八十路を元気に(7)

風吹ジュンさんに学ぶ

公開日:2024.12.05

「どんな不条理でも、私は闘わない──私の人生の選択」。この見出しに惹かれて、ハルメク365 プレミアムインタビュー「風吹ジュンさん」を読みました。

風吹ジュンさんに学ぶ
立山室堂の標高2405mに位置する8月の「みくりが池」

風吹さんの選択

誰しも生きていれば、腹が立つことや許せないこと、不条理なことがいっぱい起こるものです」。これが冒頭の一節です。

しかし、風吹さんは怒りの感情をグッと飲み込んで、「闘わない、立ち向かわない」という姿勢を貫く、といいます。

戦後の日本では「女と靴下は強くなった」と言われ、新しい女性解放運動「ウーマンリブ」が叫ばれる時代に思春期を過ごした私。一見、前世紀的(?)に見える風吹さんの生き方に関心が高まりました。

『ハルメク12月号』にも登場して

何かの拍子に、風吹さんのお父様が私の高校の先輩であることを知りました。旧制中学が新制高校に変わった頃のことだと思います。

同郷の風吹さんのその粋な芸名にも関心を持ちました。どんな吹雪にでも順応していくという人生訓が込められているのですね。あのキュートな笑顔にも惹かれ、俄然、応援したくなりました。 

『ハルメク12月号』にも登場して

原点は両親の夫婦喧嘩にあったという風吹さんの自己分析。溜め込んだ恨みを解消してくれるのは「家事」だったといいます。また消化しきれない恨みや怒りの感情を浄化する方法を会得して、たおやかに生きてきた人生なのですね。

人は自分の鏡

風吹さん曰く、「笑顔で接すれば、相手も笑顔になる」。心から納得できます。

また、「心と体の筋肉を鍛える」ことも大切といいます。誰にも訪れる「老い」にあらがうのでなく、順応しつつ少し負荷をかける、これが大切だとのこと。これも、大いに納得できます。

いつか立山の雄山(おやま)に挑戦

私は今、広島平和記念公園でボランティアガイドをしていますが、1時間余りのガイドをこなすと、いつも脚が重くなっていました。

健脚を誇っていたのに、と加齢の現実を嘆いていたのですが、最近では平気になりました。「体はちゃんと使えば喜んでもっと使えるようになる」。風吹さんのおっしゃる通りですね。

いつか立山の雄山(おやま)に挑戦
10数年前の8月、雪渓残る立山室堂(むろどう)を娘夫婦・孫と歩きました

富山県民にとって、立山は仰ぎみる霊山です。技術の発達でその山に楽に近づくことができ、山で憩うことができるようになりました。立山は希望であり、憧れです。

足腰を鍛えて、八十路でもいつか雄山に挑戦してみたいと思っています。

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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