人に優しく自分に優しく
『チルする』ってなんだろう?
ある日私は、何もしていないことはさぼっていることではないことを知りました。
『チルする』ってなんだろう?
最近よく耳にする『チル』とは、『ゆっくりとくつろぐ』『まったりと過ごす』の意味で使われる言葉です。
落ち着いた雰囲気を楽しんだり、ゆっくりと流れる時間を堪能したりするシーンで『チルする』『チルる』『チルい』などの形で使われています。
英語のスラングである『chill out』が語源で、『冷静になる』『心を落ち着かせる』という意味があるそうです。

自責の思いとは?
以前お話しさせていただいたように、私は祖母に育てられました。
親戚に預けられたりした体験からなのか、二世代程前の日本人のように、休むことは悪いことのように思っていました。就職してからも、就業時間中にトイレに行く時やお茶を飲む時に、さぼっていると思われないかと、ドキドキしたものでした。
闘病中に休職し、のんびり過ごしている時(もちろん抗がん剤の副作用などと闘ってはいましたけれども)毎日、遊んで暮らしているという自責の思いになることがありました。
それは心理社会的モラトリアムの期間を与えられず、休み無く働くことこそが正義であるかのように思い込んで生きてきたからだと思います。

『休むという行為』をしている
化学療法室でリクライニングチェアに横になり、イヤフォンを付けて好きな番組を観たり音楽を聞いたりしながら、点滴治療を受けている時にふと、「毎日、何もしないで遊んでいて申し訳ない気持ちになる」と口にしてしまいました。
すると看護師さんに「何もしていないのではなくて、体を休める行為をしているのよ」と言われてはっとしました。
「そうか、さぼっているのではなく、何もしていないのでもなく、自分を休めているのだ」と自責の思いが薄れて楽になりました。

50代女性にとっての「チルいとは」?暮らしの中で楽しむ具体例

日々の生活の中で、自分を休める時間を意識的に作ることは心身の健康につながるでしょう。
大人世代が無理なく取り入れられる具体的な過ごし方3つを取り上げます。
- おうち時間でチルする
- 音楽や旅でチルする
- 「チルい女性」でいること
自分に合った心地よい時間の過ごし方を見つけてみてください。
おうち時間でチルする
自宅はもっともくつろげる場所であり、何気ない時間を大切にすることが心を満たしてくれます。
たとえば、天気のよい休日に窓辺でお茶を飲みながら、お気に入りの本を開いてみてはいかがでしょうか。
特別な準備をしなくても、自分が心地よいと感じる空間を作るだけで十分です。
肌触りのよいリラックスウェアを身にまとい、お気に入りのカップで温かい飲み物をゆっくりと味わうだけでも、立派なチルする時間になるでしょう。
やらなければいけない家事を少しだけ後回しにして、自分をとことん甘やかす穏やかなひとときを存分に味わってみてください。
音楽や旅でチルする
いつもと違う環境に身を置くことも、心をゆるめるために効果的な方法といえます。
最近は、静かで落ち着いた雰囲気の場所へ出かける「チル旅」という言葉もよく耳にするでしょう。
観光名所を慌ただしく巡るのではなく、景色のよい温泉宿でただ景色を眺めて時間を楽しむような旅のスタイルです。
移動中や自宅での休憩時には、ゆったりとしたテンポの音楽を小さく流すのもおすすめです。
耳から入る心地よいメロディーが張り詰めた緊張を優しくほぐし、日常の慌ただしさからそっと離れる穏やかな感覚をもたらしてくれます。
「チルい女性」でいること
自分のペースを知り、心に余裕を持っている人は、周りから見ても魅力的に映ります。
無理に背伸びをするのではなく、年齢を重ねたからこそ滲み出る穏やかな雰囲気こそが、大人の「チルい女性」の姿といえるのではないでしょうか。
日々の装いにおいても、きっちりしすぎない抜け感のある服を選ぶことで、自然体の上品さを表現できます。
自分自身を大切に扱い、心身を休める時間を持つことは、周囲の人に優しく接するための土台になるでしょう。
肩の力を抜いて、笑顔で日々を過ごせる心のゆとりをゆっくりと育んでみてください。
人に優しく、自分にも優しく
それまでの私は、休むことの意味を思い違えていたのでしょう。自分自身に厳しく、自責の思いに駆られながらも、きっと人にも厳しい目を向けていたのだと思いました。もっと人にも自分にも優しくなろうと思いました。
休日をゆっくり過ごす、自宅防衛軍になってみる、温泉につかってみる……。自分を追い込まないで、ゆっくり何にもしない1日にする……。そうだ積極的に休もう。自分のために体や心を休めよう。
心身ともに元気になるために休む時はしっかり休む。こういうのが『チルする』っていうことかなと思います。
そして、自分自身が元気で活力にあふれ余裕があれば、きっと人にももっと優しくできるだろうと感じています。さてと、もっと優しい人になれるように、祖母の呪縛から解れて、このあたりで『チル』してみましょうか。
■もっと知りたい■
あ・らかん
筋トレに目覚めた60代、美ボディを目指して日々驀進中。筋トレとダイエットで健康を手にしたら、老後の不安がなくなりました。「今日の私は人生最強」「今日の私が一番好き」と言い続けられる日々を重ねて生きたい。残りの人生を悔いなく過ごせるようにチャレンジャーであり続けます。HALMEKupアンバサダー
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