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- 不整脈治療中に直腸がん発見で命拾い
私には、かかりつけ医がおり、乳がん検診は毎年受けていましたが、総合的な検診は怠っていました。いつもは漫画の記事を書いていますが、今回は不整脈がきっかけで直腸がんを発見したいきさつをお話します。
もしかして不整脈?
昨年(2020年)の11月のことでした。音楽を聴きながらのんびりしていたら、なにか違和感を覚えました。音楽のリズムと、心臓の鼓動が合わないのです。
寝床に入っても、不規則な鼓動が気になって眠れません。最悪の場合、心臓が止まるかもしれないと思い、夫を起こして言いました。
「なんか心臓がヘンなのよね。朝になって死んでたら、何があったのか悩むと思うから一応言っとくわ」。
かわいげないですねー(笑)。その後、夫が夜中に私の寝息をうかがっていたのも、今となっては笑い話ですが。
後日、検査の結果不整脈と診断されました。
治療薬を飲んで体調不良に
投薬治療が始まりました。ところが副作用でしょうか、ひどい便秘になってしまいました。処方してもらった下剤を飲んだら、今度は血液交じりの下痢が続きました。
そこで大腸の内視鏡検査を受けることになりました。
初めての大腸内視鏡検査で緊急事態
やむを得ず受けた内視鏡検査。さっさと済ませて日帰りできると思ったのですが、予期せぬことが起きました。
ポリープが見つかった場合は切除することに同意していたので、医師が処置を始めました。ところが、出血が止まらなくなったのです。あわや輸血という事態になり、救急車で他の病院に搬送され、そのまま一週間入院しました。
反省する点が多かった今回の事態ですが、いいこともありました。
まず、今更ながらスマートフォンの便利さを思い知らされました。救急搬送前に処置台の上から(しかも出血中!)主人に直接連絡したなんて、一昔前には考えられなかったことです。入院中もコロナ禍で面会禁止のため、読み物を差し入れてもらえないので、スマホで気を紛らわせていました。
次に、普段から用意していた入院セットが役に立ったことです。主人にも分かる場所に置いていたので、すぐに持ってきてもらえました。こういうものは出番がないほうがいいのですけれどね。
健康診断は「連絡帳」
ポリープの生検の結果は、直腸がんのステージⅠでした。幸い転移もなく、投薬治療の必要もなく、検査を続けながら要観察というところです。
不整脈で体調不良にならず、内視鏡検査をせずに生活していたら、がんが進行していたかもしれないと思うとぞっとします。亡くなった父は心臓が悪く、母も乳がんが肝臓に転移して67歳で亡くなりました。
母の発症は64歳で、今の私と同じ年齢でした。2人が助けてくれたのだと心から思っています。
乳がん検診は毎年受けていましたが、総合的な検診は、悪いところを見つけられるのがいやで、気が進みませんでした。でもほったらかしの結果がこうですから、その後人間ドックに行って、脳から胃からしっかり診ていただきました。
結果は……年相応にガタがきていましたが、まだまだ持ちそうです。
先日、健康に関するテレビ番組を見ていたら、医師がこう言っていました。「健康診断は通知表ではなく連絡帳です」と。
この言葉で気持ちが楽になりました。私を?るためではなく、この先も健康な体で過ごせるように現状を教えてくれるのが診断書なのですね。
人間ドックでもらったおしゃれな店のランチ券にすっかりだまされて(笑)、来年も行こうと思っている私に容赦ない娘の声が……。「おかあさん、それ料金に入ってると思うよ」。
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