桜蘂(さくらしべ)降ると言う季語を知る
2022.04.22【青柳 風に揺れてる 奈良の池】
この句は2018(平成30)年四月に詠んだ句です。
またまた句会で手直しがありました。今回は句会の講師が直々に直してくださいました。それが下の句です。
奈良の池 風でなぞるよ 青柳
これまた、さすがです。
私の句だったら、青柳が揺れてるのか、奈良の池の水面が揺れてるのか、私自身が揺れてるのか、気持ちが揺れてるのか、わかりにくいとのご指摘でした。なるほどです。私の思いは以下の通りです。
この句の私の思い
姪っ子がコンクールに出るため、奈良公園・猿沢池の近くに宿泊し、一泊二日で付き添いました。
情緒のある池だなぁ~と猿沢池とは知らずその佇まいに魅かれるように眺めておりました。二年連続で付き添いまして、あの有名な猿沢池と知った時はびっくりするやいなや句を詠もうと詠んだのが、私の句になりました。
思いはダイレクトに青柳が猿沢池で揺れているという単純な句なのであります。見たままの発想であります(笑)。
一方コンクールに挑む姪っ子は、心が揺れるどころか、凛々しく、美しく、猿沢池の濃く深い緑に負けないくらい、深く引き締まった面持ちで着々と準備をしていきます。
姪っ子のすごさと、猿沢池の荘厳さがかぶります。姪っ子は見事に二年目には一位を獲得しました。
猿沢池と聞くと、すっかりその思い出がよみがります。 最近では、猿沢池ではない池でもそのことを思い出し、一人懐かしむ私なのです。
画像について
トップの画像にも使用したこちらの画像は、猿沢池ではなく、在住の市内の池でありまして、猿沢池では「亀」がいますが「鴨」をあしらってみました。京都の下鴨でもよいのですが……。
ラストの画像はこれまた奈良の青柳でもなく、在住の市内の緑地の新芽の柳であります。京都の青柳でも良いのですが……。
ここで一句
どうかこの句の洒落に気づいて下さい。
~猿沢の 奈良ぬ京都て 青柳~
~猿沢の ならぬ今日とて 青柳~
猿沢ではない奈良でもない、今日でもない青柳であります。
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