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2024.08.24おうちで楽しむちひろ美術館
今回、会員限定動画に、いわさきちひろさんのイラストを見つけて、とても懐かしく思い、うれしくなって視聴させていただきました。
思い起こせば、幼い私の周りには、ちひろさんの絵本やイラストがたくさんありました。
小学校や中学校の図書室にも自分の家の本棚にも、ちひろさんの絵本がありました。
当時、ちひろさんのイラストが話題になっていたであろうことは、私自身の幼き日の記憶にこれほどにも鮮明に残っていることからも、容易に想像することができました。
母としてのいわさきちひろさん
息子さんの解説によりますと、実在の物を描いたり、自分自身の子ども時代に重ねたり、母として画家として我が子を描いたものが多かったとのことでした。
特に『おふろでちゃぷちゃぷ』の絵本は、息子さんの日常を観察されて描かれていたことがよくわかる作品という解説にうなずくばかりでした。
お話の中にオリンピックのスイマーだった前畑秀子さんの話題まで出てきてびっくりしました。今年(2024年)はオリンピックイヤーですし、日本水泳初の女性金メダリストの話題はタイムリーですね。
何をテーマに描いていらしたのか?
結婚する、死別する、満州に書道の先生として渡る、帰国後空襲で家を焼かれ多くの死者を見る、新聞記者になる、宮沢賢治さんの影響を受ける、自分自身を見つめる、丸木俊さんと親しくなる、1日千枚描きをする……。
デッサン力を身につけ、筆のタッチを身につけ、日本画の技法や書道の技法を身につけたことで、単純に見える線でありながら、実は奥深い味わいのイラストを描き続けられました。
その中から母、子をテーマに描くようになられたのですね。男の子の絵のモデルは、記憶の中の息子さんですから、後期の作品ほど、どんどんかわいらしくなっていると話される息子さんは、とても幸せそうな目をされていました。
没後50年……遺しておきたかった事とは?
没後50年、亡くなってからそんなに時間が過ぎていたのですね。
そんな長い時が過ぎていることを忘れてしまう程に、新鮮で生き生きとした子どもたちの姿を、ちひろさんのイラストから感じ取れるのはとても幸せなことだと思いました。
そして、私は優しいタッチで描かれたかわいい子どもたちの姿を、自分自身に重ねていたのだと改めて感じた講座でした。
イラストに描かれた子どもの心、いわさきちひろさんが遺していったものは『本来人間はこういう姿であって欲しい』『子どもたちが幸せであって欲しい』との想い。息子さんは、ちひろさんのその想いを受け止めて欲しいと結んでいらっしゃいました。
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