八十路の挑戦(3)
82歳。広島観光ボランティアガイドデビューしました
2023年9月に広島観光ガイドを志し、6回の研修後に修了証書を。さらに12回の実践研修を経て、薫風香る5月、五月晴れの5月にガイドデビューしました。はて? さて?
平和記念公園内は、国内外から贈られたバラの美しい5月です
広島平和記念公園は外国人観光客でいっぱい
ガイドデビューの日程が決まったあと、下見のためひとりで平和記念公園を歩きました。1時間の見学予定をどのようにこなすか確認し、検討するための練習です。
昨年(2023年)のG7広島会議で世界の注目を浴び、さらに昨今の円安の影響でしょうか、平和記念公園はまさに「外国人で溢れている」という印象です。
偶然言葉を交わすことになったスイス人の独り旅行者の方(30歳ぐらい)を案内することになりました。電車道へ戻るまで、原爆死没者慰霊碑、平和の鐘、平和の時計を案内しました。
途中で雨が降り出し、彼はポケットからキャップを取り出して被り、私が取り出した折り畳み傘を手に取って私にかざしてくれました。「おーっ、これが外国の男性か」と後期高齢者はビックリ。
こうして見学コースの確認を終えた私は、いよいよ本番を迎えます。
ボランティアたちが手入れをしています
広島平和記念公園は平和学習の児童生徒たちでいっぱい
平和学習とは、「戦争によってもたらされる惨禍や核兵器の脅威への理解、世界平和についての考察を行うことなどを目的」としています(学習指導要領より)。
広島の小中学生は、毎年8月6日に登校して「平和記念集会」を行います。被爆者にインタビューしたり、戦時中の話を聞いたりしたことをそれぞれ発表するのです。
私はコロナ前もコロナ禍の時も平和記念公園を歩くことが時折ありましたが、2023年G7サミット以降は、修学旅行生が10人程度のグループで「平和ノート」を片手にガイドとともに歩く光景が3倍にも5倍にも増えた感があります。
この5月の私のお客様は中学生だけにしました。3回とも、私の故郷富山県の中学生でした。
同郷ということで故郷の山河と比較しながら話せたものの、ヒロシマの惨禍や願いをどの程度理解してくれただろうか、私は早口だったのではないか、内容が多過ぎたのではないか、コースの選択は適切だったろうか、と今も自問自答しています。
そして、翌月のこの6月、私は小学校の修学旅行生を迎えます。
映画『ひろしま』を観ました
パソコンやスマホで無料で観られると友人から聞いて、『ひろしま』を観ました。
1953(昭和28年)の作品で、ベルリンで長編映画賞(昭和30年)を受賞した作品です。ベテラン俳優の岡田英次・月丘夢路・加藤嘉の若き日の姿も。
被爆した子どもたちの手記集『原爆の子―広島の少年少女のうったえ』が原作のようで、子どもたちの悲しみや苦痛が全編に流れる映画でした。映像では表せない、子ども目線では見えない惨禍や地獄絵がまだまだあるのです。
ヒロシマの願いを伝えることのできる、ボランティアガイドになりたいと思っています。
1年間に献納される約10万千羽鶴は、古いものからリサイクルされ、
はがき・ノート・広島市の6年生の卒業証書などに利用されています
■もっと知りたい■
とし古
祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。
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