捨てられないあなたへ─50代からのお片付けの新ルール

更新日:2025年03月14日 公開日:2025年03月10日

捨てられないあなたへ~50代からのお片付けの新ルール

捨てられないあなたへ~50代からのお片付けの新ルール

片付けが苦手で物をすてられないあなた。大切なのは「物を減らすこと」ではなく「心が軽くなる選択」をすること。 手放すたびに、新しい自分と出会えます。

吉原友美(よしはら・ともみ)プロフィール

吉原友美

東上セレモサービス常務取締役、終活コーディネーター。一般社団法人ライフ・パートナーズ理事。
自身の家族が早くから他界。その経験から死生観を育成して生きていくことの大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い、死生観育成について伝えている。また、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説する。セミナーの参加数は累計2万人以上の人気を誇り、自社では3万件以上の葬儀を承っている。

 

片付けは「物を減らすこと」ではなく、「これからの自分に本当に必要なものを選ぶこと」

大切なのは、「心が軽くなる選択」をすること。 手放すたびに、新しい自分と出会えます。 焦らず、少しずつ、自分を大切にする片付けを始めてみませんか? 未来のあなたが、きっと感謝してくれるはずです。

「そろそろ片付けなきゃ」と思いながらも、なかなか手をつけられない。そんな悩みを抱えていませんか?

50代、60代、そして70代——私たちは人生の折り返し地点を過ぎ、これからの時間をどう生きるかを考え始める時期です。ところが、いざ片付けようとすると、思い出の詰まった品物や「いつか使うかもしれない」ものが捨てられず、手が止まってしまう。

今回は、そんなあなたに向けて、「無理なく、そして楽しく」進めるお片付けの新ルールをお伝えします。

「ときめく」より「軽くなる」を基準に

片付けと聞くと、「ときめくものだけを残す」という方法を思い浮かべる方が多いでしょう。ですが、50代からの片付けは「ときめき」よりも「心が軽くなるかどうか」を基準にするのがポイントです。

たとえば、クローゼットを開けてみましょう。

・若い頃に買ったブランドのコート(今は着ない)
・いつか痩せたら着ようと思っているワンピース(10年以上経過)
・「もったいない」と思って残している服(でも着ない)
これらを見たとき、気分はどうですか?

「いつか着るかも」と思うと手放せませんが、実際には「着なければならない」というプレッシャーになっていることも多いのです。

そういうものこそ、思い切って手放すことで、気持ちが驚くほど軽くなります。

未来の自分がラクになる片付け

「片付けは、未来の自分へのプレゼント」です。

今の自分が持っている荷物は、未来の自分が管理しなければならないもの。増えれば増えるほど、後で苦労するのは自分自身です。

特に気をつけたいのは、「人に迷惑をかけたくない」と思っている人ほど、実は家の中にたくさんの物を抱え込んでしまっているということ。

「子どもに迷惑をかけたくないから、遺品整理をしなくてもいいように片付けておく」という方も増えています。

では、何から始めればいいのでしょう?

おすすめは、「一つ選んで手放す習慣をつける」こと。
・使っていないバッグを一つ手放す
・賞味期限の切れた食品を整理する
・本棚から読まない本を一冊処分する

この小さな積み重ねが、大きな変化を生みます。

「捨てる」ではなく「未来の誰かに譲る」

「まだ使えるのに、捨てるのはもったいない」という気持ち、よくわかります。

そんなときは、「誰かの役に立てる方法」を考えてみましょう。
・読み終えた本を図書館や地域の交換スペースへ
・着なくなった服をリサイクルショップや寄付へ
・使わない食器をフリマアプリで必要な人に

「ゴミとして捨てる」のではなく、「未来の誰かが使ってくれる」と思うと、気持ちが楽になります。特に、長年愛用したものほど、誰かに受け継がれることで、ただの「物」ではなく「想いをつなぐ品」となります。

「最後に見るもの」を選ぶ視点

終活の現場で多くの方が「残しておけばよかった」と後悔するのが、「家族との写真」や「自分の思い出を綴ったノート」です。

逆に、「捨てればよかった」と思うのが、「使わない高価なもの」や「書類の山」。

ここで、ひとつ考えてみましょう。

「もし、自分が人生の最後の日を迎えたら、何を手元に置いておきたいか?」

例えば——
・家族との旅行写真
・大切な人からの手紙
・心が安らぐ一冊の本

こうしたものを整理し、すぐに手に取れる場所に置いておくことで、毎日の暮らしがぐっと豊かになります。

片付けは「自分を大切にする時間」

片付けを「しなければならない」と考えると、どうしても気が重くなります。でも、視点を変えれば、「自分を大切にするための時間」になります。

・すっきりした部屋で気持ちよく過ごす
・大切なものだけに囲まれて、穏やかに暮らす
・物に振り回されず、本当にやりたいことに時間を使う

これが「片付けの本当の目的」です。

無理をせず、一気にやろうとせず、少しずつ始めてみましょう。

「ひとつ手放すたびに、心が軽くなる」

そんな片付けを、一緒に始めてみませんか?


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東上セレモサービス常務取締役、終活コーディネーター。家族が早くに他界した経験から死生観を育成して生きる大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い死生観について伝え、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説。セミナー参加数は累計2万人以上の人気を誇る。終活サポートサイト「今日から終活!」インスタグラムはこちら。

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