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- “手話”を学び、聴こえない世界に想いを寄せる
2020年3月、新卒で勤めた会社を早期退職しました。以後の人生は、仕事も趣味もすべてがセカンドステージ。気になることは躊躇なくチャレンジしています。今回は、昨年(2021年)に学び始めた「手話」のその後のお話です。
実はそんなに甘くない
手話講習会に参加するきっかけは、2021年11月の「今年の学び、手話はじめます」で書きました。あれから4か月半後の2022年3月、無事修了式を迎えました。
コロナ禍で、開講日数は半分以下に短縮されたものの、学びはたくさんありました。初めのうち、簡単なあいさつやモノ、コトの表現を学ぶのが楽しく、やや余裕を見せていた私。ところが、指文字で「あいうえお」や「数字」覚えるのは一苦労。
あいうえお順ならできることも、順不同での読み取りとなると、相応の訓練が必要です。毎週、冒頭に簡易テストがあり、何年かぶりにトイレの壁に指文字の表を貼ってしまいました(笑)。
表現の奥深さ
その後、簡単な自己紹介(名前や仕事、趣味や家族、住所など)ができるようになると、通じる楽しさも増していきます。
ちなみに、手話は日本語をベースとした「日本手話」であり、国ごとに異なります。1つの言葉に複数の表現方法があったり、方言同様、地域で使い方が異なっていたり、思いの外複雑です。
興味深いのは名字の表現。「加藤」さんは加藤清正が槍で虎を退治する姿、「佐々木」さんは佐々木小次郎が背中の長刀を抜く仕草、「斎藤」さんは斎藤道三のあごひげを指すなど、歴史上の人物を想起させるケースがあるんです!
地名では「奈良県」が大仏のポーズ、「山形県」はさくらんぼ、「広島県」は厳島神社の鳥居を指で表現します。つまり、歴史や地域の特産、史跡などの知識も、ある程度は必要ですね。
手話を通じた学び
初級クラスには、会社員以外にも看護師、保育士、トリマー、介護業界の方など、職業も年齢も、学ぶ動機もさまざまな方が在籍していました。講師はろう者で、一般企業を定年退職後、地域の聴覚障害者協会で手話の普及に努める男性。
生徒の大半はろう者と接するのが初めて。最初は意思の疎通も通訳助手に頼りがちでしたが、次第に皆、講師の表現に目を凝らし、微かな発声を聞き取ろうと真剣になりました。
そもそも、聴こえない世界とはどのようなものか? 想像もつきません。
でも、毎週講師と触れ合ううち、ろう者の日常に心を寄せられるようになりました。コロナ禍で当たり前となったマスク生活が、表情や口の動きを覆い隠し、ろう者には多大な不便を強いたことにも。実際の講習会では、フェイスシールドや口元だけクリアなマスクを着用していました。
テレビで見かけた手話の美しい所作に、自分もやってみたいと軽い気持ちで始めた手話。今は早く上達して、ろう者の皆さんと自在に会話がしてみたい。まだ先は長いですが、手話もライフワークの一つになりそうです。
そんなわけで、今回限り認められた初級コースの再受講を決めました。この5月から再びの学び、がんばります。
最後に、手話との接点がない方にも興味がわくかもしれない番組を一つだけご紹介します。
●NHK(Eテレ)みんなの手話 ※放映時間はHPからご確認ください
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