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公開日:2021年06月03日
仲の悪いふたりが難事件を見事に解決
名探偵シャーロック・ホームズとワトソン、明智小五郎と小林少年のように二人組が事件を解決する物語はたくさんあります。二人組にもいろいろあって、仲が良かったり悪かったりします。今回ご紹介するのは仲が悪いふたりが活躍する作品です。
仲良しコンビもいいけれど、読んでいて面白いのは仲が悪いほうだと思います。「はいはい、先生のおっしゃる通り……」で、すんなり謎が解けていくのもスッキリした気分になれます。
でも、反発しあったり文句を言い合いながらのふたりの掛け合いが楽しめるのが、仲が悪いコンビの話の楽しさです。うまくむちゃぶりする人(しかも憎めないから始末が悪い)に、つい手を貸してしまうのは、実生活でもよくある話(笑)。
『応天の門』に登場するのは、平安時代の一流歌人で色好みとしても名高い在原業平と、学問の神様・菅原道真です。
都の警護職の業平が、難事件の謎解きを学生の道真に持ち込んできます。イケメンで人たらしの38歳のむちゃぶりを、引きこもり気味で権力が嫌いな18歳の道真は、生来の好奇心と学問好きのため、迷惑がりながら結局は引き受けてしまうのです。
物の怪の仕業に見える事件の数々に貴族の権力争いがからんでおり、歴史上の業平と道真の生涯を知るものとしては、今後の展開が楽しみのような怖いような気持ちです。業平の元恋人・高子、道真の悪友や女官など彼らを取り巻く人々が、物語をより面白くしています。
作者の画力は素晴らしく、妖怪じみた貴族の大物たちの描き分けや、平安朝の調度品や背景など見所がたくさんあります。歴史家の本郷和人氏が解説をしているので、正確な知識も知ることができます。
単行本のカバーの花の絵もきれいなので、毎回楽しみにしています。
若き日の加藤剛のような(あくまで個人的な意見です)、少女マンガにはないしっかりした骨格の顔の「業平様」に、つい私もファンになってしまいました。
こちらの『虚構推理』は、事件の影には妖怪などの人ならぬものが関わっていたという話です。原作は2012年発表の小説。アニメ化もされています。アニメ版のヒロインの声が気に入って(鬼滅の刃の禰豆子〈ねずこ〉役の鬼頭明里さん)、そこから漫画に手を伸ばしました。流血場面があるので、ご注意ください。
ヒロイン岩永琴子は、高校生の時に大学生の桜川九郎に一目惚れして以来、グイグイ押しまくって現在に至っています。
琴子は子どもの頃妖怪たちに誘拐され、彼らの知恵の神になることを承諾した証に右目と左足を失って戻ってきました。「おひいさま」と呼ばれるようになった彼女は、妖怪たちの困りごとを解決するために、知恵を貸すようになったのです。人間たちの事件を解決するのも、妖怪に命じて調べさせます。
対する桜川九郎は、先祖代々の宿願が実って、特殊能力を身につけていました。高飛車で強引で下ネタ連発の琴子を、冷たくあしらいながらも一緒に行動するのは、妖怪たちも恐れる自分の唯一の理解者だからでしょう。
推理より、ふたりの痴話げんか(?)のほうが楽しみなんですよね。
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