かかとにたまる角質の原因、おすすめのケア方法とは?

削っていいの?ガサつくかかとの原因と正しい角質ケア

公開日:2019/09/09

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年を重ねるとともに、どんどんガサガサになっていく「かかと」。その原因は、意外なことに冷えにあります。やすりや角質除去の薬剤など、さまざまな対処法がある中で、かかとがツルツルになるおすすめのケア方法について菅沼薫さんに教えてもらいます。

かかとケア

かかとにガサガサ角質がたまる原因は、冷え

かかとにガサガサ角質がたまる原因は、冷え

夏の場合、日中を冷房の中で過ごし、夜はシャワーだけを浴びるといった生活習慣になり、体が冷えがちだったはず。この冷えは万病のもと。健康だけでなく、美容的にもさまざまなトラブルを引き起こします。

例えば肌荒れやくすみ、足の裏のかかとの荒れ、ガサガサなども、体の冷えによる肌トラブルの一つ。体が冷えて血行が滞ると代謝が悪くなり、肌のターンオーバーが乱れます。その結果、角質が剥がれにくくなり、シミやくすみなどの原因となるのです。

参照:冷え性のタイプ別の改善方法!原因・対策をチェック

以前、冷え性の20代の方5名にご協力いただいて、フットバスの実験をしたことがあるのですが、みなさんカカトが白くなって、ひび割れがひどくなっている、ということがわかりました。冷え性で代謝が悪いと、ここまで影響するのかと驚きました。ちなみにこの方たちはフットバスで足湯をする習慣をつけるという実験を行ったところ、顔色が明るくなって、顔のニキビまで改善。足裏のガサガサ角質とひび割れもだいぶよくなりました。

足裏の頑固な角質は、専用グッズで除去するのもアリ

ところで、ガチガチになってしまった足裏をもとに戻すには、厚く硬くなった角質を一度取り除く必要があります。フットケアサロンなどでケアしてもらうのがオススメですが、セルフケアでも対処できます。では、どんな方法が効果的か?

2014年にFCG総研で、かかとの角質ケア商品の性能を検証したことがありますので、その結果を参考にご紹介したいと思います。

足裏やかかとの角質ケアグッズには、角質を軟化させて溶解し、剥がしてとるタイプのものから、削ってとるもの、保湿して柔らかくするタイプのものまでさまざま。これらは、皮膚の状態によって使いわけます。白くひび割れているような厚く硬い場合は、角質軟化剤で皮膚を軟らかくするタイプの商品が効果的でしょう。

ただし、まさしく一皮剥けるものなので、刺激は強め。肌が弱いと感じる人の使用や、丈夫な人でも頻繁に使うことはおすすめできません。商品の説明をよく読み、パッチテストをしてアレルギーが出ないことを試してみてから使ってください。

 

■おすすめのかかと角質除去アイテム

ベビーフットイージーパック60分(S) 1600円(税抜・リベルタ)

ベビーフットイージーパック60分(S) 1600円(税抜・リベルタ)

こちらは検証実験でも使用した、専用ジェルの入ったブーツ型ビニールに足をつけるタイプ。履くだけ簡単! ですが、履いている間は少々不自由。使用後3日目から角質が剥け続け、2週間ほどで柔らかくうるおいのある足裏に。皮膚の状態をマイクロスコープでみたところ、滑らかな足裏になったのを確認できました。ただしかかとの角質が厚く硬い人、肌の丈夫な人に向きのかかとケアの方法ですので、肌が敏感な人は避けた方がいいかもしれません。

 

ドクターショールラフスキンリムーバー

ドクター・ショール ラフスキンリムーバー オープン価格(ドクター・ショール)
※実験で使用したのは、ドクター・ショール ハードスキンリムーバー。類似の現行商品をご紹介しています

短時間ジェルにつけて、削るという商品も実験しました。削る過程で角質の取れる感じが目に見えてわかります。ただやすりでかかとを削るよりは、効果を実感しやすかったです。

