私の結婚生活は、砂上の楼閣でした

公開日:2021年06月24日

女三界に家無しって?

DV・モラルハラスメントからの離婚

DV・モラルハラスメントからの離婚

3年前に乳がんの全摘手術と同時再建術をうけ、現在経過観察中の あ・らかんです。今回は、私の結婚生活を振り返りながら、DV・モラルハラスメントについて、私の場合をお伝えしたいと思います。

女、三界に家無しって?

私は両親が幼い頃離婚したため祖母に育てられました。厳しい祖母で、一世代前の育てられ方をしたと大人になってから解りました。離婚して出て行った母にとっても、大変な姑であったことが今ならば理解できます。「女、三界に家無しと言って女は結婚するまでは親に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従うものです」と言われて育てられました。

窮屈に感じていた私は、早く結婚して家を出た方がいいと思っていました。反発したい気持ちが強く、祖母の持ってきた縁談には素直に従いたくなくて、家出して当時付き合っていた元夫(以後元さん)と同棲しその後結婚しました。

元さんは始め「ここにずっといたらいいよ」と優しく言っていましたが「行くところのないやつを拾ってやった」と思っていたようです。祖母が亡くなり、本当に帰る場所がなくなってしまった私は、元さんに仕え下手に出ることで、いつも機嫌をとるといった結婚生活を余儀なくされました。

女、三界に家無しって?

ハラスメントを受けていることに気が付いていなかった私

今になってふりかえれば、若かったのだから思い切って一人で生きていく道を選べばやっていけただろうと思います。しかし、当時の私は自己肯定感が低く、自分に自信が持てなくて、誰かに寄りかかりたいという甘える気持ちが強かったのです。

また、元さんをたてて従ってさえいればごきげんでしたので、何があっても私が我慢さえすれば、波風もたたず過ぎていきました。こうして日々が過ぎていくことが普通の夫婦生活であるのだと思い込まされていました。

子どもを持つと子育てで精一杯になりました。今でいうワンオペ育児でしたが、我が子はかわいく、夢中で子育てをしました。日々、元さんの支配下にあって「俺が食わしてやっている」と言われ、子どもの行儀や成績などが悪ければ「俺の子どもなのに出来ないのは、おまえの育て方が悪いからだ」とののしられました。

当時の私は「ダメなのは私、もっと完璧に家事をして、子育てをしなくてはいけない、しっかりしなければいけない、自分が叱られないためには、子どもたちを厳しく管理して、間違いなく育てなくてはいけない」と思いこんでいたのです。

その反面で、子どもの笑顔や成長する様子に癒やされ「おかあさん」と慕われることが嬉しい毎日でもありました。忙しい日々のなかで、自分の置かれた状態がおかしいとは感じる余裕もありませんでした。元さんが単なる自己中心的な性格であるだけではなく、病的なものをもっていると気付いたのは随分あとになってからでした。

ハラスメントを受けていることに気が付いていなかった私

専業主婦だった私がパートに出た理由とは

それでも「別れよう、もうだめだ」と何度も思いました。しかし子どもたちを置いて一人で出て行くのは両親が私にしたことと同じです。心の中に離婚した両親のようにはならない、子どもたちのために添い遂げなくてはいけないとの思いもありました。

私が連れて出て同じ生活レベルで暮せるとは思えず、我慢していれば、子どもたちの生活は表面上安定しており、進学も普通にさせてやれます。だからといって対等にきちんと話し合いができるような人でもありません。子どもが成人するまで我慢しよう、それまでに働いて少しでもお金を貯めようとパートに出ました。

パートに出たのにはもう一つ理由があります。子どもが成長して、性生活をいとなむことができないことは、ただの性欲処理だけの行為が嫌だった私には好都合でした。すると子どもが学校に行っている時間にいきなり帰ってきて、求められるようになったのです。

拒めば拒むほどに関係は悪化し、家庭内の空気もピリピリしていました。ことあるごとに怒鳴られ、八つ当たりをされました。子どもの目にも離婚が見えていたと思います(親のけんかを見せるのは子どもに対する虐待になります)。

一瞬にして崩れた砂上の楼閣

一瞬にして崩れた砂上の楼閣

子どもが成長し余裕ができ、パートを始め周りを見られるようになって『あれ? 私ってモラルハラスメントを受けてる? DVを受けてる?』と気が付きました。そこで自分の意見を言うとさらに関係がぎくしゃくし、けんかが絶えなくなっていきました。

帰る場所がないと知っていながら「おまえなんか出て行け、出て行けないよな、どうせ行く所なんてないだろう」と言われながら、じっと耐える日々でしたが、ある日殴られた瞬間に、それまでの我慢が意味の無いことだったと解りました。築いてきた生活が一瞬にして崩れていきました。

直接話しても相手にされないことは目に見えていました。間に人をたてて離婚を切り出しました。しかし自分は完璧で世の中を回しているのは自分だと思っている元さんは、妻からの離婚話は青天の霹靂(へきれき)であり、私が困らせているだけだと思っていたようです。

間に入った人から「まったく話にならないので、別れたいなら裁判所に調停の申立てをしなさい」と勧められました。このあたりでようやく、元さんには精神的な病的資質があるのでは? と気が付きました。

DV・モラルハラスメントからの私の離婚体験、次回は離婚調停のことなどをお伝えしたいと思っています。
 

■もっと知りたい■

あ・らかん
あ・らかん

子どもの独立、大学入学、闘病生活など、波瀾万丈の人生ですが、残りの人生を悔いなく過ごしたいと思い、いろいろなことにチャレンジして、ポジティブに過ごしています。50代からの positive life。私のこの10年を振り返りながらお話したいです。

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