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公開日:2021年05月04日
4月29日は昭和の日
私が子どもの頃、2時代前の明治生まれの人を、すごいお年寄りと感じていた記憶があります。昭和生まれの私たちも、若い人から見るとそういう世代になってしまったのでしょうか? 今回は、漫画を通して私たちの生まれた時代を振り返ります。
4月29は昭和の日です。昭和・平成・令和と三つの時代を生きてきた私ですが、自分のことで精一杯で次の世代のことまで考える余裕がありませんでした。
前回ご紹介した『ミステリと言う勿れ』の主人公整くんが言うには「やったこともやらなかったこともそのひとにかえってくるんですよ」。
とすると、私たち昭和生まれが「やったこともやらなかったことも」私たちどころか次世代にも反映していると思うと、反省するばかりです。
自分が生きてきた時代を知ることは、これからの生き方を考える上で大切なことだと思います。漫画でも、実力ある作家が資料を基に丁寧に描いている作品があります。
半藤一利の「昭和史」を原作とした作品です。
終戦時、昭和天皇のお人柄に感銘を受けたマッカーサーの回想からはじまり、皇太子時代からの生涯が描かれます。最新刊では天皇として即位なさったところなので、昭和史としてはこれからの展開が期待されます。
歴史の流れや、宮中でのエピソードも面白いですが、私は大正天皇妃である貞明皇后に興味を持ちました。病気がちな天皇をお助けして、宮中をとりまとめ、政治家とも堂々と渡り合うしっかり者(失礼)でいらっしゃったのですね。養育係の女性や、貞明皇后のお眼鏡にかなった皇太子妃良子など、女性たちに注目して読むのも一つの楽しみ方だと思います。
上田としこ(1917~2008)は『サザエさん』の長谷川町子と並んで、女性漫画家の先駆けであり中心的な存在であった人です。
父の事業の関係で、日本と中国の旧満州を行き来して育ったとしこの生涯を描いているので、少女漫画の歴史だけでなく、戦前戦中の旧満州の様子や、女性の社会進出という観点からも興味深く読める作品です。
終戦直後の混乱で父を亡くすなど、多くの苦難を乗り越えて「少女漫画の母」と呼ばれるまでになったとしこの、他の漫画家たちとの交流秘話は漫画好きにはたまりません。手塚治虫、赤塚不二夫、田村セツコ、今村洋子など「昭和の少女」には懐かしい作家が登場します。
デジタル機器を駆使し、オフィスのような整然とした仕事場で効率的に分業することが珍しくなくなった漫画制作の現場です。でも少し前までは、机やこたつにかじりつき、寝る間も惜しんでガリガリとペンを走らせている……というのが一般的な漫画家のイメージでしたね。
これは、そんな時代に美内すずえや山岸涼子などそうそうたる作家のもとでアシスタントをしていた著者笹生那実(さそうなみ)が当時を語ったコミックエッセイです。各作家を語るときに、その作家の画風を模写して描くのも元アシスタントならでは。仕事現場を通して作家の人柄も見えてきます。机を囲んで徹夜して「シュラバ」と言いながらも、なぜか楽しそう! 当時の漫画を目指す少女たちが憧れた世界でした。
ところで、著者の名前を後ろから読んでみてください……あれあれ(笑)。
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