50代からの転職(4)

無名の不動産屋の集客方法は自ら知恵を絞ることから

公開日:2021.03.28

2017年に化粧品販売から不動産屋を実務経験なしで開業して、その後のリアルな経緯をつづっています。今回は集客方法についてお話しさせていただきます。

不動産屋はコンビニより多い?

開業当初は漠然と集客はネットで何とかなるだろうと甘い考えを持って、ホームページを作ってみたり、ブログを書いてみたりと、不特定多数の人に向けての集客を試みましたが、なにせ不動産屋の数はコンビニより多いといわれています。

みなさんが家探しをするときに使う不動産のポータルサイトなども、月々の使用料が何万円もかかります。ネームバリューのないたった一人の不動産屋が、大手と同じように広告宣伝費にお金をかけたら、それだけで潰れてしまいます。

不動産屋はコンビニより多い?
コンビニより多いといわれる同業者の中で仕事を見つけるには

お金をかけなくても知恵を絞って集客を考える

ならばどのように集客をすればいいかと思い巡らし、まずはかつての勤め先の知人や友人に「不動産で必要なときは声をかけてね」とお願いするところから始めました。

それからコロナ前は、地域で開催される異業種交流会や起業セミナーなどにも顔を出すように心掛けました。私は自分自身が看板なので、私を知ってもらうところから始めようと考えました。

開業一年目は契約が1件だけでしたが、ありがたいことに徐々に紹介が増えていきました。さらに弁護士や税理士、司法書士でつくる士業の集まりに加えていただいたり、行政に働きかけ住宅確保困難者の方の家探しのお手伝いをさせてもらったりと、自分なりにできる集客方法はなんでも実践してみました。今は仕事はほとんど紹介のみです。

お金をかけなくても知恵を絞って集客を考える
士業でつくるワンストップ相談窓口

不動産というものは、いくら気に入ったからといって、じゃあもう一つ借りるわとか、もう一つ買うわとリピーターや常連客があるものではありません。なので、一度お世話させていただいたお客様から次の紹介を生むには、必要なときに思い出してもらえるような仕事をすることです。

それには一人一人のお客様に誠実に向き合っていく以外ありません。私の場合、方向音痴で案内中に道に迷ってお客さんに一緒に探してもらったりとインパクトは多少強いかもしれませんが(苦笑)。

趣味と実益を兼ねた当社ならではのプレゼント

いい仕事をするのはもちろんですが、当社ならではのサービスをしています。絵を描くことがライフワークの私は、物件をお世話させていただいたお客様に、新居のお祝いに小さな絵をプレゼントさせていただいています。

趣味と実益を兼ねた当社ならではのプレゼント
新居のお祝いに心をこめて世界に一つだけの絵

起業してみていいなと思ったことは、自分の思いついた発想をなんでもやってみることができることです。しかし、その逆もありで、次回は起業してみて想像とは違った大変なこと、社長という肩書きのイメージなどについてお伝えしたいと思います。

 

■もっと知りたい■

 

まつしたあやこ

まつしたあやこ不動産合同会社代表。53歳のときに契約社員の化粧品販売員から、まったくの未経験で不動産屋を開業。そして56歳で社会福祉士国家資格を目指して大学に編入と、50代からの挑戦ストーリー。「すべての女性をハッピーに」をモットーに、私なりに考え発信していきたいと思います!

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