ちょっといいはなし

感動! 室内で神秘的な蝉の羽化を観察してみました

公開日:2022.08.28

大人の自由研究第2弾! 8月中旬のある晩、公園で蝉の幼虫を捕まえて来て、室内のカーテンにつかまらせて羽化させました。すべての力を振り絞り、生れてきた真っ白い羽のアブラ蝉。神々しいまでに神秘的な羽化を、間近に見て大感激! 自然って素晴らしい!

感動! 室内で神秘的な蝉の羽化を観察してみました
隣の殻から出たばかりの真っ白なアブラ蝉、22時頃

蝉の羽化が見たくて

蝉の羽化が見たくて
蝉の抜け殻ではありません、まだ入ってます。20時35分頃

夏、真っ盛りの8月。今年(2022年)もいつものように、近所の公園は蝉の大合唱です。

久しぶりに蝉の羽化を見たくなり、公園に幼虫を探しに行きました。

蝉の幼虫は夕方穴から出て来て、夜のうちに羽化し、翌朝には親蝉と変わらない姿になります。

幼虫探しのコツは、夏の夕方、直系1cmくらいの穴がポコポコあいていて、周りに蝉の抜け殻がたくさん落ちているところを探すことです。

蝉の幼虫とはどんなものでしょうか?

皆さんご存じの、茶色い「蝉の抜け殻」がトコトコ歩いているのを見つけたら、それが幼虫です。

幼虫を捕まえに夜の公園へ

幼虫を捕まえに夜の公園へ
今回の蝉が木に止まっているところ。20時30分頃

18時30分
この時間になってもまだ暑さが収まりませんが、蚊対策として長袖長ズボンを着て公園に出かけました。が、残念ながら見つかりません。通常は19時までがゴールデンタイムなのですが……。

19時30分
暗くなってきたので、懐中電灯を持って再び夜の公園へ。犬の散歩をしていたご近所さんに「探し物ですか?」と声をかけられギクリ! 「蝉の幼虫を」と白状すると興味津々。写真が撮れたらお見せすることになりましたが、幼虫は見つかりません。

20時30分
これで見つからなかったら諦めようとした矢先、木に1mくらい登って今まさに羽化を始めようとしている蝉の幼虫を発見。少々気の毒でしたが、直接触らないように軍手で捕獲して、即家に連れて帰りました。

室内で羽化させる

室内で羽化させる
背中が割れて、羽化の始まり。21時頃

帰宅すると、いつものようにレースのカーテンにつかまらせます。今までの幼虫は19時前後に捕まえると、カーテンを登ったり下りたりを何度か繰り返し、羽化開始までに約1時間かかりましたが、今回は30分もしないうちに背中が割れ始めました。

ぐんぐん割れ目が盛り上がり、徐々に上半身が現れます。

室内で羽化させる
羽化開始45分後、上半身が出ました。21時15分頃

腹筋運動をして出てきます

腹筋運動をして出てきます
羽が見えてきました。21時30分頃

何度も腹筋運動のような動きをして、ビクッビクッと震えるたびに体が少しずつ出てきます。

後ろにのけぞり、腹筋を使って起き上がり殻をつかむ姿に、見ている方も自然と力が入り、応援モードになってしまいます。

真っ白い羽が伸びてきます

真っ白い羽が伸びてきます
全身出ました。21時55分頃

ついに全身が出ました。

縮まっていた羽がどんどん伸びていきます。ピンと伸びた薄緑がかった真っ白な羽は、神秘的で神々しい美しさです。

それからどんどん色がついていき、日付が変わる頃には色はほとんど親と同じになりますが、まだ飛べません。

真っ白い羽が伸びてきます
色がかなりつきました。24時頃

翌朝は親と同じ成虫になりましたので、放してやると公園に飛んで行きました。

おしまいに

おしまいに
羽がまだ伸びてません。21時50分頃

公園の傍に住んでいるので、毎年蝉しぐれが賑やかです。蝉は何種類かいるようですが、毎回捕まえて羽化を見ることができるのは、今のところアブラ蝉だけです。

幼虫を捕まえるのは結構大変ですが、目の前で起こる羽化は何度見ても神秘的で感動させられます。

感激して160枚も写真を撮ってしまい、パラパラ漫画のように動かせます(笑)。

おばさんの「夏休みの自由研究」第二弾でした。

 

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上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

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