不要品をお金に変える!「おすすめ売り先」5選
2024.09.182024年12月04日
おひとり様だけじゃない、誰しも平等に年を取るから
自分で決めたい「老人ホーム」という選択肢
たとえ子どもがいても、夫が元気でも、必ずしも面倒を見てもらえるわけじゃない。それを寂しいと思わない思考が、幸せにつながっているのかも?
自分の未来は自分で決めたい
身寄りのない80歳のご婦人から「全部わからなくなっちゃう前に、私を老人ホームに入れて」と頼まれました。
私はまず、役所の推奨している終活アドバイザーのもとへ連れて行き、後見人を決めることから動きました。身寄りがなくても施設に入るためには、後見人が必要だからです。
後見人の決定は安易ではないため、時間とお金が少なからずかかります。その手続きと同時進行で、資産管理、ケアマネージャーさんとも相談をして入居先を探しました。
百聞は一見に如かず。見ただけではわからないことも多くあるため、種類の異なる4つの施設を見学しつつ、2か所のショートステイも体験してもらうことに。
いくら頼まれたとはいえ、本人の納得なしに進められることではありませんから。
まず探してもらうなら公的機関から?
老人ホームは大きく分けるとまず、公的な施設と民間が経営する施設が存在します。
特養(特別養護老人ホーム)は公的施設のため、入居一時金が発生しない上に月額利用料も比較的安価ですが、なかなか入居が難しく、「運良く入れたらありがたい」というケースが多くあります。
同じ公的施設でも老健(介護老人保健施設)は、自宅での生活を目指す施設ですから、原則として入居は原則3か月と期間が決まっています。
特養や老健よりさらに安価な公的ケアハウスも同様、人気がありなかなか入居が難しいようです。
入りやすさと個性で選ぶなら民間?
一方で、民間が運営する老人ホームの中でも介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、住宅型老人ホームは、入居一時金も月額利用料も公共に比べ高額になります。
最近では、温泉付きやホテル並みのコンシェルジュ、料理人の手掛ける食事など、個性的な施設も存在していて、一昔前の老人ホームからは想像もつかないほどの充実感ではないかと思う程です。
民間の中でも、グループホームは公共施設並の金額のところが多くありますが、「認知症」や「同地域在住」といったクリアしなければならない条件もあります。
選択肢は幅広い
「誰か」と暮らすことができないけれど、「自分のことが自分でできない」ならば、安全に安心して暮らすために施設を選択するのは良いことだと思っています。
今80歳のご婦人は、自分で決めた居心地の良いグループホームで、畑仕事と編み物を楽しみながら、毎日を過ごしています。時々外出して、時々面会が来て。2025年春には幼なじみとの旅行を計画、独り暮らしの日々より楽しそうです。
ひと言で老人ホームと言っても、たくさんの種類があり、さまざまな特性がある中で探す終の棲家。
「そろそろかな」と思うより前に、思考も意識もはっきりしている自分の意志で決められるうちに決めることは、実はとても幸せなことではないかと、今はそう思っています。
■もっと知りたい■