすったり圧をかけてつけずに、あくまでやさしく!を心がけてくださいね。
ひざ下のカサつき、「乾皮症」には要注意!
腕や脚はもともと皮脂が少なく、露出していることが多いため、体の中でも乾燥しやすいパーツです。冬になると、膝から下が粉をふいたようになるという人、実は多いのではないでしょうか?
この粉吹きは、ひどくなると「乾皮症」といって、皮膚がむけたり炎症を起こすこともあります。お風呂あがりだけでなく、こまめに保湿剤を塗ってケアしてください。ストッキングなどの擦れは、肌をより乾燥させてしまうので、ストッキングを履く前にも保湿剤をつけるようにしましょう。保湿剤をつけても乾燥が治らない場合は、皮膚科で相談することをお勧めします。
料理中だって、手を濡れたままにしない!
かかと、ひざ下と同様に、乾燥が気になるパーツといえば手ではないでしょうか。しっかり保湿ケアしたいけど、ベタつくと作業の支障になるからハンドクリームをつけたくない……など、手はお手入れが厄介なパーツでもあります。
そんな手の保湿ケアは、寝る前だけでもしっかり保湿剤を塗ること。そして大事なのが、とにかく手を濡らしたままにしないこと。
手を洗った後はしっかり乾かすと思いますが、たとえば料理中はどうでしょう。野菜を洗った後の濡れた手のまま、その後の作業を続けていませんか? 何度もお話ししていますが、ふやけた皮膚は水分が蒸発して乾燥しやすくなります。そのため、濡れたままにしておくのはNG。面倒でもキッチンではこまめにタオルで手で拭きながら、濡れた手でいることのないよう、心がけましょう。
また、洗い物をするときは、手袋を着用してなるべく手が濡れないようにするのも、忘れないでください。
スキンケアというと、つい顔にばかり注目しがちですが、皮膚は全身繋がっています。顔に乾きを感じたら、手、脚、全身の乾燥もチェックして、うるおいを保つよう心がけてくださいね。
■意外と知らない、美容の常識を学ぶ
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