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目元のたるみ・クマを自力で治すには?原因や注意点も
簡単!目の下のたるみ取りマッサージ&トレーニング法
逗子メディスタイルクリニック院長
徳永理恵
公開日:2023.06.09
目の下のたるみ取りマッサージは、適切に行えば血行不良や老廃物の蓄積を改善し、目元のたるみ(目袋)やクマを改善する効果が期待できます。すぐできる簡単マッサージ・トレーニング・ツボ押しで50代女性の目元をケア!おすすめアイテムもご紹介します。
目の下のたるみ・クマの原因
まずは、気になる目の下のたるみ(目袋)・クマの原因をチェックしてみましょう。
目元の筋肉の衰え
眼球を支えている筋肉を「眼輪筋」といいます。加齢によって眼輪筋が衰えて筋力が低下し、目の下の脂肪(眼窩脂肪)を支えきれなくなると眼窩脂肪の突出が起こり、目の下のたるみの原因になります。
たるみが起こると、目の下に黒い影のような「黒クマ」ができることも。
また、眼輪筋が圧迫されて押し出されたり、眼窩脂肪によって組織が圧迫されてうっ血を起こすと目元に赤い膨らみができる「赤クマ」になることもあります。
皮膚のハリ・弾力の低下
肌のハリや弾力を保っているのが、コラーゲンやエラスチンと呼ばれる組織です。
しかし、コラーゲンやエラスチンは加齢や紫外線ダメージなどによって減少していきます。ハリや弾力が低下することで、肌のたるみが目立つようになるのです。
顔のむくみ
顔に不要な老廃物が蓄積すると、むくみにつながります。むくみによって目元が膨らむことで、目の下のたるみにつながっている可能性も。
また、目元に血行不良が起こると、目の下にある静脈(毛細血管)が透けて青や紫っぽく見える「青クマ」が起こることもあります。
生活習慣が乱れている人は、顔にむくみが起こりやすい傾向にあります。この他にも、血行不良や眼精疲労も目の下のたるみにつながる原因です。
目の下のたるみ・クマに効果的なマッサージ
ここからは、目の下のたるみ・クマに効果的なマッサージ方法をご紹介します。
目元の血行促進マッサージ
血行不良は、目の下のたるみの原因の一つです。目元の血行が促進されると新陳代謝の活性化にもつながり、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。
マッサージで、目元の血行を促進しましょう。
- 親指を使い、眉毛とまぶたの間を力を入れずに軽く5〜10秒ほど押す
- 親指をこめかみに当て、残りの4本指で頭頂部を10秒ほど押す
頭皮マッサージ
目のまわりや額など、顔の上半分のたるみには、頭皮のリフトアップ効果が期待できる頭皮マッサージもおすすめです。
頭を球体だと考えてみると、顔の面積は3分の1程度ほどで、残りの3分の2は頭皮です。頭の広い範囲を占める頭皮のリフトアップを図ることで、目元など顔たるみの改善や予防につながります。
頭皮マッサージの場合、皮膚の薄い目元をこすることもないため、肌へのダメージが少ないというメリットもあります。
- 手を軽く握り、耳たぶの下あたりに指の背を当てて左方向に動かす
- 頭皮全体に頭皮用エッセンスをつける
- 手の付け根を耳たぶに当て、立てた指の腹で小さな円を描くように側頭部のツボをマッサージする
- 親指の付け根を軸にして、少しずつ指を動かして圧をかける。3セット繰り返す
- 指を組んで頭に乗せて頭皮を持ち上げ、生え際から後ろに向かって動かす
- 後頭部の生え際あたりの首の骨の左右にある筋肉のすぐ外側部分を親指の腹で押し、首を軽く後ろに傾ける
- 仕上げに頭皮を軽く叩いて完了
リンパマッサージ
リンパの流れが滞ると、たるみやクマだけでなくシワや肌荒れにもつながります。
朝の3分で簡単にできるリンパマッサージを取り入れて、老廃物のたまりにくい体づくりにつなげるのも、目の下のたるみやクマ対策におすすめです。
むくみの解消・予防にもつながり、フェイスラインがすっきりする効果や肩や首、顎まわりの筋肉がほぐれる効果も期待できます。
目の下のたるみ・クマに効果的なトレーニング
目の下のたるみ・クマは、目のまわりの筋肉の衰えや、血行不良も原因になっています。トレーニングやエクササイズを行って目元の筋肉を鍛えることで、年齢の出やすい目元のケアができますよ。
ここからは、目の下のたるみ・クマにおすすめのトレーニングをご紹介します。
目の下ぴくぴく体操(表情筋トレーニング)
目の下ぴくぴく体操は、普段あまり意識することのない下まぶたを動かして血流を促す表情筋トレーニング。たるみやクマ、目元のくぼみに効果的です。どこでも簡単にできるので、無理なく取り入れられるでしょう。
- 頭、顔、体で1本の軸を作るように姿勢を正していすに座る
- 目尻の下あたりを人差し指で軽く押さえる
- まばたきをするように、下まぶたを下から上に持ち上げ、下ろす
- これを10回繰り返す
- ぎゅっと目を閉じ、リラックスする
- 10回を1セットとして、2〜3セットほど行う
目の周囲の皮膚は薄くデリケートなため、丁寧に行うのがポイントです。最初は下まぶたが動かない人がほとんどですが、続けていくうちに少しずつ動かせるようになっていきます。
ギュッパー体操
ギュッパー体操は、目のまわりの筋肉である眼輪筋を刺激できるエクササイズです。たるみが解消され、すっきりした目元になる効果が期待できます。
- 微笑む程度に口角を上げる
- ぎゅっと目を閉じて、5秒キープ
- 力を抜いて「パッ」で目を開く
- ここまでの引き締める&緩めるという動作を10回繰り返す
