人に頼らず生きるには
タフさが必要だった
どうも私は、すごく誤解されているなあと感じます。ドラマや映画の仕事では、弱い役や泣く役ばかりきて、こんなふうにしか女性を描けないのかなと思いながら演じることがあります。女性はそんなに弱くない。弱いと思いこみたい男性が書いた脚本は残念だなって。
実際の私は、精神面も体力面もすごくタフです。自分でいうのもなんですが、車の運転もうまいし、運動も得意だし、力もある。子どもの頃から人に頼れる環境ではなかったから、タフさが必要だったというのはありますね。
50代になった頃から、いわゆる「いいお母さん」の役をたくさん演じてきて、正直、世間のイメージに乗って仕事をしていた時期もありました。でも70代になった今、いいお母さんじゃない、全然違う個性的な女性を演じてみたいと思ってるところです。