菅沼薫さんに聞く、今の自分に合う美容法

(18 )年齢肌の改善に!“温める”簡単セルフケア

菅沼 薫
2018/12/05 5

たるみ、クマ、むくみ、くすみ、しわなどの年齢肌の悩みは、化粧品を頼らなくても “温める”ことでも改善されます。第18回は、ツボ押しや表情筋の体操など、家でも毎日簡単にできるお手入れ方法を、菅沼薫さんに教えてもらいました。

【目次】
  1. ホットタオルで、クマ・むくみを改善
  2. ひざ下を温めて、くすみ・むくみを解消!
  3. ほうれい線、たるみには「ウンパニ体操」が効く!
  4. 肩回しは、肩こりだけでなく美容効果も

ホットタオルで、クマ・むくみを改善

蒸しタオルでむくみとくすみ対策

第16回「肌のくすみ対策にも!年齢肌の簡単保湿ケア」で、保湿タイプの化粧水をより浸透させるには、ホットタオルで肌を温めるのが効果的だとお話ししました。この“ホットタオルで温める”をちょっとアレンジするだけで、目の下のクマや、むくみをスッキリさせることができるので、その方法をご紹介しますね。


目の下のクマ
「温かいタオルをあてる→冷たいタオルをあてる」これを3回繰り返し、最後は温かいタオルでしめる

むくみ
「温かいタオルをあてる→冷たいタオルをあてる」これを3回繰り返し、最後は冷たいタオルでしめる

疲れた時は気持ちもリフレッシュできて、睡眠の質もよくなりますし、朝のメイク前にすればメイクのノリもよくなります。簡単、手軽にできるので早速試してみてください。
 

ひざ下を温めて、くすみ・むくみを解消!

顔全体のくすみが気になる時は、ひざから下を温めるのが効果的です。実は顔のくすみの原因の一つが、体の冷え。血行が悪くなると、体は冷えます。特に、体の末端である足先は、血流が滞りやすく、冷えやすい部位です。

温める方法にはいろいろありますが、できれば自分の力=筋肉の運動で温めるのが理想的です。とはいえ激しい運動をする必要はありません。かかとの上げ下げや、くるぶしを回す、ひざの曲げ伸ばし、下半身のストレッチ、これだけでも血行はよくなります。

運動にプラスしてマッサージするのもオススメです。
むくみは、主に静脈の滞りによって生じます。静脈の毛細血管は水分や老廃物を回収しています。この回収が滞ると、静脈、体の細胞の間に水分や老廃物がたまって、むくんでしまうのです。

心臓のポンプ作用で流れる動脈血と違い、静脈血は筋肉の運動などによって流されています。ですが、歳を重ねることで、筋肉量は低下してしまいます。この筋肉の運動の代わりとなるのがマッサージ。体の末端である足先からひざ下までを心臓に向かってさすることで、体全体の血行がよくなり、顔のくすみ・むくみが改善できます。
ボディクリームなどの保湿剤を脚につけながらできるので、こちらもぜひ取り入れてみてください。


三陰交(さんいんこう)を押すのも◎。

三陰交の場所

三陰交はくるぶしの指3〜4本上あたりにあるツボ。その名の通り、足を通る肝経、脾経、腎経の3つの陰経が交わるポイントです。このツボを押して刺激すると、むくみや冷え性を改善するといわれています。

このツボ押しも、保湿剤をつけながらのマッサージの流れでできるので、試してみてくださいね。
 

ほうれい線、たるみには「ウンパニ体操」が効く!

顔のたるみは、頬を使わない、口角が下がるなどの筋肉が落ちることで生じます。そのため、たるみには顔の筋肉である表情筋を鍛えるのが効果的です。その方法としてオススメなのが、「ウンパニ体操」です。
(私が会長を務める日本顔学会の会員でもある)早稲田大学の菅原徹先生が考案したものです。

この「ウンパニ体操」、もともとは美しい笑顔を作るために考案されたそうですが、じつは顔のたるみやむくみにも効果的。口を尖らせて「ウ」、口を思いっきり閉じて「ン」、「パ」っと口を開き、「ニ」っと口角を上げて笑顔を作る、これを1日10〜20回、少し時間をおいて3セット行います。

効果的な表情筋の運動とストレッチが、誰でもどこでも簡単にできると好評ですが、間違ったやり方をすると伸ばしてはいけない筋肉が伸びてしまうので要注意。やり方がウェブサイトに動画で紹介されていますが、自己流で行わないよう気をつけてください。反動や勢いで急激に動かすのではなく、ゆっくり行うのがポイントです。

美顔ローラーなどで、ほうれい線のケアをしている人もいると思います。これも正しく行えば、効果的です。肌を押さえつけてはさみあげたり、やりすぎたりすると皮膚が伸びたり、筋肉が疲労したり、逆にたるみを引き起こしてしまうので、こちらも自己流にならないよう注意してください。極端に引っ張り上げると、その分落ちてしまいますからね。
 

肩回しは、肩こりだけでなく美容効果も

僧帽筋

肩を回して僧帽筋を動かすことでも、むくみは改善されます。

僧帽筋で覆われた左鎖骨の上あたりに、全身を巡るリンパのゴールでもあるリンパ角があります。ここでリンパが静脈にスムーズに流れこまないと、老廃物の排出が滞り、むくみが生じてしまいます。静脈だけでなくリンパも筋肉の運動によって流れているので、僧帽筋を動かして血行・リンパの流れを促しましょう。

肩を回すと、肩こりも改善されますし、何より気持ちいいですよね。例えばスマホを見続けると、うつむいた姿勢になり、背中も丸まりがちで体が縮こまってしまいます。スマホの後は肩回し!のように、自分で習慣をつけるといいかもしれませんね。

筋肉を動かしたり、ホットタオルなどで体を温めることで、血行はよくなり、くすみやむくみが改善されるはずです。そして、何より気持ちいい! 気持ちいいことって、続けやすいので、ぜひ習慣にしてください。

今回は、化粧品に頼らずにたるみやしわ、むくみ、くすみなどの悩みを改善するケアについてお話ししました。でもこれらの悩みは、実は笑顔でいるだけでもだいぶ違ってくると思うんです。

資生堂が、しわにまつわる肌悩みに取り組む「表情プロジェクト」でも、豊かな表情がしわの改善につながると唱えています。「笑顔でいること!」実はこれが一番の美容の源なのかもしれません。次回は笑顔にプラス、よりキレイな肌でいるためのファンデーションの基礎についてお話しします。

菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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