心が温かくなるハルメク365

キャシー中島さんのインタビューを読んで

公開日:2024.07.20

台湾が好き過ぎて、2022年に台湾好きが集まる会を立ち上げたロータスです。ここまで来るのに紆余曲折。ハルメク365のキャシー中島さんのスペシャルインタビューを読んで、彼女の人生もまた紆余曲折だったことがわかりました。

3人のお子さんを育て上げたビッグマム

ご存知のように明るいキャラクターのキャシー中島さん。

20代で出会ったハワイアンキルトは生徒さんを抱えるほどまでになり、3人のお子さんに恵まれご主人は俳優の勝野洋さんと一見順風満帆のように見えます。

3人のお子さんを育て上げたビッグマム

ですがインタビューを読むと、それなりにご苦労があったことが伺えます。長女の七奈美さんがまだ29歳という若さでのお別れは、想像を絶する悲しみでしょう。

長女七奈美さん

七奈美さんは結婚わずか2か月で咳が出始め、その7か月後には天に召されてしまったのです。

私の娘も来年28歳になり、結婚も決まりうれしい日々。もしも我が子がそうなってしまったら、それからの自分の人生がどうなってしまうのか想像もできません。

自分に起きた心の傷

実際息子が高校生の時に大きな事故に遭い、一時は生死も危ぶまれたことがありました。「助かる見込みは低いです、覚悟をしてください」そう医師から告げられた時のこと。なんとか峠を越して「奇跡です」と告げられた時のこと。

10年経つ今でも鮮明に覚えています。それから2か月は脳の損傷による意識障害で、暴れたり食事が取れなくなったりと地獄のような日々。

運良くそんな息子を受け入れてくださったリハビリ病院での対応がとても良く、次第に元気になっていきました。

救急搬送された大学病院では暴れるからと手足を拘束されていましたが、リハビリ病院では法律でできないからと拘束もされず自由にいられたことが良かったのか、険しかった表情も柔くなり食欲も出てきちんとリハビリもできどんどん言葉が出るように。人は自分の力で噛むことと歩くこと、これがとても大切だと実感しました。

事故に遭ってから数か月間の入院中、病院に毎日通っていました。つらくなると1日気分転換に出かけたりしましたが、17年間過ごした息子との思い出が至る所にあって、かえってつらかったのを思い出します。

七奈美さんとの29年分の思い出はきっと至る所に散りばめられ、そのたびにおつらい思いをされているのだとも思います。

自分に起きた心の傷

心の支えになるもの

それでも前を向いて生きていかなくてはならない。3話目では、その手伝いにキルトがあったともおっしゃっています。

大きな出来事がなくても子どもが成長し母であることをあまり求められなくなってきた時、どうやって生きていけばいいんだろうと、戸惑いは誰にでもあります。

そんな時に打ち込める何かがあると助けられます。

私は台湾と出会うことができました。不器用で人や物に対して執着心が無い私には奇跡的な出会い。

家族や自分が元気であること、親の介護がない今の限定であるかもしれませんが、行き着くところまで突き詰めていきたいと思っています。

子どもが一人、巣立って行こうとしている今、キャシー中島さんの記事に心の傷が癒えることはないけれど、たくさんの物や人々に支えられて生きていけば良い。そんなふうにそっと肩を叩いてもらったような温かさを感じました。

心の支えになるもの

■もっと知りたい■

ロータス

台湾が大好きで、2022年には台湾好き仲間が集える会を立ち上げました。同じく日本が好きでとうとう住んでしまった在日台湾人との交流会も行っています。教わることが好き、好奇心旺盛。50代になってさらに加速してきました。Instagram

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