母はぐちぐち文句を言うんじゃなく
「負けるもんか」と
明るく立ち向かってきたんだと思う

3人の子どもたちが巣立ち、ほっとひと息ついた頃、原田さんは徐々に認知症が進んでいく母と向き合うことになります。そして、記憶がうつろいゆく90歳の母を主演女優にして映画を作ることに――。第4回は、原田さんを支え続けた母への思いを伺います。

「私ね、15のときから女優やってるの」
と語り出した母

――原田さんの母・ヒサ子さんは、10代で戦争を経験。20代でオフセット印刷工の夫と結婚し、パートで働きながら3人の子どもを育てました。中学2年生の原田さんが芸能界を目指したときは「好きなことなら、やりなさい」と応援。俳優業と子育ての両立に奔走する娘を献身的に支えました。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /