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2024.05.11『チルする』ってなんだろう?
最近よく耳にする『チル』とは、『ゆっくりとくつろぐ』『まったりと過ごす』の意味で使われる言葉です。
落ち着いた雰囲気を楽しんだり、ゆっくりと流れる時間を堪能したりするシーンで『チルする』『チルる』『チルい』などの形で使われています。
英語のスラングである『chill out』が語源で、『冷静になる』『心を落ち着かせる』という意味があるそうです。
自責の思いとは?
以前お話しさせていただいたように、私は祖母に育てられました。
親戚に預けられたりした体験からなのか、二世代程前の日本人のように、休むことは悪いことのように思っていました。就職してからも、就業時間中にトイレに行く時やお茶を飲む時に、さぼっていると思われないかと、ドキドキしたものでした。
闘病中に休職し、のんびり過ごしている時(もちろん抗がん剤の副作用などと闘ってはいましたけれども)毎日、遊んで暮らしているという自責の思いになることがありました。
それは心理社会的モラトリアムの期間を与えられず、休み無く働くことこそが正義であるかのように思い込んで生きてきたからだと思います。
『休むという行為』をしている
化学療法室でリクライニングチェアに横になり、イヤフォンを付けて好きな番組を観たり音楽を聞いたりしながら、点滴治療を受けている時にふと、「毎日、何もしないで遊んでいて申し訳ない気持ちになる」と口にしてしまいました。
すると看護師さんに「何もしていないのではなくて、体を休める行為をしているのよ」と言われてはっとしました。
「そうか、さぼっているのではなく、何もしていないのでもなく、自分を休めているのだ」と自責の思いが薄れて楽になりました。
人に優しく、自分にも優しく
それまでの私は、休むことの意味を思い違えていたのでしょう。自分自身に厳しく、自責の思いに駆られながらも、きっと人にも厳しい目を向けていたのだと思いました。もっと人にも自分にも優しくなろうと思いました。
休日をゆっくり過ごす、自宅防衛軍になってみる、温泉につかってみる……。自分を追い込まないで、ゆっくり何にもしない1日にする……。そうだ積極的に休もう。自分のために体や心を休めよう。
心身ともに元気になるために休む時はしっかり休む。こういうのが『チルする』っていうことかなと思います。
そして、自分自身が元気で活力にあふれ余裕があれば、きっと人にももっと優しくできるだろうと感じています。さてと、もっと優しい人になれるように、祖母の呪縛から解れて、このあたりで『チル』してみましょうか。
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