一生歩ける体をつくる6つの大事な習慣とは?
2024.11.052024年11月06日
90歳!きくち体操創始者・菊池和子さんが解説
全身に力がついて脳も活性♪「きくち体操」4つの動き
驚くほど若々しく健康的!と話題の「きくち体操」創始者、菊池和子さん(90歳)。体だけでなく脳も活性化するという「きくち体操」の動きの中から、家で取り組みやすい動きについて教えてもらいます。
教えてくれたのは菊池和子さん
きくち・かずこ
1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。『「意識」と「動き」で若く、美しく! きくち体操』『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
大事なのは「すごい筋トレ」ではなく「意識して動かす」こと
前回の記事では、若々しさを保つための習慣を教えてくれた菊池和子さん。「『最後まで歩ける体』とは、この世にたった一つの、私の命である体を最後の日まで生かし続けるということです」と菊池さんは話します。
「そのためには、すごい筋トレをしたりする必要はなくて、私が毎日やっているような体に意識を向ける習慣や、動きを取り入れるだけで十分。これだけで体は本当によくしていけます」
大事なのは、無意識に動かすのではなく、意識して動かすこと。そして日々続けること。
「靴下をはくときでも、『今、左の足の指で体を支えている』と意識を向けるだけで、脳と体はつながり活性化して転びにくくなります。本当ですよ。一緒にがんばりましょうね」
一生歩ける体をつくる!4つの動きをご紹介
動き1:座ったままで足首回し
「『立つ』『歩く』ときの要となる、足首と足の指に力をつけます。まず手の指と足の指でしっかり握り合い、次にその力をゆるめ、足首の力で大きくゆっくりと足首を回します。
足の指や足首の感覚がハッキリしてひざや腰、全身が生き返ったと思えるまで、1日に何度も何度も行いましょう」
動き2:座ったまま、脚を片方ずつ持ち上げる
「体を支える、お腹やももの筋肉を育てる動きです。ソファやいすにきちんと座った姿勢から、脚を持ち上げます。ひざをしっかり伸ばし、上半身がのけぞらないようにします。
脚は重いので上げるのが大変。でも、毎日続ければ必ず筋力がついて、だんだんとできるようになりますよ」
動き3:壁に手を置き、上に伸ばしながら上半身を壁に近づける
「人の体は意識を離してしまうと、だんだんと丸まってしまうものです。気が付いたときに、しっかりと伸ばせる動きをしましょう。
片方の手を伸ばして壁に置きます。上半身を壁に近づけて、体の側面をグーッと伸ばします。
深い呼吸ができ歩くときの腕も振りやすくなりますよ」
動き4:棚を使って、ゆるスクワット
「お腹を引き、お尻を突き出さずに真下に腰を下ろします。足のつま先は外向きです。
小指に体重をのせれば脚の外側の筋肉に。親指なら内側に力がつきます。きついと思ったところから、あと1mm腰を下ろすとより効果的。
支えにつかまり、転ばないように気を付けてくださいね。私も出勤前に必ず行ってますよ。がんばりましょう!」
※ケガや病気などで体を痛めている場合は、無理して動かさず医師の指示に従ってください
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年2月号を再編集しています。
取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部)、撮影=中西裕人、ヘアメイク=小島けさき
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