 

分厚くなった足裏の角質はやすりで削って、いい状態を保つ

分厚くなった足裏の角質はやすりで削って、いい状態を保つ

ひび割れはないものの、角質が厚く硬くなっている場合は、規則正しい目のやすりをかけるケアがオススメです。足の裏は立つ、歩くなどの刺激を受け、厚く硬くなりやすいので、お風呂などで定期的なお手入れを習慣にするとよいでしょう。

足裏やかかとをやすりで削る場合は、お風呂上がりなどの皮膚が柔らかく表面が乾いた状態で行うのが理想的です。ただし濡れている状態でかかとを削ると、角質が取れすぎてしまうこともあるので要注意。お風呂でケアするときは、濡れたままでもあまり削れない浴室専用のヤスリを使ってください。

また、角質は足裏を保護しているので、一度に取りすぎるのはNG。皮膚が赤くなるまで削ってはいけません。やすりをかけ足りないと思うくらいの段階で、一度皮膚を触ってみてください。少し薄く、柔らかくなったと感じたら、それで終了。

使用直後はスベスベとした仕上がりになりますが、保湿ケアを怠ると使用前よりもかさつきが目立つことになります。

数日後にまたやすりをかけて、少しずつ薄く、柔らかくしていきます。厚みや硬さがそれほど気にならなくなったら、ときどきやすりを当てるくらいでも十分。定期的に行って、角質が厚く硬くならないようにしましょう。

ドクターショール ツインヘッド かかとファイル オープン価格(ドクターショール)

ドクター・ショール ツインヘッド かかとファイル オープン価格(ドクター・ショール)

足の角質専用のやすり。面によって目の荒さが違うので、角質の状態に合わせて使い分けます。使用後は軽く水洗いし乾燥させます。

 

かかとケアの仕上げは、保湿が必須!

どのタイプの角質ケアも、時間がたつと再び乾燥が進んでいきます。うるおいのある、ツルツルとしたかかとを保つには、保湿ケアは絶対に必要です。特にやすりで削った直後は肌がツルツルになりますが、次第にカサつきが目立つようになって効果が持続しないばかりか、かえって悪化することもあるので要注意! 保湿クリームなどをしっかり塗ってください。

保湿剤はできれば寝る前に塗って、シルクなどの余分なものを吸い取る素材のくつ下を履いて寝るのがベストです。これだと、冷えも防げるので一石二鳥! 

乾燥で足裏がカサついているだけのケースなら、保湿により角質を柔らかくするタイプの商品もオススメです。くつ下を履いて寝るのが苦手な人は、ベタつかないジェルタイプのものなどを使うといいでしょう。肌の弱い人にもおすすめです。

休足時間 かかとぷるぷるシート オープン価格(ライオン)

休足時間 かかとぷるぷるジェルシート オープン価格(ライオン)

こちらも検証実験で使用した商品。足裏がしっとり柔らかくなり、乾燥による皮膚の荒れを防いでくれます。保湿ジェルシートを貼るだけなので、肌への刺激もほとんどなく、使い方も簡単。古い角質を取るわけではないので、硬さや厚さを取り除くことはできませんが、もとのいい状態にした足裏に継続して使うことで、そのいい状態を維持することができます。足の疲れもスッキリします。

角質は、本来なら剥がれ落ちるべき垢がへばりついて残っているもの。毎日の保湿ケアに加えて、冷えを防ぎ、代謝を上げて、できれば垢がたまらないようにすることが大切です。でも溜まってしまった垢は、効果的に取ることも大事。

皮膚の状態に合わせた取り方でいい状態に戻したら、その状態をキープするお手入れを続けましょう。

次回からは、日常生活に支障が出ることもある、爪のお手入れについてお話ししていきます。


取材・文=田中優子

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■参照

菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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