桜蘂(さくらしべ)降ると言う季語を知る
2022.04.22【満開の 白梅愛でて 穏やかに】
2010年2月に詠んだ句です(俳句教室で発表済)。
実家の中庭は白梅が満開、その真っ白な中に白い花は明りを灯したような輝きで。日々のモヤモヤやムカムカがその白で「ふぁ~」と漂白されるように穏やかになっていくのでした。白には魔法があるようですね。この頃の心境はこんな気持ちでありました。
実家の中庭の思い出
私が小学生だった頃。父の母、つまり私のおばあちゃんが少しの間一緒に住んだ時期がありました。
そのおばあちゃん時間があると中庭に出てみたり、縁側に座って中庭を眺めたりして静かに過ごしています。私はおばあちゃんに「なんでここで(中庭)にいるの?」と尋ねますと、おばあちゃん一言「ここにおったら落ち着くねん」と答えます。
さっぱり理解できない幼い私でしたが、この年齢になりますとその気持ちが何だかしみじみと分かるような気がします。
五七調で頭の体操
俳句をはじめ、川柳と五七調のリズムが好きなのです。韻をふんだり洒落を利かせたりと、頭の中に言葉が駆け巡りますよ。
ちなみに毎朝、新聞の俳句欄を声を出して読むようにしてます、朗読練習も兼ねてます。どの句も天晴(あっぱれ)ですね。それもそのはず、高浜虚子氏や松尾芭蕉氏と俳句界の大御所が詠んだ句の日もあるからです。解説も分かりやすく、ユニークで面白いのでやめられません。
ぜひぜひ思うままに一句詠んでみてくださいませ。結構楽しいですよ。
ここで一句
今の中庭は以前とはすっかり変り果て昔の面影はありませんが、私の脳裏にはきれいに剪定された植木、雑草など一本も生えてない見事な中庭が忘れられません。おばあちゃんとの思い出も、梅の木を眺めるだけですぐによみがえります。
~梅の木が 祖母を誘う(いざなう) 中庭に~
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