口角を上げることで、口まわりの筋肉も同時に鍛えられるのがギュッパー体操のメリットです。ただし、目元にシワが寄るため、目尻のシワや眉間のシワに悩んでいる方は避けましょう。
眼輪筋トレーニング
眼輪筋を鍛えることで、眼窩脂肪の突出を抑える効果が期待できます。
- おでこに軽く手を当てて、目を閉じる
- おでこにシワが寄らないことを手のひらで確認しながら、そのままの状態で目を大きく開き、5秒キープ
- 目を閉じて10秒ほど休憩する
- ここまでを5回ほど繰り返す
目の下のたるみ・クマに効果的なツボ
デスクワークやスマホを長時間見続ける人は、眼精疲労が気になることも多いでしょう。そんなときは、目の周囲のツボ押しが効果的です。
- 太陽(たいよう)……左右の目尻の少し外側、骨が凹んだ部分にあるツボ。血行を促進する効果が期待できる
- 承泣(しょうきゅう)……瞳の中央の真下、骨の縁部分にあるツボ。眼精疲労への効果が期待できる
- 球後(きゅうご)……承泣と目尻のちょうど真ん中にあるツボ。血行やリンパの流れを促す効果が期待できる
目の下のたるみ・クマをカバーするメイク方法
「目の下のたるみ・クマを今すぐ隠したい」など、即効性を求めるときはメイクでカバーする方法もおすすめです。
コンシーラーを使えば、目の下のたるみやクマだけでなくシミもカバーできます。また、目元に力が出る目ヂカラUPメイクも、たるみをカモフラージュする効果が期待できるメイク方法です。
目の下のたるみ・クマに効果的な美容医療の施術
目の下のたるみ・クマは、症状によってはセルフケアでの改善が難しいこともあります。そんなときは、適切なクリニックや病院などの医療機関で美容医療を受けることも可能です。
目の下のたるみやクマに効果的な施術としては、以下のようなものがあります。
- ヒアルロン酸注入
- 脂肪注入
- 下眼瞼切開法
- 経結膜脱脂法
- HIFU(ハイフ)
- RF(高周波) など
目の下のたるみ・クマにおすすめのケアアイテム
目の下のたるみ・クマのケアに使用できるアイテムを取り入れると、より効果的な目元ケアにつながるでしょう。
アイクリーム
目の下のたるみやクマなど、目元のケアに取り入れたいのがアイクリーム(スキンケア化粧品)によるケアです。通常のスキンケアとしてはもちろん、マッサージのときに使用すると、摩擦や乾燥を防げます。
アイクリームは目元に特化したスキンケア化粧品であり、エイジングケアがしたい人にもおすすめです。目の下のたるみには、以下のような成分が含まれたものを選ぶといいでしょう。
- ナイアシンアミド、レチノール、ビタミンC誘導体……肌のハリ・弾力を生み出すコラーゲンやエラスチン生成を促す
- セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸……肌をうるおす高保湿成分
これに加えて、香りやテクスチャー、容器など毎日のケアのしやすさも考慮すると快適にケアが続けられるはずです。
ホットタオル(蒸しタオル)
お金をかけずに自宅で簡単にできるのが、ホットタオル(蒸しタオル)を使ったケア方法です。目元のマッサージ前にホットタオルを目元に乗せて温めておくと、リンパの流れや血行が促進されます。
ホットタオルの作り方は簡単で、水で濡らして絞ったタオルを電子レンジ500~600Wで30~60秒ほど温めるだけ。眼精疲労解消効果も期待できるので目が疲れている人にもぴったりです。
美顔器(美容機器)
美顔器(美容機器)とは、温冷熱や振動、電流、光などを利用してフェイシャルケアができる機器のことです。さまざまな種類があり、大きく分けるとイオン導入、超音波、RF、EMS、LEDがあります。
たるみがちな目元のケアに特化した美顔器もあり、目元をしっかりケアしたい場合におすすめです。
目の下のたるみ・クマをケアするときの注意点
目の下のたるみ・クマをケアするときは、以下の注意点を守ることが大切です。
- ゴシゴシこすらない
- やり過ぎない
目元の皮膚は非常に薄く、顔の中でも特にデリケートな部分です。目元のマッサージやトレーニングをやり過ぎたり、指などでゴシゴシこすってしまうと逆効果になる可能性もあるため、くれぐれも注意しましょう。
適度なマッサージで目の下のたるみ予防!
目の下のたるみやクマがあると、実年齢以上に老け見えしたり、疲れて見えたりする原因になります。目のまわりにある眼輪筋は加齢などの影響によって衰えていくため、眼輪筋トレーニングや表情筋トレーニングを取り入れて、目元のたるみを予防するのもおすすめです。
ただし、過度なマッサージやトレーニングはNG。目の下のマッサージやトレーニングを行うときは、やり過ぎないこと、こすらないことを意識しましょう。
また、目元専用ケア用品であるアイクリームを毎日のスキンケアに取り入れるのもおすすめです。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
監修者プロフィール:徳永理恵さん(美容皮膚科医)
逗子メディスタイルクリニック院長。国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、『医療の力でQOLを上げる』をコンセプトに、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。3人男子の育児にも奮闘中。
所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会
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